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明治大学農学部生命科学科発生工学研究室
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明治大学TOP農学部生命科学科発生工学研究室研究テーマ遺伝子組換え動物  
 
メニュー 遺伝子組換え動物(Transgenic Animal)
 動物の遺伝子組換えは、従来の育種・繁殖技術では到達できなかったようなレベルの動物の改良を可能にします。乳肉など畜産物の質や量を改善すること、動物へ環境適応性・抗病性を付与すること、薬剤原料となる生理活性物質などを乳の成分として生産させることなどが、世界中で活発に研究されています。   遺伝子組換えイメージ  

研究課題  
   
1)
病態モデルブタの創出
   ヒトの疾病研究には、病態モデル動物が使われますが、それらのほとんどがマウス、ラット、ウサギのような小実験動物です。
 ブタは解剖学的、生理学的にヒトとの類似点が多く、また体のサイズもヒトに近いために、ブタの病態モデルが望まれています。我々はブタ遺伝子組換えによって、糖尿病、心疾患、癌などを発症するモデルブタを創出する研究に取り組んでいます。
 
糖尿病モデル・トランスジェニック・クローンブタの誕生 糖尿病モデル・トランスジェニック・クローンブタの随時血糖値の推移
糖尿病モデル・トランスジェニック・クローンブタの誕生 糖尿病モデル・トランスジェニック・クローンブタの随時血糖値の推移

2)

精子ベクター法の開発

精子ベクター法のイメージ
   DNAを頭部に付着させた精子を、卵にマイクロインジェクション(顕微授精)することで、遺伝子組換え受精卵を作ります。そのような受精卵を借り腹雌に移植すると、遺伝子組換え個体が誕生します。
 
遺伝子組換えマウス 遺伝子組換えマウス蛍光発色
  精子ベクター法によりオワンクラゲ由来の緑色蛍光遺伝子を導入された遺伝子組換えマウス。皮膚が蛍光を発する。
3)

体細胞核移植法を利用する遺伝子改変ブタの生産

 

細胞への遺伝子組導入と体細胞核移植の組み合わせによって、トランスジェニック・クローン個体の大量生産に取り組んでいます。

生産のイメージ

 

オレンジ胎子と細胞

 
オレンジ胎子と細胞 オレンジ胎子と細胞
サンゴ由来の赤色蛍光蛋白(クサビラ・オレンジ)遺伝子を導入されたトランスジェニック・クローンブタ胎仔(左)。全身がオレンジ色の蛍光を発し、その細胞(右)は優れた再生医学研究材料となる。
 
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