明治大学理工学部物理学科 Department of Phisics, Meiji University

卒業後の進路

中学・高校教員

指定された科目を取得することなどにより中等学校教諭1種 理科・数学、高等学校教諭1種理科・数学の資格が得られます。

やりたいことにこだわる

伊奈 輝一
  • 伊奈 輝一(2003年度 大学院物理学系修了)
  • 関東学院中学校高等学校

 高校の時に、何となく教員になりたいという想いを持っていたことから、学部時代は教職課程を履修しました。しかし、学部2年生で大学院への想いが芽生え、そこから進級するにつれ「ものづくり」への興味が大きくなり、大学院修了後はモーターの製造会社に就職しました。そこで丸5年、開発・設計・立ち上げを経験し、納得いく仕事ができたという思いから、教員への転職を決意。非常勤講師1年・他校での専任教員1年の経験を経て、現在に至ります。自分が想い描いていた教員生活は、時間講師ではなく、朝から晩までの生徒との付き合い。今は中学の担任を持ち、中学理科と高校物理の授業担当し、放課後・休日はラグビー部顧問として活動。非常に充実した毎日を送っています。
 物理学科の学生として過ごした6年間で、『やりたいことにこだわる』『チャレンジ精神を忘れない』自分が出来上がりました。特に、大学4年生~大学院2年生の3年間は自分を大きく成長させてくれた期間だと思っています。機械・電気の専門知識がなく入社したメーカーで開発・設計をやっていけたのは、物理学科で手に入れた学問の引き出しの多さが活かせたからだと思います。また、その引き出しはもちろん教員生活でも活かされています(この引き出しは、はっきり言って社会では強い武器です!)。どの仕事でも苦労がありました。今後もあると思っています。しかし、『考える』『実行する』『あきらめない』という物理学科からもらったものでこれからも勝負していくつもりです。

苦労の先の達成感

宇野(土屋) 敬子
  • 宇野(土屋) 敬子(2001年学部卒)
  • 横浜市立中学校

 全校で6クラスの小さな中学校なので1年生から3年生まで全クラスの理科の授業を担当しています。部活動はバスケットボール部。2年目と3年目にはクラスも受け持ち、休みもほとんどなく大変ですが、本当に充実した日々を送ることができました。現在は育児休暇中ですが、今ゆっくり振り返ってみるとやっぱり教育学部でなくてよかったと思っています。物理が好きだったのではなく、中学校で物化生地すべてを教えるときに一番困るのは物理だと思っていたからです。どの分野でも「なぜ?」のずーっと先はほとんどが物理です。今でも困ったときは先生・先輩などたくさんの方にお世話になっています。卒業するのも苦労しましたが、それも今のたくましさにつながっていると思います。

学生時代の自分を思い出して

磧谷 和樹
  • 磧谷 和樹(1996年学部卒)
  • 東京電機大学中学・高等学校

 現在、高等学校教諭として、授業・HR・部活動と忙しい毎日を送っております。疑問や興味を持った高校生が、食らいつく様に質問を重ねてくる姿を目の前にすると、研究室の頃を思い出します。星の内部構造や相対論、コズミックストリング(宇宙ひも)などの話題に夢中になり、先生も学生も真剣勝負。気がつくと終電間際ということが度々ありました。そしてこれが明大物理の最大の特徴だと思います。学生のファイトを引き出し、とことん付き合って下さる先生が大勢いらっしゃいます。本当に学生を大切にして下さるのです。私もお世話になった先生方の姿勢を見習って、生徒に接していきたいと考えています。