HOME > 授業教材集 > このページ

中国の古代都市・敦煌
東西が交錯したシルクロードの要衝

最新の更新2022年6月4日    最初の公開2022年6月2日 

以下、朝日カルチャーセンター・新宿教室のこちらの頁より自己引用。
 敦煌(とんこう)は、シルクロードの要衝として栄えたオアシス都市です。今から2千年あまり昔、前漢の武帝(前141年-前87年)が都市としての敦煌郡を設置して以来、中国本土への出入口となり、東西交流の歴史を積み重ねてきました。昭和期の日本では、井上靖の小説『敦煌』(1959年刊)や1980年代のドキュメンタリー番組『NHK特集 シルクロード』など敦煌のブームがありました。  本講座では、敦煌の歴史と魅力を、豊富な図像を交えて、予備知識のないかたにもわかりやすく説き明かします。(講師・記)
YouTube https://www.youtube.com/playlist?list=PL6QLFvIY3e-l3sjLfwGP690wY7jL1Rdoc

○キーワード・ポイント
 敦煌は、現在は地方の小都市であるが、シルクロードの全盛時代には中国の「大西北」の中心地であった。
 敦煌の全盛期は、前2世紀の漢の武帝の時代から、8世紀の唐の玄宗皇帝の時代までである。敦煌は明の後半から清の初期まで、およそ2百年にわたる空白時代にいったん荒廃したが、近世に復興した。
 仏教関係の「敦煌石窟」「敦煌壁画」や、「敦煌文書」などが有名。敦煌郊外の莫高窟(ばっこうくつ)は1980年のNHK特集で日本でも有名になった。
現在の敦煌は、中華人民共和国甘粛省の「県級市」で、甘粛省酒泉市の一部である。「河西回廊」の西端に位置し、甘粛省・青海省・新疆ウイグル自治区の3つの地域を結ぶ要衝である。
 地図 https://ja.wikipedia.org/wiki/敦煌市
敦煌市の面積は3万1200平方キロメートルと広大だが(北海道の面積は8万3456平方キロ、岩手県は1万5278平方キロ)、人口は2020年11月1日現在で18万5231人にすぎない(東京都立川市の人口は18万4266人)。
 敦煌市は観光産業に力を入れている。コロナ前は、人口19万ほどのこの都市に、年間900万人の観光客が訪れていた。
・国家重点風景名勝区:鳴沙山、月牙泉
・全国重点文物保護単位:莫高窟、玉門関、万里の長城ののろしの遺跡、など
参考記事 「観光を軸にインテリジェントな街づくりを目指すスマート敦煌」 2018.07.06
https://www.huawei.com/jp/publications/huawave/30/hw30_winners

○辞書的な説明

○略年表
○その他  井上靖の歴史小説『敦煌』にも出てくる「敦煌文書」には、以下のような文書も含まれている。
HOME > 授業教材集 > このページ