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第7世代の不可能立体(2017〜)

鏡に映すと高さが逆転する「高さ反転立体」


 鏡に映すと高さが反転する新しい立体錯視を発見しました。立体表面の全体の高さが反転するもの、一部だけが反転するもの、立体は全く反転しないのに立体に乗った小物の位置(高さ)が変わるものなど、多様なバリエーションがあります。水平面に置いた立体投影図を互いに反対側から同じ角度で見下ろすと、高さの反転した立体が知覚されるという一般原理を利用して創ったものです。




「”新”上昇と下降」


 右から左へ向かって階段を上ると、鏡の中ではその階段を下って行きます。




「階段の立体交差」


 二つの階段が立体交差していますが、鏡の中では、上側の階段と下側の階段が入れ替わっているように見えます。




「燭台1」


 壁に設置された燭台ですが、鏡の中では形が変わってしまいます。


 多様な高さ反転立体の振る舞いを楽しんでください。






 高さ反転立体の理論については、次をご参照ください。 K. Sugihara, Height reversal generated by rotation around a vertical axis. Journal of Mathematical Psychology, Volume 68-69, October-December 2015, pp. 7-12. アブストラクトは ここ にあります。
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