瀬沼柊也
『言語モデルによる数学問題のベクトル化』
従来の数学問題の類似度評価手法は,主に問題文の構造に着目していた.本研究では,解法の考え方および関連する単元・教育課程の類似性に着目する.大規模言語モデル(LLM)を用いて,問題文から解法の考え方と単元・教育課程を抽出し.埋め込みモデルを用いてベクトル化する.さらに,コサイン類似度を算出することで,数学問題間の意味的類似度を測定する.従来手法との比較を通じて,本手法がより適切な類似度評価を提供し,数学学習支援に貢献する可能性を示す.