鳥屋の前に立ったらば 赤い鳥がないていた。 私は姉さんを思い出す。 電車や汽車の通ってる 町に住んでる姉さんが ほんとに恋しい、なつかしい。 もう夕方か、日がかげる。 村の方からガタ馬車が らっぱを吹いて駆けてくる。 鳥屋の前に立ったらば 赤い鳥がないていた。 都の方をながめると、 黒い煙が上がってる。