久米島仲里間切舊記 (上、約2/3行缺)□のひやお□(下、約1/6行缺) (上、約2/3行缺)迎人數を待揃、乘馬ニ而 (上、約2/3行缺)罷登折節、主を殺候罰 (上、約1/2行缺)仕城村大門被參候時分、被致落馬 (上、約1/4行缺)而被刺殺候由、依之本之按司亡靈を崇敬仕由に (上、約1/6行缺)城名仲里城と申は、三十八年未年替名被仰付候以来 (上、約1/8行缺)而御座候。 右御いへ名。 □□□しらぐに、ましらぐに、ちやよくめしやる、かめちめしや□□□なち□□□□とのかなし。 □□□ふらい、さすかさかなし。 一、おもひきみ、よゝそきみかなし。 一、いつミじよゐ、わきいつしよゐかなし。 一、あんたい、くミあし森、あんじそい、たゝむちやうか、をとちこはらか、このだ□、あさかわ、はるかわ。 一、てた始、はじまりかなし。  大雨乞之時、城守火之神之□(以下缺) 一、むかしはじまり、あまミやは(下、約3/5行缺) だかの、あかぐちやかなし、(下、約2/3行缺)ちいたまふれ。  右同時、仲里城にて御たかへ言 一、むかしはじまり、きさしはじまり、あまミやはじまり、しねりやはじまり、いしらご、ましらご、ざよくめしやうろ、がけぢめしやうろ、大なざ、さだとのかなしに、御みのけやべら、たるやあらん、そいきよらのおやのろ、おやぬし、ミぜりきよのおやのろ、五の神、七の神、ミそであハせ、こんであハせ、御ミのけやへら、三か日ではとうさ、四か日てばと□さ、なまのまひろまに、まひつじに、雨おろちいたまふれ、いぶおろちへたまふれ、大野原、ひろ野原、田數まし數、なかもらちへ、はたよらちへ、雨ほらちへたまふれ、いぶほらちへたまふれ。 一、あふりやへ、さすかさかなし江、右同斷。 一、おもひきみ、よゝせきみかなし江、右同斷。 一、いづミごおり、わきでこおりかなし江、右同斷。 一、しまはじめ、まきよはしめ、あぶらやへのあんじおそい、たゝミきよが、おとちへこはらが、たくだろ、このだる、あさ川、はら川江、右同斷。 一、てだはじめ、はじまりかなし江、右同斷。  右同時、仲里城ニてくいにや 一、けふのらいに、なまのらいに、よかるひ、きやかるひに、ゑらびいたち、そゝひいだち、そいきよらのおやのろ、おやぬし、ミぜりきよのおやのろ、おやぬし、やぢよく引、まひと引、しまそいに、きもだかに、おしあがり、□□あかり、大なさばたかへて、さたとのはたかへて、あふりやへたかへて、さすかさたかへて、いづミごおりたかへて、わきいでこおりたかへて、てたはしめ、はしまりかなしたかべて、五の嶽御せぢたかへて、七の森御せぢたかへて、ちるや森大司、かなや森すで司、天にてるてろかは、だしまてるてるしにふと、とこゑあハせめしやうれ、ゑりぢよあハせ、首里もり、またまもり、あんじおそい、わうにせが、おやたはる、おやみとり、いぶほしや、水ほしやに、ミなわれて、もろわれて、三か日てばとうさ、四か日てばとうさ、けふのらいに、なまのらいに、雨おろちへたまふれ、いぶおろちへたまふれ、あぶし越たまふれ、あせら越たまふれ、やはくとたまふれ、なごくとたまふれ。  右同時、比屋定村志村のおひや家、おへい并まんせ、たうとまりニ而御たかへ言 一、なかのまきよおれて、まきよの根におれて、雨乞ておれて、いぶ乞ておれて、なかのまきよ、まきよのねの大ごろう、あがころう、すゝなべばかめて、かななべばかめて、神がはなたてゝ、のろがはなたてゝ、おへへ森おれて、そくもりにおれて、おとぢちよばたかへて、わかぢちよはたかへて、井くち神たかへて、井はな神たかへて、さすかさたかへて、井くち寄りおれて、井はな□□おれて、すゝなべば浮て、かななべば浮て、おもづらちへはらせ、ふりま□□□はらせ、井くち神かなし、井はな神かなし、天のミやにおしあかて、雨のミやにおしあかて、雨おろちへたまふれ、いぶおろちへたまふれ、おへへ森、けをの嶽、おやぐめさあよれとも、むかしからあるやに、けさしからするやに、雨乞ておれて、いぶ乞ておれて、むかしから、けさしから、おどり御ミややて、あすひ御ミややて、神なゝそあとおゐて、すじやなゝそ揃て、あすはしゆす、おとらしゆす、のふやあらん、いきややあらん、神のまねしちやうて、ぬしのまねしちやうて、むかしからあるやに、けさしからするやに、雨乞て、いぶ乞て、あすばしゆむ、おどらしゆむ、あらさきにちよわる、Kまんの司、まきまんの司、たうさきの司、たんじやくの司と、とごゑゑりぢよあわちへ、雨おろちへたまふれ、いぶおろちいたまふれ、天のミやのかうじやしゆ、雨のミやのかうじやしゆ、井くちたてきるな、井はなたてきろな、井くちひろくあけて、井はなひろくあけて、雨おろちへたまふれ、たうとまり、たんじやくのとまり、すゝなべは浮て、かななべはおけて、おもづらちへはらちへ、ふりまわちへはれば、三か日てばまとうさ、四か日てばまとうさ、夜ぐれのふか内に、夜すだめか内に、雨おろちへたまふれ、いぶおろちへたまふれ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ。  