![]() (1.7MB ダウンロード形式 歌・加藤徹+CJスタッフ 2009年録音) カラオケ(器楽バージョン)全コーラス カラオケ(器楽バージョン)1・2番 歌声つき |
![]() 十河都さん画 (C)2009 |
五六五仩工六。工五仩伍六工尺。 五六五仩仩伍[イ六]。工伍仩伍六工尺。 上尺工。六仩伍六工。上尺工尺上。四合合四。 |
![]() ![]() 清楽譜の工尺譜をそのまま弾いたもの(簡素版)。 ![]() ![]() (ド=D) ラーソー ラーどー、ミーラど ミー、ミーソラ ソーミー、レー(繰り返し)。 ドードー レー、ラーラー どーソー、ミーミー ソーミー、レーレミ レードー。ドーレミ ドーラー、ミーラド ソーソー。 (間奏)ミーソー ソードー ラドラド ソーソー、ミーソー ソーどー、ラーミー レーレー。 |
![]() |
![]() |
「国会図書館近代デジタルライブラリー」 の「哈哈調」↓ 明清楽譜摘要 月琴手引草 大清楽譜 清楽雅譜 袖珍月琴譜めくら杖 清楽譜 月琴雑曲清楽の栞 月琴雑曲ひとりずさみ 清楽曲譜 |
(2)![]() | (1)![]() |
(4)![]() | (3)![]() |
(6)![]() | (5)![]() |
(8)![]() | (7)![]() |
(9)![]() |
『花月琴譜』(亀齢琴譜)(1831)![]() |
『中国民間歌曲集成・福建巻(上)』(1996年12月・北京)pp.461-463 452.紗窓外(北管唱) (荘能宗唱 谷川・能宗記) ![]() |
1.紗也紗窓外 (哎喲) | 鉄馬響叮[口当] (哎喲) | 姑娘問的是誰? (依喲) | 過壁王大娘 | 移歩急把 (来到) | 繍房進 (哎喲) |
喜的喜的下、 喜的喜的下 |
2.[手欣]開紅羅帳 (哎喲) | 一陣桂花香 (哎喲) | [手欣]開錦羅被 (依喲) | 見得一姑娘 | 面黄青痩不像人 | 奴家很害羞 | 喜的喜的下、 喜的喜的下 |
3.説起奴家病 (哎喲) | 昏昏又沈沈 (哎喲) | 茶也不想喫 (依喲) | 飯也不想呑 | 清香美味 (又是娘) | 奴家不想呑 | 喜的喜的下、 喜的喜的下 |
4.説起那医生 (哎喲) | 奴家不要他 (哎喲) | 開起那薬方 (依喲) | 摸摸又搓搓 | 摸摸搓搓 (又是娘) | 奴家不要他 | 喜的喜的下、 喜的喜的下 |
5.你是仏家的徒生 | 奴家不要他 (哎喲) | 開起念起仏 (依喲) | 鑼鼓又吵吵 | 鑼鼓吵吵 (又是娘) | 奴家不要他 | 喜的喜的下、 喜的喜的下 |
![]() 【歌詞】紗是紗窓外(呀)、鉄馬響叮当、姐児問声誰(呀)? 間壁王大娘、 王大娘(呀哈)、王大娘(呀)、軽移細歩進我房、呀哈哈咿哈;哈 |
![]() 【歌詞】紗窓児外(呀)、鉄馬響叮当、姐児問声誰(呀)? 間壁王大娘、 軽移[イ肖]歩把楼来上、哈哈咿哈咿哈;哈 『紗窓調』詞譜依拠清・道光元年(1821)[貝(ウ/一)]香主人輯『小慧集』巻12第38簫卿主人小調譜第1首訳抄。原詞還有12段、従略、原曲譜無調号和速度標記。」 |
![]() 原本の歌詞(4番まである)の転機は省略。 |
