[法華経・観世音菩薩普門品第二十五(観音経)]The Lotus of the True Law, Chapter XXV - The Universal Gateway of Avalokiteśvara Bodhisattva [概説] [画像・かな付き] [読みかた・ローマ字] [読み方・かな] [漢字だけの原文] [和音] [漢文訓読・読み下し] [中国語の発音 ピンイン] [英訳] |
【参考の俳句】 観音のいらか見やりつ花の雲 ――松尾芭蕉 (直訳)観音の甍(いらか)を、遠くから眺めた。満開の桜の花ごしに。 貞享3年(1686)、松尾芭蕉が43歳のときの作。芭蕉は、深川の芭蕉庵で病気で寝ながら、桜の花ごしに、はるか遠くの浅草寺(せんそうじ)の観音堂の屋根を見て、この句を詠んだ。 |
観音さまを思いましょう。観音さまはいつでもどこへもあらわれる。そのおちからで助けてくれる。高いところから突き落とされたり、はてしない海に流されたり、邪悪なやいばをむけられたり、大自然のわざわいにあったなら、観音さまのおちからを、しっかり心に念じましょう。 |
【自分の備忘用】「観音経」(画像の青字は加藤徹が書き込んだもの)
— 加藤徹(KATO Toru) (@katotoru1963) September 2, 2022
宮沢賢治が座右の書とした、通称「赤本法華経」より。
正式の書名は、島地大等(1875年-1927年)『漢和対照 妙法蓮華経』(明治書院、大正3年=1914年刊)https://t.co/cfuQ4kpcst pic.twitter.com/NQwa5xMpJO
自分の備忘用。観音偈(「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」「観音経」) 江戸時代の読誦用の両点本。経文の右側に「真読」、左側に「漢文訓読」を示している。「念彼観音力」 https://t.co/cfuQ4kpcst pic.twitter.com/J0v6jL9HKQ
— 加藤徹(KATO Toru) (@katotoru1963) March 10, 2022
以下の読み方はあくまでも一例です。 日本語による漢訳仏典の読誦では、宗派や僧侶の個性により細かい部分では読み方が違います。 「念彼観音力」は「ねんぴ(pi)ーかんのんりき」や「ねんび(bi)ーかんのんりき」など、菩薩は「ぼーさつ」や「ぼーさー」など、宗派やお寺ごとにさまざまです。「呪」の正しい漢字音は「しゅ」ですが慣用音で「じゅ」と読む僧侶もいます。 また「或」(わく)を「waKU」と読むか、それとも母音を無声化して「わく」を「waK」と発音するか。これは個人のセンスや好みの問題です。 また日本語には「連声」(れんじょう)という現象もあります。「千億仏」(せんおくぶつ)を連声で「せんのくぶつ」と読むかどうか、なども宗派や寺ごとにさまざまです。 仏教用語の「十万億土」は「じゅうまんおくど」なのに「千億仏」は「せんのくぶつ」というのは、論理的ではありませんが、日本人は論理より先例を重んじる傾向があります。 「困厄」は「こんやく」も「こんにゃく」もどちらもOKですが、他の箇所は連声で読む主義の人も「コンニャクは食べ物みたいでカッコ悪い」と、ここだけ連声で読まない人もいます。 逆に「困厄」を積極的にコンニャクと呼んで食べ物のコンニャクを閻魔大王や奪衣婆の像にお供えする寺もあります。 「神通力」は、古い日本語では「じんずりき」でしたが、後世は「じんずうりき」とか「じんつうりき」と読みます。「じんずりき」「じんずうりき」「じんつうりき」のどれも正しい読み方ですが、宗派や寺ごとに読み癖が固定してしまっています。 困ったことに、自分の読み癖が絶対的に正しいと思いこんでいる狭量な日本人もいます。 なお中国語は一漢字一音が原則で、日本語のような連声も、母音の無声化もありません。中国語による漢訳仏典の読誦の発音は、宗派や寺や個人を問わず同じなので、シンプルでスッキリしています。 日本語による読誦の読み癖の違いとか、日本仏教のセクト主義がめんどくさい人は、いっそ中国語で読誦しましょう。遣唐使の時代に中国に渡り、当時の中国語で仏教を学んだ日本の僧侶に思いをはせましょう。 |
【自分の備忘用です】 観音経 漢字、コード記号、ふりがな https://t.co/pBVWrNZGkj pic.twitter.com/oDhSxO992V
— 加藤徹(KATO Toru) (@katotoru1963) August 27, 2022
ひらがな+コード 読みかたは、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」2017年を参考。
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和音 「観音さまは言いました・・・」と「死んだ男は後悔し・・・」の2箇所以外と、経文の部分をのぞいては、以下のパターンのふしまわしの繰り返し。 基本コード進行 [ディグリー・ネーム]による表記 / I - / IIm - / IIIm - / - - / IV - / V - / I - / / IV - / V - / I - / VIm - / IIm - / - - / VIm IIIm / VIm - / 【例】(F)むーかし(Gm)ひとりの(Am)おとこありー、(B♭)まいにち(C)いのって(F・ラ)おりましたー。 (B♭)かんのん(C)ぎょうをー(F・ラ)おとなえ(Dm・ファ)し、(Gm)じたくでいのって(Dm・ファ)おり(Am・ミ)まし(Dm)たー
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通常のウクレレ | A | B | C | D | E | F | G |
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バリトン・ウクレレ | D | E | F | G | A | B♭ | C |
鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』からの英訳は、BDK Daizokyo Text Database, Bukkyo Dendo Kyokai https://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/BDK/bdk_search.php?md=normal&num=B0262 (BDK英訳大蔵経。公益財団法人仏教伝道教会による「英訳大蔵経」による成果)より引用。閲覧日2022年3月9日。引用開始。 |