特色ある研究
雪氷物理学研究室
「雪や氷の神秘」を追求し、「環境」「エネルギー」「バイオ」分野へ挑む
長島 和茂 教授 | |
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1993年 | 明治大学物理学科卒 |
1997年 | 北海道大学地球環境科学研究科、博士(地球環境科学)取得 |
1997年 | 通産省資源環境技術総合研究所 特別研究員 |
2001年 | 明治大学理工学部 専任講師 |
2005年 | 明治大学理工学部 助教授 |
2013年 | 明治大学理工学部 教授 |
過冷却水から成長する氷の結晶
雪の結晶はどうして六つの枝を持ったきれいなパターンを形成するのでしょうか?氷の結晶もきれいな六回対称性を形成することをご存知でしょうか?物理学の最先端の知識をもってしても、未だこの謎に完全には答えることができません。当研究室はこのような「雪や氷の神秘」を追い続けています。
また、地球は水の惑星といわれ、生体の主成分も水です。つまり、雪・氷や水を含んだ結晶がさまざまな分野で重要な役割を演じます。そこで、雪や氷の研究手法や実験結果を生かして、「環境」「エネルギー」「バイオ」分野における問題にも挑み続けております。そして、単なる面白い研究では終わらせず、本当に社会の役に立つ研究成果を出すことを目指しています。
Q: 雪や氷の研究はどんなところがおもしろいのですか?
A: 良いデータを得るためにはきれいな雪や氷の結晶作りが必要です。職人技を身に付けて、自分だけのこだわりの結晶が作れるようになるとおもしろくてやめられなくなります。
Q: 雪や氷の研究がどうして社会の役に立つのですか?
A:日本近海の海底下に大量に存在するクリーンエネルギー資源「メタンハイドレート」、「地球温暖化のバロメータとも言われる海氷」、「土壌や建造物に深刻な被害を及ぼす酸性雨・酸性雪」、臓器移植等で注目される「生体の凍結保存」、これらはすべて雪氷の基礎研究が重要な鍵を握っています。
現在の研究内容
(1)ハイドレート資源開発の基礎研究(2)海氷の研究
(3)酸性雨・酸性雪の研究
(4)生体の凍結保存の研究
(5)ストームグラスの研究(天気を予測する結晶)