[連載] 『中国小唄物語』中国語副題「雅俗共賞 中国古老歌曲」 第七回 小調「哈哈調」──江戸時代の日本でも歌われた甘酸っぱいラブコメ ![]() 十河都さん画 (C)2009 同誌付録CDよりMP3化した音源 ![]() Shāchuāng , shāchuāng wài ya, tiěmǎr xiǎng dīngdāng. 纱窗, 纱窗外呀, 铁马儿响叮当。 Jiě’ér wén shēng shuì ya , gébì Wáng-dàniáng , 姐儿闻声睡呀, 隔壁王大娘, qīng-yí-xì-bù dào gāolóu shàng ya . 轻移细步到高楼上呀。 Hāhā , yīhā , yīhāhā ! 哈哈, 咿哈, 咿哈哈哈! “Wéi , èr-gūniáng ! Wǒ shì Wáng-dàniáng . Nǐ zài jiā ma ? ” “喂, 二姑娘! 我是王大娘。你在家吗? ” Piāokāi jǐnshāzhàng ya , yī zhèn pēn huāxiāng . 飘开锦纱帐呀, 一阵喷花香。 Bōkāi hónglíngbèi ya , xiǎoxiǎo Èr-gūniáng . 拨开红绫被呀, 小小二姑娘。 Miàn-huáng-qīng-shòu , bú xiàng gūniáng ya, bìng ya . 面黄青瘦, 不像姑娘呀, 病呀。 Hāhā , yīhā , yīhāhā ! 哈哈, 咿哈, 咿哈哈哈! “Èr-gūniáng , nǐ shì shénme bìng ya ? ” “二姑娘,你是什么病呀? ” 「哈哈調」は古い小唄の一つ。一番歌うごとに「ハハ…」と笑声を入れるので、この名がある。日本の歌謡曲「おさななじみ」(永六輔・中村八大)と同様、ちょっと甘酸っぱいメロディーを何度も繰り返す。作者は不明である。清朝中期から江蘇省、福建省、四川省、北京など中国各地に広まり、今も民謡として歌われている。日本へも江戸時代に伝わり、いわゆる「明清楽(みんしんがく)」の一つとして、中国語の歌詞のまま広く歌われた。字句やメロディーは、時代や地方ごとに差異がある。古い歌なので、歌詞の語句も、現代中国語の文法とあわないところがある。 語り物で有名な「王大娘探病」別名「探病提媒」のはなし。ある日、かれんな少女「二姑娘」が、原因不明の病気で寝ついた。うわさを聞きつけた近所のおばさん「王大娘」が、さっそく御見舞にやってくる。── 【歌詞の大意】(1)レースの窓辺の、風鈴(ふうりん)が揺れる。少女はまどろむ。となりの王おばさん、しずしずと、たかどのに歩いてやってくる。ハハ、イハ、イハハハ! (セリフ 二姑娘! わたしよ、王大娘。いるの?) (2)とばりを開けると、甘い香り。赤い絹のふとん、めくってみれば、げっそりと、やつれた少女がひとり寝てる。ハハ、イハ、イハハハ! (セリフ あなた、何の病気になったの?) ──付属CDの録音はここまで。以下、最後の(12)番の歌詞まで、おばさんがセリフで問いかけ、少女が歌で答える形で延々と続く。要約すると──「お医者さんを呼んで診てもらったら?」「お医者さんにも、私の病気は治せないわ。ハハハ…(嘆きの笑い)」「いつから病気になったの?」「この春、野遊びしたとき、若い貴公子と目と目で心を通じ合ったあの瞬間から。ハハハ…(甘美な陶酔の笑い)」「やっぱり、そういうわけだったのね。ご家族に知られたら困るんじゃないの?」「父さんも母さんも、兄も姉も気付いてません」「妹さんは?」「妹は、私と同じ病気で寝ついてるわ。ハハハ…(狂おしい笑い)」 ※(3)番から(12)番までの歌詞の全文は、筆者のHPにアップしてあります。 妹も同時に恋わずらい、というオチである。狂おしい恋の血筋である。 メロディーは覚えやすいが、笑声のトーンを毎回、微妙に変化させて歌わねばならぬので、技巧的にはかなり難しい歌である。 このあと「王大娘」は、少女のために一肌ぬいで、恋の橋渡しをすることを約束するのだが……。話の結末は、ここでは伏せておこう。 |