中東研究は楽しい
よく、どうして中東/イスラームのこと(なんか)研究するようになったのですか?と尋ねられます。以前は返事に窮しました。私としては、英文学者が英語の文学を研究するように、経済学者が経済を研究するように、興味を持って、始め、継続しているだけ。
だから返答としては、なんといってもおもしろい! に尽きるんですよねー。
現地の人とつきあえば楽しいし、すごく洗練された文化に出会う。それに、こちらが飽きる暇もなく、いろいろなことが起きるから、絶対に退屈しない!
以前、京大の先生と話していたんだけど、中東の勉強していると、アメリカやヨーロッパの情勢、ロシア、アフリカ、インド亜大陸や東南アジアの動静が常に目に入ってくるけど、逆はないよねー、と。フランスの政治や外交をやっている人はたぶんサウディアラビアの国王の名前なんて言えないだろうけど、中東研究者として少し丹念に情報に気をつけていれば、EUはもとより、北アフリカや中央アジア諸国の現状を無視できない。
「グローバル」な視点が自然に身について、アメリカの覇権主義とは別の俯瞰的な考察が可能になると思う。そしてそうした複眼性は自分の世界を広く、深くするもの、大切なことだと考えています。
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