右同時、しゝにやうにてくいにや 一、此御ミや、此まミやに、むかしから、けさしから、あすび御ミや、おとり御ミ□、げにあるけに、たにあるけに、雨乞におどらしゆん、いぶ乞におどらしゆん、おどらばあすば、三か日てばとうさ、四か日てばとうさ、夜ぐれのふか内に、夜すゞめか内に、雨おろちへたまふれ、いぶおろちへたまふれ、あばす風くわぬ、しきよと風くわぬ、きよらよねど乞ル、ミなよねど乞ル、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ。  堂之おひや家ニて、右同時くいにや 一、あふらやいの大ごろう、まきよの根の大ごろうが、とゞの内、かどの内、おゑなき、時なき、おもろしや、くいにやしや、いきややあらん、なをやあら□、あかくちやばたかへて、ぜろまゝばのだてゝ、雨乞ていぐましゆす、いぶ乞てとよましゆす、そくたわへの、ひのすけの、まきよ司、くた司、□まふやうちへ、やしなうちへ、天にてろては、だしまてろてろしに□と、御げをあハちへ、ゑりぢよあハせめしやうちへ、大野原、ひろ野原、畝數にまし數、なかもらちへ、はたよらちへ、あふし越たまふちへ、あちら越たまふちへ、十なミなむ、八なミなむ、大ごろう、まごろく、肝ぼこり、あよぼこり、げにめしやうちへ、だにめしやうちへ、夜つゝきたまふれ、夜ならびにたまふれ。  宇根村とんなは御嶽御いへ之事。古かさす若ちやらと被申候人之亡靈を崇敬之由。彼かさす若ちやら事、儀間村いしきなは按司四男ニ而、とんなは住居被成候。彼人、世人ニ相替、姿嚴敷有之、君まもの之時、いしきなは按司〓(より)<309F>先立、かさす若ちやら江君眞もの御向被成候ニ付、いしきなは按司、伊勢子息ニ被超候を猜被思召、其〓(より)<309F>惡心出來、かさす若ちやらを可討企被成候故、無罪討候企有間敷由、内儀〓(より)<309F>按司江異見被申候を、立腹ニ而、彼内儀は古郷粟國嶋へ被召渡、其後いしきなは按司多勢を引、とんなは梶山門江被寄せ候。かさす若ちやらハ、兼而不被存知、俄事ニ而、難逃仕合故、先其場を爲可被去、親子被相戰、親父多□悉切禿被成候間、いしきなは按司一身ニ成逃退、たいら原□□ましと申、田之沼中ニ入、□てと申者ニ而顔を覆被為居候を、かさす若ちやら親父之手を取引起、親社惡心ニ而候。自□ハ少も惡心無御座由被申入、自親父之身に付候泥を洗抔被成。親父ハ在所いしきなは江被送歸候由。其後かさす若ちやら親母爲見參、粟國嶋江渡海被成折節、逢難風、船乘戻、おかミ崎ニ而破損被成候得共、身上ハ無恙陸江揚、おれ口と申所ニ被爲居候處、宮平人ハ粥持參進覽仕候。へとふと申人ハ、惡心有之、今之仕合ニは、輒可討捕候間、急討手を被差遣可然由、いしきなは按司江告申ニ付、則討手被召遣候間、かさす若ちやら、彼多勢輒切禿被成候得共、小疵を被負候故、最早無面目由ニ而、自害爲被成由候。右最後之砌、宮平人ハ褒美被申、子孫繁昌可仕候。へとふ一族は、腹中煩□逃間敷、可相果候。逢毒蛇候ハヽ、必片輪ニ可成由遺言有之候處、其儀不違、彼両<5169>人之未〓(二ノ字点)<303B>ニ驗有之由、かさす若ちやら亡魂舊跡とんなは之御いへニ成候由、于今申傳候。右御いへ名。 一、とんなはの、見あけ森、見あけたけ、大つかさ、若つかさかなし。  宇根村世野久P御嶽神御名記 一、世野久P、けをの森、いさいらくに、ま□らくに、おれなふし、若つかさ、め□よきよら、わかつかさ、すてつかさかなし。  宇根村おれ御嶽神御名記 一、おれ森、そく森、あしたかの、わかつかさ、すてつかさかなし。  宇根村とまり原御嶽神御名記 一、みやかとまり、おそへやの、たんちやくの、めんなかの、わかつかさ、すてつかさかなし。  あふ御嶽神御名記 一、あふ森、よねの森、かやうさの、わかつかさ、すてつかさかなし。  