はじめに
第1節 批判的安全保障研究の射程と武器移転規制研究
第2節 本書の目的と構成
第3節 本書における用語の定義
おわりに
第2章 19世紀から冷戦期までの武器移転規制はじめに
第1節 1890年ブリュッセル協定
第2節 戦間期の交渉
第3節 冷戦期―1970年代まで―
第4節 冷戦期―1980年代―
おわりに
第3章 19世紀末から冷戦期までの武器移転規制論と人間像・国家主権概念はじめに
第1節 19 世紀―「文明」と「野蛮」―
第2節 「自律した理性的な人間」像の揺らぎ
第3節 「積極的主権」ゲームから「消極的主権」ゲームへ
第4節 「脆弱な人間」像へ
第5節 「南」の武力紛争や暴力の源泉論
おわりに
第4章 1990年代以降の武器移転規制はじめに
第1節 通常兵器移転規制の国際問題化
第2節 国連SALW プロセス
第3節 「グローバル」な移転規制合意
おわりに
第5章 ATT 交渉の経緯と条約の内容はじめに
第1節 国連ATT プロセス
第2節 ATT の内容
おわりに
第6章 1990年代以降の通常兵器規制論と人間像・国家主権概念はじめに
第1節 安全保障と開発の融合
第2節 「脆弱な人間」像の投影
第3節 「国際法的主権」の安定性の維持と「脆弱な人間」像
おわりに
第7章 ATT の実施とその困難性はじめに
第1節 ATT 発効後のプロセス概観
第2節 「ATT 違反の武器移転」問題
第3節 「ATT 違反」をめぐる曖昧さ
第4節 報告書問題
第5節 武器移転規制をめぐる対立と摩擦
おわりに
終章 人間、国家主権と武器移転規制