エディタを用いて,プログラムを入力・編集する − 秀丸エディタの使い方
プログラムのコンパイル − Borland C++ の使い方
プログラムの実行
どのような言語でも,初めて作るプログラムは,画面に「hello, world」と表示するプログラムを作るのが,習わしとなっている.早速,C言語で作ってみよう.
#include <stdio.h> main() { printf("hello, world\n"); }
ちゃんと画面に表示されただろうか.画面になにやら英語のメッセージが出て,正しくコンパイルできないときは,文字の全角半角に注意し,セミコロンや括弧の対応を確認する.
では,ここでC言語について少し説明を加える.
ひとつのCプログラムは,関数と変数とからなる.さらに,関数には計算の過程を指示する文および計算で使われる値を一時的に格納する変数が含まれる.上のプログラムでは,main, printf が関数になっている.関数には自分の好きな名前(中身のわかる名前)をつけてもよいが,main関数だけは特別な名前で,プログラムの実行は,main関数から始まる.
1行目の,#include <stdio.h> は,すでに用意されている標準入出力関数を使うための準備である.標準入出力関数には,画面に文字を表示する printf,キーボードからデータの入力を受け取る scanf 関数などがある.
main 関数の中では,今回は printf 関数だけが実行される.ここで,二重引用符"...."で囲まれた文字を,文字列と呼ぶ.文字列の最後の \n という記号は改行をしなさいという命令である.日本語環境では「¥(エン)」記号であるが,英語圏では「\(バックスラッシュ)」が用いられる.
プログラムの中で,データを扱う練習を始める.
#include <stdio.h> main() { int a; a = 10; printf("変数の値は%dです\n", a); }
C言語では,変数を使う前に定義する必要がある.int a; は,「整数を格納できるメモリを用意し,a という名前を付ける」ことです.用意した引き出しに数字を代入しているのが,a = 10;,次の printf 関数で,変数の値を表示する.
二重引用符に囲まれた文字列中の「%d」は書式指定子とよび,変数 a の内容を10進数形式で表示するよう指定している.
【演習】 変数の数を二つに増やしてみる.a = 10, b = 15 を画面に表示する.
変数を用いて,三角形の面積を計算する.
#include <stdio.h> main() { int a, b; float s; a = 10; b = 5; s = a * b / 2; printf("三角形の面積は%fです\n", s); }
三角形の面積は,小数点を含む可能性があるので,浮動小数点 float 型を変数に用いる.実数を画面に表示するには,「%f」を書式指定子として用いる.
演算 | 記号 | 例 |
意味
|
加算 | + | a + b | a に b を加える |
減算 | - | a - b | a から b を引く |
乗算 | * | a * b | a と b を掛ける |
除算 | / | a / b | a を b で割る |
剰余算 | % | a % b | a を b で割った余り |
【演習】 円の面積を計算してみる.