大雨乞之時、宇根村ニて宇根のろ火之神前江たかへ言 一、むかしはじまり、けさしはじまり、あまミやはじまり、□□□やはじまり、おしわきのおやのろか、とゝの、かとの内に、おし立めしやうろ、よひたてめしやうろ、あかぐちやかなし、せるまゝかなしまへの、うまれくち、はじめくち、あかるいの、てだかあなの、こもくせの、ましたから、まなかから、こゝろ生めしやうろ、すぐれ生めしやうろ、おとぢや六とこる、こゝし六とこる、おしられたうと、御みのけやへ□、ぢるやかなやに、いまふれば、おとまのこゝし、わかまのこゝしと、名付さつけめしやうろ、とゞの、かどのにいまふれば、六つき月の、庚子日、庚午日に、おしたてめしやうちやろ、よひたてめしやうちやる、あかぐちやかなし、ぜるまゝかなしと、名□さつけめしやへ、おぼつにいまふれば、かくらにいまふれば、火のはあ、火の大ぢと、名付授付めしやへ、なかはいちなかに、いまふれは、飛やへまへやへの司と、名付授付めしやへ、天のミや、雨のミやに、いまふれば、大てだ、世のてだかなしと、とごゑ、ゑりぢよ、あハせめしわろ、あかぐちや、ぜるまゝかなしまへ、御しられ、御みのけやへら、けふのよかろ日、きやかる日に、おしわきのおやのろ、五の神、七の神、せのくせ、げをのもり、おれておれなふちへ、おれておれふさて、神のまねとよる、ぬしのまねとやへすや、おとろしや、おやぐめさ、あやへれとも、大ごろう、まころくか、いぞわれて、て□われて、雨乞てたまふれ、いぶ乞てたまふれ、首里もりちよ□□、まだまもりちよわる、あんじおそい、たゝミきよが、しのたはる、しのみとり、雨ほしやに、水ほしやに、ミなわれていきよゑ、もるわれていきよゑ、雨おろちへたまふれ、いぶおろちへたまふれ、田數にたまふれ、まし數にたまふれ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、あふし越たまふれ、あせら越たまふれ、五たけの御せぢ、七たけの御せぢ、御せぢあハせめしよわれ、御□をあハせめしよわれ、ちろやもりちよわる、かなやもりちよわる、ぢるや大司、かなや大司、天のミやに、雨のミやに、雨あげてたまふれ、くれへあげてたまふれ、あまのきみかなし、でこのきみかなし、御せぢあハせめしよわちへ、御げをあハせめしよわちへ、雨おろちへたまふれ、いぶおろちへたまふれ、田數にたまふれ、まし數にたまふれ、あふし越たまふれ、あせら越たまふれ、あばす風乞ぬ、しきよと風乞ぬ、雨よねと乞ろ、いぶよねと乞ろ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、いしきよらか御よゑ、ぼさつのふが御よゑ、いし實いろ御よゑ、かな實いろ御よゑ。  右同時、世野久Pニ而おもる 一、むかしはじまり、けさしはじまり、あまミやはしまり、しねりやはじまり、せのくぜにおれて、げをのもりおれて、おれておれなふちへ、いミやちへ、いミやなふちへ、あがさしふおろちへ、あがもじはお□□□、神のまねとよる、ぬしのまねとよる。  右同時、みすづろ 一、ほうわい、ほうわい、ほうわいやほう、嶽のほうわい、もりのほうわい、おろしほうわい、いミやしほうわい、ほうわい、ほうわい、ほうわいやほう。  右同時、かういにや 一、むかしからあるやに、けさしからするやに、おしわきのおやのろ、おしわきのわいぬし、五の神あとおゐて、七の神揃へて、せのぐせにおれて、けをのもりおれて、おれておれなふちへ、いミやちへ、いミやなふちへ、神のまねとよす、ぬしのまねとよす、神のまねおとるしや、ぬしのまねおとるしや、おとるしやあよれとも、やぐめさやあよれとも、大ころうがいきよいの、まころくが手ぐいの、雨乞てたまふれ、いぶ乞てたまふれ、かにいちてぐわれて、れいちてぐわれて、首里もりちよわる、またまもりちよわる、あんじおそいが、しのたはる、わうにせが、しのミとり、雨ほしやにわれて、水ほしやにわれて、ミなわれていきよゑ、もるわれていきよゑ、雨ふらちへたまふれ、いぶふらちへたまふれ、田□にたまふれ、まし數にたまふれ、あはす風乞ぬ、しきよと風乞ぬ、雨よねと乞ろ、いぶよねと乞ろ、やは/\とたまふれ、なこ/\とたまふれ。  右同時、ゆやいの前、大Kまん(但、小Kまん同斷。) 一、むかしからあるやに、けさしからするやに、おしわきか先たつ、□や□ろかはなたつ、いゑのひやがすゝなべ、いゑのしがかななべ、おけれけれ、すゝなべ、おけれけれ、かななべ、浮ておもらちへ、浮てよりづらちへ、雨乞てたまふれ、いぶ乞てたまふれ、Kまんの司、まきまんの司、雨乞てたまふれ、い□乞てたまふれ。  