非営利・公共経営研究所は、共同研究を推進する明治大学特定課題研究ユニットの1つとして、2006年4月より設置されました。それ以降、単に明治大学研究者の共同研究の拠点という機能を超えて、非営利セクターと公共経営領域を専門とする国内外の研究者の研究ネットワークとしても機能してまいりました。
海外では英国のエジンバラ大学、アメリカ合衆国のジョージア州立大学などの研究者とも活発に連携し、その成果を広く公表し、非営利セクターや社会的企業の国際的研究の発展に貢献してきたと自負しております。
私たちは単に「小さな政府」論や市場主義論のような「政府」「市場」の二項対立の発想からではなく、多様な「民」が公的組織との適切な連携のもとで公共を担うという観点から、非営利セクターや公共経営のありかたを追究します。そして、「営利」「非営利」の境界を超えて、社会的刷新(ソーシャル・イノベーション)を担い、新たな社会的価値を創造する官民の多様な主体の連携のありかたを追究します。
今後も、①国内外の非営利セクター(社会的企業)に関する研究、②国内外の公共経営に関する研究、③国内外の非営利セクターと企業・行政・大学との連携・協働に関する研究、④国内外の高等教育機関における非営利組織教育に関する研究、⑤社会的価値評価に関する研究に取り組んでまいります。
御協力、御支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
明治大学経営学部教授・公共経営学科長
塚本 一郎