ICTメディア編集U 20251128

 

プログラム作成手順

 

コンピュータ上でプログラムを作成する手順を説明すると以下のようになる。

 

プログラムの開発手順は一般に次のようになる。

 

1.    まずプログラムが行う処理内容を定義して仕様書を作成する。その仕様に従いプログラミング言語を用いて具体的な処理プログラムを作成していくことになる。

2.    プログラムを記述する時に使用するツールがエディタである。

3.    編集されたプログラムはコンパイラを用いてオブジェクト形式と呼ばれる中間形式に変換される。

4.    一般にプログラミング言語は共通に使われる処理単位(サブルーチンや関数)をあらかじめ用意しているので、それを使うことにより開発時間を短縮できる。そのような共用プログラム群はライブラリと呼ばれる。

5.    作成されたオブジェクトファイルはリンカによってライブラリと結合され,実行可能な形式に変換される。

6.    通常、作成したプログラムには不良箇所(バグ:虫)が含まれていることが多く、そのまま正しく実行できることはまれである。不良箇所を発見したり修正したりするためのツールがデバッガである。

 

実際のプログラム開発はこの手順の反復で行われることになる。

プログラムの仕様作成,

プログラミング言語による作成(コーディング)

誤りの修正(デバッグ)

 

 

スクリプト(Script:プログラム言語との明確な区分はないが,ハードウエアなどに関する専門知識を持たないユーザが利用し,アプリケーション作成などに有効なものが,スクリプトと言われている.コンパイルやリンクなどの作業を省略して実行ができる簡易プログラム言語がスクリプト言語といわれる.Perlはこのスクリプト言語にあたり,Java Scriptは,Javaのプログラム言語とは別物の簡易プログラム言語である.

 

ノーコード(NoCodeでのプログラミング:

プログラミング言語を用いて、プログラムを作成するには、動作命令であるコード(言語特有の命令標記や文法など)を使って、コーディングをしていく必要があります。

コーディングは、Webページの作成において行った「タグを用いた作成」と同様に、どのようなタグがどのようにWebページとして作用する命令なのかを知っている必要とそれを編集する作業と似ており、専門的な知識が必要と言えます。

ノーコードでのプログラミングは、このコーディングをすることなく、画面上にあらかじめ用意された命令を、ブロックのように組み合わせてプログラミングすることです。そのため、直感的に理解しやすく、誰もがソフトウエアの開発が行えるようになると注目されています。

ノーコードのプログラミングは、専用の開発用ツールやプラットフォーム(作成用のソフトウエア)を用いて作成することになり、Webページの作成において行った「専用ソフトウエアを用いた作成」と同様に、見た目での編集ができ、専門的な知識が不要であると言えます。

 

以下にノーコードのプログラミングの利点と欠点をあげます。

〇利点

   ・プログラミング言語の専門知識が不要

   ・開発費用の低減(SEやプログラマーへの外注の削減等)

   ・開発時間の短縮(コーディングの時間短縮等)

×欠点

   ・開発の自由度が低い(用意される命令が限られ、大規模や柔軟なソフトウエアの開発に限界)

・専用の開発用ツールやプラットフォームに依存(ツール等が変わると命令や作成方法も変化、供給の継続も課題)

   ・日本語対応のツール等がまだ少ない(海外のものは英語での理解が必要等)

 

※完全にコードでの編集を無くしたもののほかに、ローコードによるプログラミングもあります。一部に専用プラットフォームを用いて、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース:画面による提示や操作の部分)の作成を容易にするようなものなど、プログラムの作成を容易にしていく取組がなされています。

 

 


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