右同時、奥武の後、Kまんにおたかへ言 一、ほうわい、ほうわい、ほうわいやほう、むかしほうわい、けさしほうわい、嶽のほうわい、森のほうわい、おろしほうわい、いミやしほうわい、ほうわい、ほうわい、ほうわいやほう、むかしからあるやに、けさしからするやに、あふのはま崎に、あふのはまくちに、おしわきのおやのろ、おしわきのおわいぬし、五の神あとおゐて、七の神揃おゐて、あざくあすびめしやうちへ、せぢよくあすびめしやうちへ、雨乞てたまふれ、いぶ乞てたまふれ、やはおゐて、あざくあすびめしやうちへ、せぢよくあすびめしやうちへ、雨乞てたまふれ、いぶ乞てたまふれ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、夜つゞきにたまふれ、夜ならびにたまふれ、あふし越たまふれ、あせら越たまふれ。  右同時、ざんくもりに、なへ浮御たかへ言 一、むかしからあるやに、けさしからするやに、おしわきが先たつ、おやのろがはなたつ、安谷屋の大ころう、まきよの根の大ごろう、大□□□がすゝなへ、大ころうがかななべ、おけてけれ、すゝなへ、おけれけれ、かな□へ、おけておもづらちへ、おけてよりづらちへ、雨乞てたまふれ、いぶ乞てたまふれ、夜つゞきにたまふれ、夜ならびにたまふれ、田數にたまふれ、まし數にたまふれ、あぶし越たまふれ、あせら越たまふれ。  右同時、ずもや崎の安谷屋つぶニ而おたかへ言  右同時、KP雨乞くもりにておたかへ言 一、むかしほうわい、けさしほうわい、嶽のほうわい、森のほうわい、おろしほうわい、いミやしほうわい、ほうわい、ほうわい、ほうわいやほう、おしわきのおやのろ、おしわきのおわいのろ、五の神あとおゐて、七の神そるいて、神のまねめしやうちへ、ぬしのまねめしやうちへ、おしわきかはな立、おやのろが先立、安谷屋の大ころう、まきよの根の大ころう、大ころうがすゝなへ、大ころうがかななべ、おけておもづらちへ、おけてよりづらちへ、雨乞てたまふれ、いぶ乞てたまふれ、みなとかしらちよわる、とまりかしらちよわる、Kまんの司、まきまんの司、五のいへかなし、七のいへかなし、KP森ちよわる、あまミや森ちよわる、よ□ましの大のろ、よたましの大なざ、御せぢあハせめしよわちへ、御げをあハせめしよわちへ、雨乞てたまふれ、いぶ乞てたまふれ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、田數にたまふれ、まし敷にたまふれ、あふし越たまふれ、あせら越たまふれ。  右同時、大藏下にてかういにや 一、むかしからあるやに、けさしからするやに、あやのまきよ、ふミあしこだ、あべらちへ、よすらちへ、くいにやしや、おもるしや、おとるしや、やぐめ□、げにあれとも、だにあれとも、まきよ司、こだ司、ミまぶやうれ、やしなやうれ、嶽御せぢ、森御せぢ、ミまふやうれ、やしなやうれ、大ころうに、まころくに、いぞわれて、てぐわれて、雨乞てたまふれ、いぶ乞てたまふれ、神のまねとらば、ぬしのまねとらは、雨おろちへたまふれ、いふおろちへたまふれ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、夜つゞきにたまふれ、夜ならひにたまふれ、田數にたまふれ、まし數にたまふれ、あぶし越たまふれ、あせら越たまふれ、首里もりちよわる、またまもりちよわる、あんじおそいが田はる、わうにしがみとり、雨ほしやにわれる、水ほしやにわれる、ミなわれていきよゑ、もるわれていきよゑ、雨おろちへたまふれ、いぶおろちへたまふれ、夜つゞきにたまふれ、夜ならびたまふれ、かうじ□が、しゆろがいじ、かうじやが、しゆろのがいじ、かうじやが、しゆろまがいじ、あしきりかうしやしゆ、ひしやきりかうじやしゆ、井口たてきるな、井はなふミきるな、あまみやミぞあけて、しねりやミぞあけれ、おへくあけてたまふれ、ひろ/\あけてたまふれ、雨おろちへたまふれ、いふおろちへたまふれ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、夜つゞきにたまれ、夜ならびにたまふれ、田數にたまふれ、まし數にたまふれ、三か日てば遠さ、四か日てばとふさ、けふの夜すゞめに、なまの夜くれのふに、あふし越たまふれ、あせら越たまふれ。  