インストール方法
STRAIGHT Libraryは、APIの仕様を満たしていれば、どなたでも実装することができます。
ここでは、リアルタイムSTRAIGHT開発チームの一員である坂野による実装のインストール手順を説明します。
ここでは、Visual Studio 2008で、STRAIGHT Libraryを使用したアプリケーションを
コンパイルする方法を説明します。
STRAIGHT Libraryの坂野による実装では、坂野によるライブラリspBaseとspAudio、spLib、
STRAIGHT Cバージョン
の4種類が必要になります。
- 空の新規プロジェクトを作成します。
コンソールアプリケーションであれば、「Visual C++/Win32/Win32 コンソール アプリケーション」
を、GUIを用いたアプリケーションであれば、
「Visual C++/Win32/Win32 プロジェクト」を選択し、指示に従います。
- アプリケーションのソースコードを登録します。
- メニューバーから、「プロジェクト」/「プロパティ」を選択し、
プロジェクトのプロパティ ページを開きます
- 「構成(C):」を「すべての構成」にしておきます。
- 「構成プロパティ」/「C/C++」を選択します。
- 「追加のインクルードディレクトリに、インクルードファイルがあるフォルダの
1つ上のフォルダ(straightフォルダがあるフォルダ)を指定します。
ここは相対的な指定方法(「../../straightLib」など)でも構いません。
- 「構成プロパティ」/「C/C++」/「コード生成」を選択します。
-
「ランタイムライブラリ」をDebug版の場合は、「マルチスレッド デバッグ」を、
Release版の場合は「マルチスレッド」を選択します。
-
「構成プロパティ」/「C/C++」/「リンカ」を選択します。
-
「追加のライブラリディレクトリ」に、STRAIGHTライブラリの
libファイル(straightLib.lib)があるフォルダを指定します。
併せて、spBaseとspLibのlibファイル(spBase.libとsp.lib)があるフォルダも
セミコロンで区切って指定します。
-
「構成プロパティ」/「C/C++」/「リンカ」/「入力」を選択します。
-
「追加の依存ファイル」に、
「straightLib.lib;straight.lib;sp.lib;spAudio.lib;spBase.lib」
と書き込みます。
-
最後に、「OK」ボタンを押し、ウィンドウを閉じます。
「ビルド」メニューから「ソリューションのビルド」を選択して
コンパイルに成功すればOKです。
坂野によるライブラリのlibファイルが存在せず、ソースコードのみが
存在する場合は、それぞれのライブラリのソリューションファイル(.slnファイル)をVisual Studio
で開き、ビルドを行って下さい。
Mac OS X 10.6以降でSTRAIGHT Libraryを使用したアプリケーションをコンパイルする方法を説明します。
なお、パッケージに含まれるライブラリファイルは、Intelの32ビットCPUと64ビットCPUに対応したユニバーサルバイナリになっています。
以下は、xcodeでアプリケーションを開発する場合の設定方法です(xcode
3.2.6
でチェックしています)。
アプリケーション用のプロジェクトを作成(この方法はここでは解説しません)した後、以下の設定を行います。
- 「プロジェクト」メニューから「プロジェクト設定を編集」を選択し、ダイアログを開きます。
- 「ビルド」タブの設定リストの中の「ベースSDK」の値を、
「Mac OS X 10.6」
にします。
- ダイアログを閉じます。
- 「プロジェクト」メニューから「アクティブターゲット"XXXX"を編集」(XXXXはアプリケーションの名前)を選択し、ダイアログを開きます。
- 「ビルド」タブの設定リストの中の「ヘッダ検索パス」にインクルードファイルがあるフォルダの
1つ上のフォルダ(straightフォルダがあるフォルダ)を指定します。
- ダイアログを閉じます。
- プロジェクトウィンドウ(そのプロジェクト用のメインのウィンドウ)の「グループとファイル」から、アプリケーション名を選択し、Control+クリック(もしくは右クリック)により、ポップアップメニューを表示させます。
- 「追加」の中から「既存のファイル...」を選択します。
-
libstraightLib.mac64.a libstraight.mac64.a libspa.mac64.a libsp.mac64.a libspb.mac64.a
の5つのライブラリファイルを選択し、「追加」ボタンを押します。
- プロジェクトウィンドウの「グループとファイル」から、アプリケーション名を選択し、上と同様にポップアップメニューを表示させ、「追加」の中から「既存のフレームワーク...」を選択します。
- 「vecLib.framework」を選択し、「追加」ボタンを押します。
- 同様にして、「CoreFoundation.framework」を選択し、「追加」ボタンを押します。
- 以上で設定は終了です。これでビルドできれば成功です。
- STRAIGHTライブラリの音声ファイルの読み込み機能を使用する場合は、実行ファイルの本体があるディレクトリ(「XXXX.app/Contents/MacOS」の中)に、このパッケージに含まれるプラグインファイル(input_wav.bundleなど)をコピーして下さい。
コマンドラインでgccを用いてコンパイルする場合などは、以下の点に注意してコンパイルをして下さい。
- gccのオプションに「-isysroot
/Developer/SDKs/MacOSX10.6.sdk -mmacosx-version-min=10.6
」を含める
- パッケージに含まれる
libstraightLib.mac64.a libstraight.mac64.a libspa.mac64.a libsp.mac64.a libspb.mac64.a
の5つのライブラリファイルをリンクする
- リンカのオプションに「-framework vecLib」を含める
Last modified: "2016-04-22 22:14:17 hideki"