[雪山偈] Himalayan Verses [概説] [画像・かな付き] [読みかた・ローマ字] [読み方・かな] [漢字だけの原文] [和音] [漢文訓読・読み下し] [中国語の発音 ピンイン] [英訳] [梵文] [巴文] |
いろは歌 | 雪山偈 | サンスクリット | パーリ語 |
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色は匂へど 散りぬるを | 諸行無常 しょぎょうむじょう | anityā vata saṃskārā | aniccā vata saṅkhārā |
わが世誰ぞ 常ならむ | 是生滅法 ぜしょうめっぽう | utpādavyayadharmiṇaḥ | | uppādavayadhammino | |
有為の奥山 今日越えて | 生滅滅已 しょうめつめつい | utpadya hi nirudhyante | uppajjitvā nirujjhanti |
浅き夢みじ 酔ひもせず | 寂滅為楽 じゃくめついらく | teṣāṃ vyupaśamas sukham || | tesaṃ vūpasamo sukho || |
むかし、インドの山奥に人食い鬼がいました。鬼はいつも、この世の真理を歌っていました。 「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ」 歌にはつづきがあるのに、鬼はいつも、そこまでしか歌いませんでした。 ある人が、この山奥の鬼をたずねてきて、言いました。 「ぜひ歌のつづきをおしえてください」 鬼はいいました。 「おまえを食わせてくれるなら、教えてやろう」 「はい。かならず私の命をさしあげます。ですから、歌を教えてください」 鬼は歌いました。 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず (諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽) その人は言いました。 「ありがとうございます。この歌を、ほかの人にも知ってもらうため、これから書き残します。そうしたら私は谷底に飛び込んで死にます。どうぞ私をお食べください」 その人は、その歌を、あたりの葉っぱや岩のうえに書き残すと、鬼との約束どおり、高い山のうえから身をおどらせて、深い谷底にむかって落ちてゆきました。―― |
令和声明 雪山偈と以呂波歌 Dm諸行無常、B♭是Gm生滅C法。F生滅Gm滅已、Am寂滅B♭為楽。 Dm諸行無常、B♭是Gm生滅C法。F生滅Gm滅已、Am寂滅D為楽。 Dm色はAm/EにFほへどG散りぬDm/AるB♭を Dm我が世Am/EーF誰ぞG常なDm/AらB♭む Dm有為のAm/EおFく山G今日越Dm/AえB♭て Dm浅きAm/EーF夢見じG酔ひもDm/AせB♭ず F有為のG奥やDm/AまB♭今日CこえDmて F浅きG夢見Dm/AじB♭酔ひCもせDmず DmいろはAm/EにFほへとGちりぬDm/AるB♭を DmわかよAm/EーFたれそGつねなDm/AらB♭む DmうゐのAm/EおFくやまGけふこDm/AえB♭て DmあさきAm/EーFゆめみしGゑひもDm/AせB♭す FいろはGにほへDm/AとB♭ちりCぬるDmを FわかよGたれDm/AそB♭つねCならDmむ Dm諸行無常、B♭是Gm生滅C法。F生滅Gm滅已、Am寂滅D為楽。 |
一瞬だけ現実逃避しようと思い、「雪山偈」(せっせんげ。ヒマラヤの詩)にメロディーと和音伴奏をつけて コンサーティーナ で弾きがたりしてみたら、ますます迷妄の闇に落ち込んだ??https://t.co/2mcOItYVNx pic.twitter.com/PJedVc6fR2
— 加藤徹(KATO Toru) (@katotoru1963) January 30, 2022