第8回 補間法

何組かのx,yデータが与えられているとき、これらの点を通る補間多項式を求め、データ点以外の点の値を求める手法を補間法という。

8.1 ラグランジュ補間

(x0,y0), (x1,y1), ・・・, (xn-1, yn-1) というn個の点が与えられたとき、これらの点をすべて通る関数 f(x) は次のように求められる。( i = j の項は含まれないことに注意)
これをラグランジュの補間多項式といい、n-1次の多項式となる。従って、与えられたデータ以外の点はこの多項式を用いて計算することができる。 f(xi)がyiとなることは容易に確認することが出来る(iは任意)。

例題

8.2 ニュートン補間

(x0,y0), (x1,y1), ・・・, (xn-1, yn-1) というn個の点が与えられたとき、次のような表を作る。
この表から得られる a0 〜 an-1 を係数とする n-1 次の多項式は、
と求められる。これがニュートンの補間多項式である。

上式より、f(x0)がy0となり、f(x1)がy1になることは容易に導ける。f(x2)を計算すると、
となる。一般的には、数学的帰納法によって証明することが出来る。
係数 a0〜an-1を求めるには、作業用配列 w[]を用い、次のような手順で行う。
なお、w0, w1, ・・・ は w[0], w[1], ・・・ に対応し、w0, w0', w0'', ・・・ は同じ配列 w[0] を1回目、2回目、3回目、・・・に使用していることを示す。

例題

8.3 課題 (提出〆切: 金曜日22時)

  1. ファイル data1.txt および data2.txt に保存されているデータを対象に、ラグランジュ補間とニュートン補間を比較するプログラムを作成せよ。

    課題の進め方

  2. ラグランジュ補間やニュートン補間ではデータ点数が多いと補間多項式の次数が大きくなり、データ区間の両端で値が大きく変動する。これをルンゲ現象という。 ルンゲ現象を抑えるデータ点の取り方にチェビシェフ点というものがある。 以下の関数に対して、データ点の配置方法の違いによるラグランジュ補間の精度を比較せよ。

    対象とする関数

    対象関数

    課題の進め方

8.4 課題サンプルプログラム