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コンサーティーナ入門 FAQ
最初の公開2011-10-23 最新の更新2017/8/14
【問】コンサーティーナのボタンが、引っかかって、もどらなくなってしまいました(涙) 自分で直せますか?
【答】自分で直せる場合と、専門店に修理を頼む必要がある場合があります。
★第1段階★まず「歯ぐき(歯茎)」の上の「歯」(ボタン)を、すべらせてみよう。
右の写真は、筆者がもっているアングロ・コンサーティーナの中身の写真です(詳しくはこちらの頁)。
プラスチック製の白いボタンを歯にたとえると、歯ぐきの肉にあたるのは黒いゴム、あごの骨にあたるのは金属製の「てこ」です。
金属製の「てこ」にくっついてるバネがもし万一、折れてしまったら、しろうとにはなかなか直せません。
でも、そういう部品の破損による故障はめったにないので、安心してください。
長いあいだ(数ヶ月くらい)弾いていると、だんだん「歯」にあたるボタンがずれて、グリル板(面板)の穴にボタンがひっかかったり、隣のボタンの根元の「てこ」と干渉したりすることがあります。
これは自然なことなので、心配する必要はありません。
「ボタンが戻りにくくなったな」とか「ボタンの向きが曲がってきたな」などと感じた場合は、自分で「ねじ回し」を使って楽器の中身をあけ、ボタンの位置を1ミリくらいずらして調整すると、直ることが多いです。
写真にあるとおり、ボタンの根元のゴムの部分は「てこ」に接着されているわけではなく、ゴムの圧力で接しているだけです。
ボタンを指でつまんで、「てこ」の前か後ろに1〜2ミリくらいずらしてみて、グリル板(面板)の穴にボタンをはめこんでみてください。
引っかかりがなくなるまで、ボタンの「歯茎」を何度か、ずらしてみましょう。すんなりボタンが穴を出入りするようになれば、調整完了。ねじ回しで、元に戻してください。
もし、自分で直す自信がなければ、楽器の専門店に修理を頼むこともできますが、このていどの調整なら、慣れれば自分ででるようになりますよ。
★第2段階★それでもだめなら、「歯ぐき(歯茎)」のゆがみをペンチで直そう。
上記の調整をしても、直らない場合があります。
「面板の穴から飛び出しているボタンが、どうしても斜めに傾いていて、穴に引っかかってしまう」
その場合は、「歯ぐき」にあたる金属部分が、ゆがんでいる可能性があります。
別に大きな力が加わらなくても、長いあいだ弾いていると、どうしても金属部分にゆがみが生じて、近くのボタンの「歯ぐき」と干渉してしまうことも、たまにあります。
歯ぐきのゆがみの直しかたについては、[こちらの記事と写真]も御覧ください。
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