横井勝彦編『軍事同盟と軍需産業の歴史と現状―国際武器移転の視点から―』
(日本経済評論社、2026年)

  • 概 要

    これまで国際武器移転史研究所では、各国兵器産業が軍拡と武器移転に対して有してきた巨大な影響力に注目して、軍縮と軍備管理を阻む世界史的構造の解明に努めてきました。 今回7冊目の研究叢書となる本書では、全4部10章の構成の下で、戦後の国際武器移転を「軍事同盟」と「軍需産業」という相互に関連する二つの視点から考察し、 戦争経済の世界的拡大という「現代の危機」の解明に努めるとともに、長期化するウクライナ戦争がもたらす「危機」の実態についても独自の視点より考察を加えております。

  • 内容構成
    • 【第1部】アメリカの国際軍事戦略と軍産複合体のグローバル展開を問う
      • 第1章

        須藤 功「冷戦期アメリカのNATO政策―共通インフラ、共同生産、共同防衛市場構想―」

      • 第2章

        藤田怜史「アメリカ軍産複合体―冷戦終結以降の軍需産業、大学の動向と展望―」

      • 第3章

        下斗米秀之「冷戦期アメリカとインドの軍産学連携―インド工科大学カンプール校の航空工学科設置をめぐって―」

    • 【第2部】同盟国カナダの「従属」と非同盟インドの「戦略的自立化」を問う
      • 第4章

        福士 純「カナダにおける国産戦闘機開発の断念と北米軍事同盟」

      • 第5章

        渡辺昭一「英米合同の対インド軍事援助体制への模索―1962年中印紛争をめぐって―」

      • 第6章

        横井勝彦「武器輸入大国インドの兵器国産化と武器輸出政策―1960年〜2020年―」

    • 【第3部】日米同盟と日米軍事産業の戦後変遷史を問う
      • 第7章

        白戸伸一「日米関係の変化と日本の軍事産業
        ―「専守防衛」の軍事産業から「日米同盟」下の軍事産業へ―」

      • 第8章

        纐纈 厚「冷戦終焉期日本の武器輸出の自立化とその限界性
        ―FSX選定問題と「樋口レポート」を対象にして―」

    • 【第4部】ウクライナ戦争の『危機』を新たな視点から問う
      • 第9章

        佐原徹哉「東欧の極右勢力とウクライナ戦争―セルビア・アクションの思想と行動―」

      • 第10章

        小谷 賢「欧米諸国による対ウクライナ支援の実相」