ICTメディア編集U 2025年11月28日
プログラミング言語の種類
プログラミング言語には様々な種類と特徴があり、処理の内容に応じて使い分ける必要がある。
機械語(Machine Language):
2進数のコードで記述される。プログラムはすぐに実行可能であるが、難解で作成や修正に時間がかかる。
アセンブラ言語(Assembler Language):
プログラミング言語の中で最も古い歴史を持つ。機械語を人間にとって判りやすい記号(ニーモニックコード)で表したものである。たとえば、加算なら ADDというように人間にとって意味のある言葉になっている。低水準言語(Low Level Language)である。
高水準言語(High Level Language):
日常語に近い表現でプログラムを書くことができる。
1. FORTRAN(フォートラン、Formula Translator):最も歴史のある言語で、数式を表現しやすい。科学技術計算用言語である。
2. COBOL(コボル、Common Business Oriented Language):アメリカの CODASYL(研究・開発機構)によって開発された言語である。英語の構文に似た構文構造を持っている。事務処理用言語である。
3. BASIC(ベーシック、Beginner's All Purpose Symbolic Instruction
Code):会話型言語で、一般初心者汎用言語である。多くのパーソナルコンピュータで稼働する。現在でも改良が加えられて、Windowsアプリケーション開発用のVisual BASIC等がある。
4. C言語(C Language):1972年にUNIXオペレーティング・システム(OS)の下で働く言語として誕生した言語である。 UNIXの移植性と併せて、多数のコンピュータで使用できるため、汎用性があり多用されている言語である。C言語はアセンブラに近い記述上の自由度が大きくプロフェッショナル向きともいえる。連結・反復・選択の3つの基本動作の組み合わせでプログラミングしようとする構造化プログラミングに適した言語である。
5. Java(ジャバ):Sun Microsystems社が開発したプログラム言語で,その特徴は,ハードウエアやOSに依存せずに動作することである.Javaアプレット(Java言語でかかれた小さいアプリケーション)はWebサーバから自動的に動作させたり,携帯電話組み込み用途で使用されたりしている.
6. Python(パイソン):米国のプログラマー:グイド・ヴァン・ロッサムにより作り出されたプログラム言語で,その特徴は,多くのハードウエアやOSに対応しており、非営利団体であるPythonソフトウェア財団が管理・指導している。近年、プログラミングの教育講座などで使用されるようになってきている。2008年にリリースされたPython 3.0などが使用されている。人工知能(AI)などとして話題の機械学習のプログラミングなどでも用いられている。
7. その他:ALGOL(科学技術計算向き)、 PL/I(
汎用)、 PASCAL(科学技術計算向き、構造化プログラミングに適した言語)、LISP(関数型言語、人工知能研究)、PROLOG(述語論理型言語、人工知能研究)、Small talk(オブジェクト指向言語、研究用)など。