修士2年の武井さんが,CLEO 2021で論文発表を行いました(2021年5月10日)。

 レーザと電気光学に関する世界最大級の国際会議であるCLEO2021(Conference on Lasers and Electro-Optics)が,2021年5月9日〜14日まで開催されました。今年のCLEO2021は,昨年に引き続き,全日程がオンラインで行われました。
 今回の会議には,修士2年の武井さんが研究成果を論文として投稿し,口頭(Oral)発表論文としてアクセプトされました。武井さんは,既に昨年のCLEO2020およびCLEO Pacific Rim 2020において,コヒーレントヘテロダイン検波技術とディジタル信号処理技術を,光ファイバの後方散乱光測定方法に適用することにより,光ファイバ複屈折のファイバ長手方向の分布を高分解に測定できるということについて世界で初めて提案し,理論検討と実験による確認を行った結果を発表しています。
 今年のCLEO2021において武井さんが発表した論文では,上記方法を更に発展させて,ピエゾ素子を用いて光ファイバに250Hzの周波数で振動を加えた場合にも,振動による複屈折変動が上記方法によって検出できることを実験的に示した結果などについて述べています。
 今後も本方法を更に発展させて,様々な光ファイバの測定応用について検討していく予定です。

発表論文

N. Takei and S. Ryu, "Dynamic measurement of fiber-birefringence spatial distribution by coherent heterodyne detection of Rayleigh backscattered light," CLEO 2021, paper SM1E.7, May 2021.




      





















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