明大交通学史

1.前史

 明治大学の前身である明治法律学校は,1880(明治13)年12月8日,岸本辰雄・宮城浩蔵・矢代操の3人によって創立されました。3人は自由民権運動の台頭期を背景とし,フランス法学者リベロール,ブスケ,ボアソナードなどに学び,「各自ノ権利・自由」を獲得するために「公衆共同シ大ニ法理ヲ拡張セン」として本学創立の趣旨としました。これは,日本資本主義成立期における近代法体系の樹立と法知識の修得,法技術の必要性を強調し,開学の理念としたものです。

 1901(明治34)年3月には明治法律学校卒業生の中に「実業ニ従事スル者」が増加したことを受け,第1回目の校友実業会が開かれ,これが商学部創設の萌芽となりました。2年後の1903年には校友実業会総会が開催され,「商科」を設置することを決議しました。

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