眞謝村立始事 一、昔上宇根ニ住居之おやくもい大ころう、男子赤嶺し、同人男子、たな原江罷居候あたんやし、眞謝原江罷居候まちやのし、此三人參、赤嶺しハ大くめすニ、あたん〔や〕しハあたんやニ、まちやのしハ、おそく下ニ家作、右三人ニ而眞謝村立始爲申由候。  久保田之立始事 一、昔上宇根ニ罷居候おやくもい大ころう男子、ミやさとしと申人參、住居爲申由。  眞謝村久米原御嶽神御名記 一、くめ森、そく森の、わかつかさ、すてつかさかなし。  眞謝村Kいし御嶽神御名記 一、Kいし森、よたまし大のろ、大なちやかなし。  糸武謝物參、由來之事 一、むかし眞謝村罷居候さすの大屋子、下女ほうろくおはあと申者〓(より)<309F>、もう取用ニ海へ參。糸武謝行掛り之時分、大雨降候ニ付、同所岩之内ニ入、相居候處、岩之内見事ニ有之。かのほうろくおはあ申分ニ、此岩之内、御ぜちをもあるやらば、かりやもの可給由たかへ言仕候、罷歸り候時分、たこ六ツ見付取參、主人さすの大屋こ江見せ申候處、大きにほこらしや仕、右おはあ召列、糸武謝參、心得申し候へハ、見事の岩ニ而、とかく此岩ハ御ぜち可有之と心得、一夜とまり申候へハ、夢に岩之御ぜち權現とおかミ候ニ付、御たかへ所仕、さすの大屋こも、はうゐと名付、代〓(二ノ字点)<303B>續申由候。  くわア神酒むり之事 一、むかし〓(より)<309F>相傳ニ、作物滿作の願と〓(して)<3006>、八月ニ、百姓男壹人ニ而神酒壹提子ツヽ、其村/\禰所/\ニ各寄合むり申處、右神酒むり翌年ハ不作ニあへ申儀も有之故、此規式今ニ絶、事用不申由候。  宇條武村立始之事 一、眞謝村ニ被罷居候、先宮平親雲上、此屋めさし兩人、被罷越家立始申由。  大謝武村立始之事 一、上ひかニ罷居候こておろく、なミ里ニ罷居候比屋り大、此兩人罷下り家立始申由。但、長嶺親雲上惣地頭之時。  小謝武村立始之事 一、眞謝村ニ被罷居候やまの五ら、家立始申候。  比嘉村なミ里御嶽神御名記 一、かな森の、よな森の、わかつかさ、すてつかさ、めまよきよら、あしかきよらかなし。  比嘉村名幸御嶽神御名記 一、名幸森、よな森の、わかつかさ、すてつかさ、十ゑたいへ、八ゑたいへ、めまよきよら、あしかきよらかなし。  右由來不相知候。  大雨乞之時、比嘉村嶺井之おひや火之神前ニ而御たかへ言 一、むかしはじまり、けさしはじまり、あまミやはしまり、しねりやはじまり、あや嶺井の、まきよの根に、おしたて、よりたてめしやうろ、あかぐちやかなし、ぜるまゝかなし、あかるいの、こもくぜの、またまぜの、ましたから、まなかから、こゝろ生、すぐれ生めしやうろ、おとじや三ところ、こゝし三ところ、ちろやに、いまふれば、おとまのこゝし、わかまのこゝし、なかばいちなかに、いまふれば、とびやへ、まやへの司に、御たかへ御みのけやへら、かな森のあかぐちやかなしと、御せぢあハせめしやうちへ、めまよきよら、あすかきよら、わか司、すて司かなしと、名幸森、よな森の、十ゑだいべ、八ゑたいべ、めまよきよら、あすかきよら、わか司かなし、すて司かなしと、五嶽の五のいへ、七嶽の七のいべかなしと、御ぜちあハせめしやうちへ、あんじおそいが、わうにしが、しのたはる、しのみとり、水ほしや、いぶほしやに、ミなわれよもの、三か日てばとうさ、四か日てばとうさ、けふが日にたまふれ、夜ぐれのふにたまふれ、あぶしより滿て、あぜらより滿て、御たほいめしよわれ。  右同時、同所并くいにや辻にてくいにや 一、むかしからあるやに、けさしからするやに、あや嶺井の御ミやに、まきよの根のおミやに、神なゝそあとおゐて、すじやなゝそ揃て、神のまね、ぬしのまね、おとるしや、やぐめさ、げにあれとも、だにあれとも、なげやだけ、おやまたうて、まをとたけ、さんどたうて、あんじおそいが田はる、わうにしかみどり、雨ほしやにわれる、いぶほしやにわれる、三か日てばとうさ、四か日てばとうさ、けふか日にたまふれ、夜くれのふにたまふれ、あぶしより滿て、あせらよりくわちへ、大ごろうが數、まころくが數、肝ほこりとらちへ、あよほこりとらちへ、ぢるや大司、かなやすて司、あばす風くわぬ、しきよと風くわぬくわぬ、雨よねどこふよる、いぶよねどこふよる、天のミやに、あめのミやに、あめあけてたまふれ、いぶあけてたまふれ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、天に照