特色ある研究
レーザー物理研究室
電波と光の境界にある未踏テラヘルツ領域を切り開く!
小田島 仁司 教授 | |
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1991年 | 理学博士 |
1991-2004年 | 富山大学勤務 |
2004年より明治大学勤務 |
CH3OHの9.1THzにおけるスペクトル
レーザー物理研究室では、レーザー光を利用して、分子のいろいろな性質を調べています。壁にボールをぶつけると、その跳ね返り方から、壁の硬さを知ることができますね。それと同様に、光のボールを分子に当てて、光の変化の様子を調べれば、目で見ることができない分子の性質をも知ることができます。ボールとしては、いろいろな電磁波が利用できますが、これまではレーザー光と電波が中心でした。しかし、最近の技術進歩により、電波と光の境目にあって、光と電波の性質を半分ずつ持つようなテラヘルツ波と呼ばれる電磁波を作り出すことができるようになりました。この新しいボールを使って、未踏のテラヘルツ領域を開拓しています。
Q: テラヘルツ波の研究のどこがおもしろいのですか?
A: テラヘルツ波を利用するためには、電波と光の技術を極めなくてはなりません。電波も光も私たちの生活にはなくてはならないものです。そんな、電波や光を自在に操ることができたら...,楽しくありませんか??
Q: 実験室で得た分子の性質はどんな役に立ちますか?
A: 分子は地上だけではなく宇宙にもあって、電波や光を出しています。それをパラボラアンテナや望遠鏡でキャッチして、実験室で取ったデータと比べると、何万光年も離れた宇宙に、どんな分子があるか知ることができます。
現在の研究内容
(1)テラヘルツ分光計の開発(2)星間分子の分光学的研究
(3)レーザー光による分子トラップ