特色ある研究
カオスと量子カオス
| 角谷 啓太 助教 | |
|---|---|
| 2010年 | 明治大学 理工学部 物理学科 卒業 |
| 2012年 | 明治大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻 博士前期課程 修了 |
| 2015年 | 明治大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻 博士後期課程 修了 博士 (理学) |
| 2015年 - 2016年 | 明治大学 ポストドクター |
| 2016年 - 2019年 | 駒澤大学 グローバル・メディア・スタディーズ学部 助手 |
| 2019年 - 2025年 | 明治大学 理工学部 兼任講師 |
| 2019年 - | システムエンジニア |
| 2022年 - | 駒澤大学 グローバル・メディア・スタディーズ学部 非常勤講師 |
| 2025年 - | 明治大学 理工学部 物理学科 助教 |
質量異方性を持ったケプラー問題における悪魔の階段面を利用した周期軌道検索
カオスとは、初期値鋭敏性の高い現象を指します。ここで言うカオスは、日常用語で使われるような単なる混乱や無秩序とは異なります。物理学においては、微小な初期条件の違いが時間とともに拡大し長期的にはまったく異なる結果になる現象です。決定論的な法則に従っているにもかかわらず、その初期値鋭敏性ゆえに、将来の状態を長期的に予測することが非常に困難になります。カオス系では運動方程式が明確に定まっていても、挙動が極めて複雑かつ非直感的になるため、一見するとランダムに見えることもあります。カオス系の有名な例として二重振り子、バタフライ効果などがあります。太陽のまわりを回る地球についての単純な模型であっても、質量に偏りを持たせるように仮定した模型に捉え直すとカオス系になります。また、そのような模型においても、特定の初期条件においては同じ軌道を辿り続けるという面白い特徴もあります。
カオスという概念は物理学に限らず、気象予測や経済モデルなどの様々な複雑系の理解に応用されており、自然界や社会における複雑性の理解に重要な役割を果たしています。
Q:
初期値鋭敏性が高いとは?
A:
「初期値鋭敏性が高い」とは、古典力学でいうところの「初期位置」と「初期運動量」のわずかな違いが、将来の運動に大きな影響を及ぼすことを意味します。例えば、ある方向にボールを投げる場面を考えてみます。通常の力学系では位置や速さが少しずれても似たような放物線を描きます。しかし、カオス系では初期位置が数mmズレただけであっても、ボールがまったく異なる方向に飛んでいくことがあります。これが「初期条件に鋭敏に反応する」という意味です。
現在の研究内容
(1)カオス、量子カオス(2)小型総合気象計測システム

