第4回 キーボード入力(5/1)

第3回 Cプログラムの作成 (4/24)


先週の復習

【演習】 変数の数を二つに増やしてみる.a = 10, b = 15 を画面に表示する.

#include <stdio.h>
void main()
{
    int a, b;
    a = 10;
    b = 15;
    printf("変数aの値は%d,変数bの値は%dです\n", a, b);
}

【演習】 円の面積を計算してみる.

#include <stdio.h>
void main()
{
     int r;
     float s;
     r = 10;
     s = r * r * 3.14;
     printf("円のの面積は%fです\n", s);
}

<確認>

int型(整数)の変数に小数を代入するとどうなるか,試してみよう.


キーボードからの入力(数値)

前回までのプログラムでは,半径を変更するたびにプログラムをコンパイルし直す必要があり,実用的ではない.そこで,変数へキーボードから入力できるようにする.

#include <stdio.h>
void main()
{
    int a;

    scanf("%d",&a);

    printf("変数aの値は%dです\n", a);
}

キーボードからの入力を受け付けるには,scanfという関数を使う.出力に用いたprintfという関数とよく似ているが,変数の前に必ず「&」をつけることに注意する.

【演習1】 円の半径を入力し,面積を表示するプログラムを作成する.

【演習2】 整数ではなくて,小数を入力するにはどうしたらよいか考える.


キーボードからの入力(文字)

では,次に文字を入力しよう.文字を扱う変数にはchar型を用い,getchar関数により入力する.文字を出力するには,%cという書式指定子を用いる.

#include <stdio.h>
void main()
{
    char ch;

    printf("文字を入力してください:");

    ch = getchar();

    printf("文字%cが入力されました\n", ch);
}

よく使う演算子 インクリメント,デクリメント

前回やった演算子の他に,プログラム中でよく用いる演算子についてなまぶ.

演算 記号
意味
インクリメント ++ a++ a = a + 1
デクリメント -- a-- a = a - 1
#include <stdio.h>
void main()
{
    int a;
    a = 10;
    a++;
    printf("変数aの値は%dです\n", a);
}

【演習3】 次のプログラムを作成して,演算子の位置の違いを観察する.

#include <stdio.h>
void main()
{
    int a, b, c;

    a = 10;
    b = a++;
    c = ++a;

    printf("変数aの値は%d,変数bの値は%d,変数cの値は%dです\n", a, b, c);
}

【演習4】 キーボードから整数の値を入力し,その値に1を加えた値を出力するプログラムをインクリメント演算子を用いて作成する.


演習1,2,4で作成したプログラムを,re00079@isc.meiji.ac.jpへメールで送る.メールには必ず,学年,組,番号,氏名を記入すること.