他のアプリケーションソフト(MS-Word)へのグラフの貼りつけ方

 

MS-Excelで作成したグラフを他のアプリケーション、例えば、MS-Wordへ貼り付ける場合には以下のようなことへの注意が必要です。

以下の説明で、Excelのプルダウンのメニューの内容などがことなることがありますが、これは、Excelのバーション違いによるものです。それぞれのバーションでてくるもので、試してみてください。

 

1)   MS-Excel側では、グラフエリアを選択し、コピーを行う。

2)   貼りつけを行いたいアプリケーションに切り替える。

3)   貼りつけの方法は、単純に「貼りつけ」Ctrl-V)と「形式を選択して貼り付け」がある。MS-Wordの場合,メニューバーのホームの「貼り付け」から選択する.

o   「貼り付け(Ctrl-V)」の場合は、貼り付けたグラフの右下に下の図のようなアイコンが表示されるので,それをクリックすると,貼り付けたグラフの属性を変えることができる.

 

左から[「貼り付け先のテーマを使用しブックを埋め込む」、「元の書式を保持しブックを埋め込む」、

      「貼り付け先のテーマを使用しデータをリンク」、「元の書式を保持しデータをリンク」、「図」]

「貼り付け先のテーマを使用しブックを埋め込む」

「元の書式を保持しブックを埋め込む」

「貼り付け先のテーマを使用しデータをリンク」

「元の書式を保持しデータをリンク」

「図」

 

「図」を選択した場合コピーしたグラフを図として貼り付けることになり,拡大や縮小を行っても,グラフ中の文字は大きさが変化するため,変形などが可能である.(以前のMS Officeでは,「貼り付け」は後に出てくる「形式を選択して貼り付け」と同じであったが,MS Office のバーションによって,異なる)

 

「貼り付け先のテーマを使用しブックを埋め込む」や「元の書式を保持しブックを埋め込む」を選択した場合グラフは,Word内でExcelと同じように編集できる形式(オブジェクト形式)で貼り付けられる.そのため、右クリックでプルダウンのメニューから「データ編集」を選択するとExcel形式で呼び出され,表の数値を変更したり,グラフの種類を変えたりと編集することが可能である.しかし、拡大,縮小などを行うとグラフがゆがむことが起きる可能性があり,文字の大きさが拡大縮小できないので,注意が必要である.

 

「貼り付け先のテーマを使用しデータをリンク」や「元の書式を保持しデータをリンク」を選択した場合グラフは,コピー元の Excelで編集しているファイルにリンクした形で貼り付けられるため,ダブルクリックするとリンク先のExcelのファイルをExcelで開くことになる.オブジェクト形式で貼り付けられる.

 

上記の2つは,ファイルを呼び出すか(Excelファイルにリンクしている),ワードのグラフを独立して呼び出すかの違いがある.

 

 

o   ホームのメニューオプション「貼り付け」のメニュー内には「形式を選択して貼り付け」がある。これを開くと、以下のようなメニューウィンドウが表示される.Microsoft Excelグラフオブジェクト」「図(拡張メタファイル)」「図(GIF)」「図(PNG)」「図(JPEG)」などの形式が選択できる。

o    

Microsoft Excelグラフオブジェクト」は,Excelグラフ(ブック全体)を選択した場合と同じである.Word内でのグラフの再編集が可能である.

「図(拡張メタファイル)」は,「図として貼り付け」を選択した場合と同じである.編集はできないが、拡大縮小してもグラフがゆがまない.オブジェクトではなく、図として貼り付けられる。他の図も同じである.

 

4)   貼りつけたオブジェクトもしくは図は、マウスカーソルをその上に持っていき、右ボタンを押すことで、それぞれ「図の書式設定」,「オブジェクトの書式設定」で変えることができる.

o   サイズを変更することが可能である.

o   レイアウトは重要で,配置、文字の折り返しを変化させることが可能である.いろいろと試してみること. 

 

演習:

先ほど作成した複合グラフや絵グラフを実際にMS−Wordに貼り付けてみる。

いろいろな貼りつけ方を試し、書式設定を変えてみる。

     

 

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