日本超心理学会月例会

2007年3月25日(日曜) 1時半〜5時(1時開場)

オリンピック記念青少年センター


(1)超心理学100年間の研究〜その成果と問題

話題提供:石川幹人(事務局担当)

 19世紀末から20世紀初頭にかけて全盛期となった「心霊研究Psychical Research」が、当時確立されつつあった科学的方法論を取り入れて現代化し「超心理学Parapsychology」が形成された。実験的超心理学の開祖であるライン教授が目指した目標のひとつは、科学的な手法で超能力の存在を明示することであった。21世紀を迎えた今日、その目標はすでに達成されたと言ってよい。ライン教授が思い描いたように厳密な証拠を積み上げるのに成功しているのである。
 ところが一方、超心理学は、ライン教授の期待に反して、学問分野としてのステータスを確立するのに失敗している。その原因を分析すると、超心理学を含む科学や社会自体の問題につきあたる。第1に、頻度が小さく要因が複雑な現象を扱う科学的方法論が未熟であること、第2に、科学者社会における政治的問題があること、第3に、人々が超能力に対して興味をもって接近しつつも、恐れを抱いて排斥するという、二面的態度をとることである。

(人間サイエンスの会にて)

1月の人間サイエンスの会の内容。当日が平日だったため来場できなっかた方からリクエストがあり、再度紹介した。


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