研究室紹介

研究室の概要

 生物物理学とは様々な生命現象を物理法則や物理的手法に基づいて解明する学問であり、その現象を見つけるだけでなく、その現象が起きた理由を追求する学問である。対象分野は実に様々で、ミクロレベル(原子や分子)からマクロレベル(固体、組織、集団)までカバーしている。
本研究室では、様々な生体情報、(特にタンパク質のアミノ酸配列や立体構造、ゲノム上での遺伝子配置や核酸配列など)をインターネット上で公開されているプログラムや研究室で開発されたプログラム等で解析しながら、おもに、
1) アミノ酸配列とタンパク質の立体構造および機能との関連性
2) 分子進化(種ではなく、遺伝子がどのように進化してきたか)
3) 転写制御調節
について、規則性の解明や新たな解析法の開発を行っている。

文献調査

 3年次には、分子生物学や研究室で取り扱っているテーマに沿った内容に関する英文文献の輪読、解説を行う。4年次は各自の研究テーマに沿った内容の文献紹介を行う。これらの活動を通して、専門分野での情報収集および発信方法を知るとともにコミュニケーション能力の向上を図る。

特別研究(卒論)

 3年次には、文献調査やトレーニングあるいはそれ以外の時間を利用して、研究を進める上で必要な知識(分子生物学、統計学、情報処理技術(プログラミング)、英文読解力)の習得を目指す。その後、タンパク質のアミノ酸配列と構造との関係や分子進化に関するテーマの中から、各自選択したテーマについて研究を行い、卒業論文にまとめて発表を行う。

入室にあたっての注意等

 分子生物学や統計学、物理学を履修していることが好ましい(履修してなくても入室後に進んで勉強する意欲があれば可)。
コンピュータが得意である必要はないが、コンピュータを利用してデータ解析を行うので、数値処理が好きな人が好ましい。