ルてるかは、だしま照ルてるしにふ、ミそであハせめしやうちへ、こんで□ハせめしやうちへ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、かうじや□ゆがしゆろがいじ、かうじやにやかしゆろわざ、井はな立きつち、井口ふミきつち、あんじ御そいがたはる、わうにせがみどり、いぶほしやしめて、□ほしやしめて、井はなあけて、かうじやしゆ、井ぐちあけれ、かうじやにや、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、夜つゞきにたまふれ、夜ならひにたまふれ、あや嶺〔井〕の大ごろう、まきよの根のわかころう、すゝなべはかめらちへ、かななへばかめらちへ、むかしからあるやに、けさしからするやに、あがまきよにおれて、あかこだにおれて、雨よねと乞ろ、いぶよねど乞ル、あばす風くわん、しきよと風くわん、ぢるや大司、かなやわか司、天のミやに雨あけれ、あめのミやにいぶあけれ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、三か日てばとうさ、四か日てばとうさ、けふの日にたまふれ、夜くれのふにたまふれ、夜つゞきにたまふれ、夜ならびにたまふれ。  嶋尻村比嘉御嶽之儀、むかし久米中城御嶽〓(より)<309F>御神御移、御嶽ニ成候由。神之御名記 一、てやい嶽、こうて嶽、かさへ嶽、大つかさ、すてつかさ、めまよきよら、あしかきよらかなし。 一、よきら森、よきら嶽之、すのきみかなし、とよむきみかなし、しきらい大のろかなし。  嶋尻村こうろP御嶽神之御名記 一、よねの森、よりあけ森、あふらい、さすかさ、めまよきよら、あしかきよらかなし。  大雨乞之時、嶋尻ひや火之〔神〕前ニ而御たかへ言 一、あらさきの、まきよの根、大ころう、まころく、とゝのかとのに、おし立、寄り立ろ、あかぐちや、ちろまゝかなし、生口始口、あかろいの、こもくぜの、ましたから、またませの、まなかから、こゝろ生、しくれ生めしやうろ、おとしや三ところ、こゝし三ところ、おしられしやへら、ちろや、かなやにいまふれば、おとまのこゝし、わかまのこゝし、中はい、ち中にいまふれは、飛やへ、まやへの司かなし、けふのよかろひに、なまのきやかろひに、御しられしやへら、門もり、かともりの、十ゑたいへ、八ゑたいへ、めまよきよら、あすかきよら、よねのもり、寄りあけもり、あふりやへ、さすかさかなし、てりやい嶽、さろむたけ、こうてたけ、こうてもり、重ひたけ、重ひもり、大司わか司、五たけの五のいへかなし、七たけの七のいへかなし、御ぜちあわちへ、御げをあわせめしよわちへ、ミまもりめしよわちへ、やしないめしよわちへ、あんじおそいかたはる、わうにせかみとり、雨ふしやにわれろ、いふふしやにわれろ、むかしからあるやに、けさしからするやに、あらさきのおミやに、まきよのねのまミやに、神なゝそあとおゐて、□じや□ゝそそろいて、□□まねすれは、ぬしまねすれは、神のまねおとろしや、ぬしの□□□□めしや、げにあれとも、たにあれとも、なげやたけおやまて、まうとたけ、さんとたうて、たかへらば、のたてらば、三かひてはとうさ、四か日てば□とうさ、けふのひにたまふれ、夜くれのふにたまふれ、あふし寄り滿て、あせら寄りくわちへ、雨ふらちへたまふれ、いぶふらちへたまふれ、大ころうか數、まころくか數、きむほくりとらちへ、あよほくりとらちへ、ちろや大司、かなやわか司、あはす風乞ぬ、しきよと風乞ぬ、雨よねと乞ろ、いぶよねと乞ろ、天に照ルてろかは、だしまてろ照ルしのふ、ミ袖あわちへ、こんてあわちへ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ。  右同時、こうろPニ而御たかへ言 一、あらさきの大ころう、まきよのねのまころく、すゝなへもよせよわれ、かななへもよせよわれ、けものもよせよわちへ、ミぜりきよのおやのろ、ミぜりきよのおやぬし、やぢよく引、まひと引、よねのもりおれて、寄りあけ森おれて、おれなふちへおれて、おれてふさて、あふりやへばたかへて、さすかさばたかへて、あんじおそいか田原、わうにせかみとり、雨ふしやにわれろ、いぶふしやにわれろ、三かひてばとうさ、四かひてばまとうさ、けふ□□□たまふれ、なまのひにたまふれ、大ころうか數、まころくか數、□□□□とらちへ、あよほくれとらちへ、むかしからあろやに、けさしからすろやに、あふりやへばたかへて、さすかさはたかへて、雨よねと乞ろ、いぶよねと乞ろ、井はなあけれ、かうじやしゆ、井口あけれ、かうじやまへ、いぶふらちへたまふれ、雨ふらちへたまふれ、たけかほうわい、もりかほうわい、おろしほうわい、いミやしほうわい、おうわいやわい、あらさきの大ころう、まきよの根のまころく、大ころうハさき立、まころくははな立、しちよくあすび、あさかあすひしゆもの、ミまもやうちへたまふれ、やしなやうちへたまふれ。  