2025年6月6日
CG描画(マスク処理)と実習1(選択範囲)
ここでは,引き続きCG描画について,Paint Shop Proを用いた描画の実習を通して見ていきます.今回は,「マスク処理」について,みていきます.
教室のCorel PaintShop
Proは2022(Ver.24)です。操作の詳細や注意点に関しては,講義中に補足説明を行います.
ここでいうマスクとは,グラフィックソフトにおける画像の一部を隠すことや.指定した範囲を一時的に処理する対象外とすること(描画処理やフィルタ処理などから除外する部分を設定すること)です.
マスク処理とは,上記のようなマスク部分をうまく用いたグラフィック処理のことで,指定した部分だけを対象外とすることで,描画処理などをピンポイント的に施すことが可能となります.
Paint Shop Proにおいて,マスク処理は,選択範囲を指定することで,その範囲内のみで描画処理などを行う方法が考えられる.このほか,前回,実習した「レイヤー」の中に,「マスクレイヤー」というものがあり,これは,他のレイヤーを部分的に覆い隠すレイヤーで,このマスクレイヤーの不透明度(白:不透明,黒:透明)の調整によって,下の画像が前面に表示さてくる.
[Paint Shop Proによるマスク処理などのCG描画実習(1)]
まず,Paint Shop Proを立ち上げて下さい.立ち上げた画面の中央上部の「編集」を選択し、さらにメニューバーのファイルから作業環境を「基本」にします。また、画面は、右上の「元に戻す」でウインドウを小さくしておきましょう。
0. 選択範囲を指定することで,その範囲内のみで描画処理などを行う方法を用いる.選択範囲外がマスクをかけられた部分となります.
1. 以下の画像を,ディスクトップ上に保存し,Paint Shop Proを立ち上げて,先ほど保存したファイルを開く.メニューバーのウインドウで「重ねて表示」として、適当なウインドウの大きさにマウスのホイールを回して設定してください。
練習画像(Sunset2.jpg)
2. 開いた画像に,文字を入力してみる.今回は,形式を以下の図ように選択範囲のみとして,文字サイズ:72程度として入力する.
3. パレットのレイヤーを表示すると、文字は、ベクターレイヤーに一旦書かれます。
4. ツールパレットからペイントツールを使って,選択範囲のみに色を塗ってみる.
5. 色をつけたら,メニューバーの「選択範囲」の「選択の解除」を押して,出来上がり.
選択解除で、背景と一体化します。
6. 次に文字入力の形式を「フローティング」にして同じように文字入力をしてみる.
7. この文字にもペイントブラシで色をつけてみる.
8. ツールから矢印のアイコンの「ピックツール」を使って、移動させることができます.最後にメニューバーの選択範囲で、「選択の解除」をしておきます。
メニューバーの選択範囲の「選択解除」としてもレイヤーが残ります。
このように,選択範囲は,次の処理を有効にする範囲を決定していますが、レイヤーとして残るようにするにはフローティングにします。
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