北岳廟
現状
河北省保定市曲陽県に現存。1982年、全国重要文物保護単位に指定。主殿「徳寧之殿」は、現存する元代(1270年)建造の木造建築の中で最大のものとされる。廟内に北魏以降の碑刻200件以上が現存する。
研究成果(櫻井)
- 「元代の北嶽廟祭祀とその遂行者たち」、氣賀澤保規編『中国石刻資料とその社会―北朝隋唐期を中心に―』
(明治大学東洋史資料叢刊4、明治大学東アジア石刻文物研究所・汲古書院)、2007.9 - 「中国における蒙元史研究の現状と石刻調査の意義元史学会参加及び北岳廟・隆興寺・済源市の石刻調査をとおして―」、『東アジア石刻研究』創刊号(明治大学東アジア石刻文物研究所(準))、2005.12
研究成果(その他)
- 呂興娟「北岳廟発現宋真宗御制《北岳醮告文》石柱碑」、『文物春秋』2012年第1期、2012.2
- 劉青「曲陽北岳廟発現元代祭祀遺物」、『文物春秋』2009年第6期、2009.12
- 龐雪平「従《玉宸観記》碑看元代北岳恒山道教」、『文物春秋』2009年第6期、2009.12
- 楊柳『北宋的北岳研究』(河北大学碩士学位論文)、2009.6
- 江川式部「北岳廟題記にみえる唐代の常祀と三献官」、氣賀澤保規編『中国石刻資料とその社会―北朝隋唐期を中心に―』明治大学東洋史資料叢刊4、明治大学東アジア石刻文物研究所・汲古書院、2007.9
- 武占江・蔡立偉「宗教的虔誠与人文的形式化:従曲陽北岳庙碑刻看北岳祭祀的文化内蘊」、『河北経貿大学学報(総合版)』2007年第2期、2007.6
- 高暁静「古北岳恒山祭祀文化浅析」、『文物春秋』2006年第1期、2006.2
- 韓成武・王麗敏『北岳廟碑刻選注』中国文聯出版社、2003.3
- 侯璐『保定名碑』河北美術出版社、2002.1
- 薛増福・王麗敏主編『曲陽北岳廟』河北美術出版社、2000.4
- Steinhardt, Nancy Shatzman, “The Temple to the Northern Peak in Quyang”, Artibus Asiae Vol.58, No.1/2, 1998
主要祭祀史料
- 北岳府君碑(現存、721年、『北京図書館蔵中国歴代石刻拓本匯編』、『金石萃編』73/4a)
- 北岳恒山祠廟(現存、727年、『金石萃編』76/24a)
- 北岳神廟碑(735年、『金石萃編』81/1a)
- 北岳恒山安天王名(現存、748年、『金石萃編』88/3b)
- 重修北岳安天王廟碑銘(現存、991年、『金石萃編』125/55b)
- 北岳醮告文(現存、1015年、「北岳廟発現宋真宗御制《北岳醮告文》石柱碑」、『金石萃編』130/10b)
- 北岳安天元聖帝碑(現存、1016年、『金石萃編』130/13b)
- 重修北岳廟之記(現存、1050年、『金石萃編』133/44b)
- 北岳大殿増建引檐記(現存、1097年)
- 大朝曲陽縣重修眞君觀碑(1268年、『北京図書館蔵中国歴代石刻拓本匯編』48/46)
- 大元封加北岳手詔碑(現存、1291年、『北京図書館蔵中国歴代石刻拓本匯編』48/117)
- 代祀碑銘(現存、1317年、録文無し)
- 登極祀岳碑(1320年、『光緒重修曲陽県志』13/77b)
- 皇帝登宝位北岳之碑(現存?、1324年、『北京図書館蔵中国歴代石刻拓本匯編』49/99)
- 代祀北岳之記(現存、1339年、『光緒重修曲陽県志』13/86b)
- 代祀北岳之記(現存?、1340年、『光緒重修曲陽県志』13/89b)
- 代祀之碑(現存?、1348年、『北京図書館蔵中国歴代石刻拓本匯編』50/45)
- 代祀北岳之記(現存、1351年、『北京図書館蔵中国歴代石刻拓本匯編』50/77)
- 代祀北岳之記(現存、1353年、『北京図書館蔵中国歴代石刻拓本匯編』50/86)
参考
北岳廟(曲陽県文物所保管所・中国語)へのリンク