右同時、赤せニ而御たかへ言 一、赤せ森たかへて、そくもりはたかへて、むかしからあろやに、けさしからすろやに、浦〓(二ノ字点)<303B>ばたかへて、崎くばたかへて、あかせかうばたかへて、けわやかうばたかへて、ぢろや大司、かなやわか司、あめあげてたまふれ、いぶあけてたまふれ、あはす風乞ぬ、しきよと風乞ぬ、天のミやに雨あけて、あめのミやにいぶあけて、天に照てろかは、だしま照てろしのふ、ミ袖あわちへ、こんてあわちへ、やはくとたまふれ、なくくとたまふれ、あんじおそいかた原、わうにせかみとり、雨ふしやにわれろ、いぶふしやにわれろ、三かひてばとうさ、四かひてばまとうさ、けふかひにたまふれ、夜くれのふにたまふれ、大ころうか數、まころくか數、肝ほくれとらちへ、あよほくれとらちへ、たけかほうわい、もりかほうわい、おろしほうわい、いミやしほうわい、おうわいやわい、さすかさ。  右同時、神之泊ニ而御たかへ言 一、むかしからあろやに、けさしからするやに、ミヽ長の司、たんざくの司、おそひやの司、ミまふやうちたまふれ、やしなやうちへたまふれ、あらさきの大ころう、まきよのねのまころく、大ころうば崎立、まころくばはな立、ミヽ長におれて、おそひやにおれて、しぢよくあすひしゆよす、あさかあすひしゆすや、おとろしや、やぐめさ、げにあれとも、たにあれとも、あんじおそいかた原、わうにせかみとり、雨ふしやにわれろ、いぶふしやにわれろ、ちろや大司、かなやわか司、雨ふらちへたまふれ、いぶふらちへたまふれ、あはす風乞ぬ、しきよと風乞ぬ、やは/\とたまふれ、なく/\とたまふれ、三かひてばとうさ、四かひてばまとうさ、けふか日にたまふれ、夜くれのふにたまふれ、あふし越たまふれ、あせら越たまふれ、大ころうか數、まころくか數、肝ほこれとらちへ、あよほくれとらちへ、たけかほうわい、もりかほうわい、おろしほうわい、いミやしほうわい、おうわいやわい、さすかさ。  右同時、同所ニ而く〔い〕にや 一、むかしからあろやに、けさしからすろやに、おそひやにおれて、たんさくにおれて、神なゝそあとおゐて、すしやなゝそそろいて、神のまねとよす、ぬしかまねとよす、おとろしや、おやくめしや、けにあれとも、たにあれとも、あんじおそいか田原、わうにせかみとり、雨ふしやにわれろ、いぶふしやにわれろ、浦〓(二ノ字点)<303B>□たかへて、さきさきばたかへて、よねの森たかへて、寄りあけもりたかへて、あふりやへはたかへて、さろむたけたかへて、こうてたけたかへて、こうてもりたかへて、五たけの五のいへ、七たけの七いへ、たかへて、のたてゝ、三かひてはとうさ、四かひてはまとうさ、けふかひにたまふれ、夜くれのふにたまふれ、大ころうか數、まころくか數、肝ほくれとらちへ、あよほくれとらちへ、ミまふやうちへたまふれ、やしなやうちへたまふれ。  嶋尻兼久之立始 一、嶋尻之比屋後ニ罷居候ニて大と申人、罷下り當こて大ニ屋立始申由。但、長嶺親雲上惣地頭之時。  儀間村いしきなは御嶽御いへ之事。古いしきなは按司と被申人之亡靈を崇敬之由。彼いしきなは按司事、先祖は不相知候。子息四人御座候。嫡子ハ兼城大屋子と申、兼城村、今□御藏屋敷ニ居住、次男中城按司、今之仲里城開山之主、三男具志川按司ハ具志川城之主、四男がさす若ちやら、とんなはニ居住爲被成由。右いしきなは按司終之儀、當嶋御則治被成候。 首里之御使者〓(より)<309F>爲被爲討由、亡靈ハ舊跡いしきな□之御いへニ成候由申傳候。御いへ名。 一、森城いしきなは、嶋始まきよ始、くめのよのぬしかなし。  大てなかなし、あふらい、さすかさかなし、ちいすのきみかなし、とよむすのきみかなし、したかくかなし。  儀間村平松御嶽神御名記 一、いたきよら、かなきよら、めまよきよら、あしかきよら、すてつかさかなし、若つかさかなし、ミなとかしら、とまりかしら、いへとのかなし、ちやしやとのかなし。  右由來不相知候。  