誤解1) 超心理学はオカルト研究である
⇒ 科学的方法論にもとづいて公共性の高い研究を行なっており、神秘主義とは無縁である。
誤解2) 超心理学者は超能力の存在を信じている
⇒ 信奉は棚上げにして、経験的事実にもとづいた研究を行なっている。超心理学者のなかには、懐疑論者も多くいる。当然、霊魂の存在などを前提とすることはない。
誤解3) 超心理学はずさんな実験をしている
⇒ 発見された問題点については対処した実験が行なわれ、現在は他の分野以上の高度な厳密さを誇っている。一部の批判者こそが、古い問題点に注目したずさんな論評をしている。
誤解4) 超心理学の扱う現象には再現性がない
⇒ 注意深く管理した実験を十分な回数おこなった場合には、安定した統計的有意性が得られている。要因の統制が難しい心理-社会的現象であると考えれば、再現性はあるほうだ。
誤解5) 超心理学は100年間の研究にもかかわらず成果がない
⇒ 下降効果、山羊・羊効果、実験者効果、隠蔽効果など、心理-社会的効果が多く判明している。物理的性質は解明されていないが、この分野には十分な人材や資金が投入されてないので当然とも言える。
誤解6) 超能力があるとなると科学が崩壊する
⇒ 科学は、事実を解明する方法のことであるから崩壊しない。崩壊するとすれば、現在の本流科学が想定している世界観であるが、科学の歴史ではこれまでも世界観の改訂はあった。
誤解7) 超能力があるとなるとカルト宗教を擁護してしまう
⇒ 超心理学がすすめば、超能力の限界が判明するなど、熱狂的な信奉に歯止めがかかる。超能力はありえないなどとして、ほうっておくほうがむしろ危険である。
2006.11.23
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