メタ超心理学研究室

夏期休暇中の研究活動2


2004年8月15日-9月13日

野球場におけるField-RNG測定(予備実験)

担当者:石川幹人

動機:超心理学では、人間集団の心理的な高ぶりとRNGの乱数系列の偏りに相関があると報告されている。今回は野球場においてRNG測定を試験的に行なってみた。

調査法:東京ドームの巨人戦(8月7日と13日の2回、両日ともに公称観客数55,000)にRNGを持ち込んで測定した。各イニングごとに開始と終了の時間帯を記録した。

分析法:RNGの偏りとは、1秒ごとのZ^2-1を時間帯にわたって累積した値を、さらに標準化した値。N秒間のZ^2-1の累積値は、自由度Nのカイ自乗分布からN引いた分布で、平均値は0で標準偏差は平方根2Nとなる。観客の盛り上がりは、そのイニングで入った点数と大きな相関があると想定する。

分析結果:RNGの偏りとそのイニングで入った点数との相関は35イニング(2試合目は9回裏なし)にわたって R=+.336 p=2.4% (片側検定)

考察:今回のデータの範囲では、5%水準で統計的に有意である。
各試合ごとに点数が入ったイニングと、入らなかったイニングでそれぞれデータを分離し、RNGの偏りを累積表示グラフにした。両者には明らかな差異が見られる(が、5%境界を大きく越えたわけではないので、偶然変動の可能性もある)。


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