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※このhtml版は「副」版です。ネット検索用に「文字化け」や「レイアウト崩れ」を覚悟で作った簡易版です。
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朝日カルチャーセンター千葉
    平成二十六年四月二十五日金曜日=旧暦三月二十六日         加藤 徹
旧暦四月 立夏 (りっか)  5月5日 小満 (しょうまん)5月21日
旧暦五月 芒種 (ぼうしゅ) 6月6日 夏至 (げし)   6月21日
旧暦六月 小暑 (しょうしょ)7月7日 大暑 (たいしょ) 7月23日
 
 
  惜落花
武田信玄(1521〜1573)
檐外紅残三四峰  檐外 紅を残す 三四峰
蜂狂蝶酔景猶濃  蜂は狂ひ蝶は酔ひ 景は猶ほ濃し
遊人亦借漁翁手  遊人も亦た 漁翁の手を借り
網住飛花至晩鐘  網に飛花を住め 晩鐘に至る
 
 ラッカをオしむ。エンガイ コウをノコす サンシホウ。ハチはクルい チョウはヨい ケイはナおコし。ユウジンもマた ギョオウのテをカり、アミにヒカをトドめ バンショウにイタる。
 
 
  奉命巡視琉球 
伊藤博文(1841〜1909)
六隻艨艟旗色雄   六隻の艨艟 旗色 雄なり
鵬程萬里駕長風  鵬程 萬里 長風に駕す
誰知軍国辺防策  誰か知らん 軍国 辺防の策
辛苦経営方寸中  辛苦 経営す 方寸の中
 
 メイをホウじて リュウキュウをジュンシす。リクセキのモウドウ キショク ユウなり。ホウテイバンリ チョウフウにガす。タレかシらん グンコク ヘンボウのサク、シンク ケイエイす ホウスンのウチ。
 
 
  過目黒村
大正天皇(1879〜1926)
雨余村落午風微  雨余の村落 午風 微なり
新緑陰中胡蝶飛  新緑の陰中 胡蝶飛ぶ
二様芳香来撲鼻  二様の芳香 来たって鼻を撲つ
焙茶気雑野薔薇  茶を焙る気は雑る 野薔薇に
 メグロムラをスぐ。ウヨのソンラク ゴフウ ビなり。シンリョクのインチュウ コチョウ トぶ。ニヨウのホウコウ キたってハナをウつ。チャをアブるキはマジる ヤソウビに。
 
  旅懐
杜荀鶴(846〜904 907?)
月華星彩坐来収  月華星彩 坐来 収まる
岳色江声暗結愁  岳色 江声 暗に愁ひを結ぶ
半夜灯前十年事  半夜の灯前 十年の事
一時和雨到心頭  一時に雨に和して心頭に到る
 
 リョカイ。ト ジュンカク。ゲッカ セイサイ ザライ オサまる。ガクショク コウセイ アンにウレいをムスぶ。ハンヤのトウゼン ジュウネンのコト、イチジにアメにワして シントウにイタる。
lv3 huai2 / du4 xun2 he4 / yue4 hua2 xing1 cai3 zuo4 lai2 shou1 / yue4 se4 jiang1 sheng1 an4 jie2 chou2 / ban4 ye4 deng1 qian2 shi2 nian2 shi4 / yi1 shi2 he4 yu3 dao4 xin1 tou2 
 
 
夢天
李賀(791〜817)
老兎寒蟾泣天色  老兎 寒蟾 天色に泣く
雲楼半開壁斜白  雲楼 半ば開き 壁 斜めに白し
玉輪軋露湿団光  玉輪 露に軋り 団光湿ふ
鸞珮相逢桂香陌  鸞珮 相逢ふ 桂香の陌
黄塵清水三山下  黄塵 清水 三山の下
更変千年如走馬  更変すること千年 走馬の如し
遙望斉州九點煙  遥かに望む 斉州 九点の煙
一泓海水杯中瀉  一泓の海水 杯中に瀉ぐ
 
 テンをユメむ。リガ。ロウト カンセン テンショクにナく。ウンロウ ナカばヒラき カベ ナナめにシロし。ギョクリン ツユにキシり ダンコウ ウルオい、ランパイ アイアう ケイコウのミチ。コウジン セイスイ サンザンのモト。コウヘンすることセンネン ソウマのゴトし。ハルかにノゾむ セイシュウ キュウテンのケムリ、イチオウのカイスイ ハイチュウにソソぐ。
meng4 tian1 / li3 he4 / lao3 tu4 han2 chan2 qi4 tian1 se4 / yun2 lou2 ban4 kai1 bi4 xie2 bai2 / yu4 lun2 zha2 lu4 shi1 tuan2 guang1 / luan2 pei4 xiang1 feng2 gui4 xiang1 mo4 / huang2 chen2 qing1 shui3 san1 shan1 xia4 / geng1 bian4 qian1 nian2 ru2 zou3 ma3 / yao2 wang4 qi2 zhou1 jiu3 dian3 yan1 / yi1 hong2 hai3 shui3 bei1 zhong1 xie4