政党 2
1.政党システムの諸類型
政党制の類型、最も基本的には、一党制、二党制、多党制
キャスティング・ボート、勢力均衡の数量的要件
政党間相互作用の何に着目するのか
サルトーリ(イタリア、1924−、アメリカに移住)
主に以下の分析の視点から7つのカテゴリーに分類
数、規模、イデオロギー的距離、運動の方向、イデオロギーへの感情移入度
- 単独政権型
- 非競合システム
- @一党制、Aヘゲモニー政党制
- 競合システム
- B一党優位体制、C二党制(二大政党制)
- 連合政権型
- D穏健な多党制(限定的多党制)
- E分極的多党制(極端な多党制)
- F原子化政党制
*二大政党制の神話
*レイプハルト(オランダ)多極共存型デモクラシー
『多元社会のデモクラシー』(1977)
@多元的な社会でも安定的なデモクラシーの形成が達成できることを示した。
多元的社会=政治文化に同質性がなく異なるサブカルチャー(宗教・言語・民族)により社会的同質性が低い
アーモンド:政治文化の同質性は民主政治の安定に不可欠
Aベネルクス諸国やオーストリア、スイスの分析を行なう
B安定の装置:サブカルチャーを代表する「エリート間の協調」
・大連合 国家体制の維持についての基本的合意の存在
・多数=与党、少数=野党というわけではない
・相互拒否権 全会一致を重んじる
・比例制原理 選挙、公職任用、予算分配
・各グループの自律性 特定グループのみが利害を持つ領域については自決権を認める
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