大雨乞之時、儀間のろ火之神前御たかへ言 一、けふのよかろひに、なまのきやかろひに、なよくらかとゝの、くしらわいのかとの、おし立、寄り立ル、あかくちや、ぜろまゝかなし、御たかへしやへら、五の神、七の神、よやわちへ、十はい、八はいおかで、大雨乞し□□もの、むかしまね、けさしまね、しやへもの、あまミやあろやに、し□りやあろやに、いしたうね、あまのきみかなし、てこのきみかなしと、ゑりぢよ、とこゑ、あわせめしよわちへ、天のミや、雨のミやの、かうじやまへ、かうじやしゆに、あめ乞て、いふ乞て、井口ひろくあけて、井はなひろくあけて、雨おろちへたまふれ、いふおろちへたまふれ、あんじおそいが田原、わうにせかみとり、みなわれてあもの、もろわれてあもの、三かひてばまとうさ、四かひてばまとうさ、けふの夜くれのふに、けふの夜すゞめに、やは/\とたまふれ、なく/\とたまふれ。  右同時、いしたうねニ而おもろ 一、けふか時なふち、なまの時なふち、たろかあれちへ、ふさわいら、すれかあれちへ、にせろか、なよくらとにせろ、こしらわいとふさいろ、むかしからあろやに、けさしからするやに、あまミやからあろやに、しねりやからするやに、あまのミつらしが、てこのミつらしか、雨乞ておれて、いぶ乞ておれろ、ミまふやうちへたまふれ、やしなやうちへたまふれ。  右同時、同所ニ而くいにや 一、けふの時なふち、なまのときなふち、あまのミつらしか、てこのミつらしか、あめ乞ておれろ、いふ乞ておれろ、天のミやのかうしやしゆ、あめのミやのかうじやまへ、ちろや大司、かな□□司、雨ふらちたまふれ、いふふらちへたまふれ、井口ひろくあけて、井はなひろくあけて、あめのはし掛て、くれのはし掛て、か□しやしゆ、かうじやまへと、と〔こ〕ゑ、ゑりぢよ、あわせめしよわちへ、雨おろちへたまふれ、いふおろちへたまふれ、あはす風乞ぬ、しきよと風乞ぬ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ、ミまふやうちへたまふれ、やしなやうちへたまふれ。  右同時、ひらまつニ而御たかへ言 一、けふの時なふち、なまのときなふち、ひらまつの、いたきよらはおし浮て、たなきよらばおし浮て、五の神、七の神、ミ袖あわちへ、こんてあわちへ、御みのけやへら、むかしからあろやに、けさしからするやに、あまミやからあろやに、しねりやからすろやに、大雨乞まねやへもの、めまよきよら、あすかきよら、すて司、わか司、みなとかしら、とまりかしら、きくがはな、きくかゑた、うつりあすひ、わたりあすひめしよわろ、いへのまぬし、いへの司かなし、森御ぜちかなし、嶋司、まきよ司かなし、なかむたの御ぜち、ちやんかうちやなり、やしのしゆ、いなばしゆと、御ぜちあわせめしよわちへ、ゑりぢよ、とこゑあわちへ、天のミやかうじやしゆ、あめのミやのか□じやまへと、ちろやわか司、かなやすて司と、御せぢあわせ□□や□□□、御げをあわせめしやうちへ、ゐ口ひろくあけて、ゐはなひろくあ□□、雨ふらちへたまふれ、いぶふらちへたまふれ、けふの夜くれのふにたま□□、夜すゞめにたまふれ。  右同時、同所ニ而くいにや 一、けふ時に、なま時に、いたきよらに寄りおれて、たなきよらにおしおれて、五の神おしおれて、七の神寄りおれて、むかしからあろやに、けさしからすろやに、あまミやからすろやに、しねりやからあろやに、雨乞ておれて、いぶ乞ておれて、天のミやのかうじやしゆ、あめのミやのかうじやまへ、ぢろや大司、かなやわか司、雨ふらちへたまふれ、いふふらちへたまふれ。井口あけてたまふれ、井はなあけてたまふれ、やは/\とたまふれ、なご/\とたまふれ。  右同時、玉城の比屋家ニ而おもろ 一、けふのときなふちへ、なまのゑかなふちへ、あかろいまきよおれて、たろかおれて、ふさわへら、ずろかおれて、にせろか、なよくらとふさわへろ、くしらわへとにせよわろ、むかしからあろやに、けさしからすろやに、あまミやからすろやに、しねりやからあろやに、雨のミつらしと、てこのミつらしと、水乞ておれろ、いぶ乞ておれろ。  右同時、同所ニ而くいにや 一、けふ時なふちへ、なまのゑかなふちへ、あかろいまきよおれて、なかむたにおれて、むかしからあろやに、けさしからすろやに、あまミやからあろやに、しねりやからすろやに、雨乞ておれて、いぶ乞ておれて、あんじおそいかおや田、さとぬしかみとり、雨ふしやにわれろ、いぶふしやにわれろ、三かひてばとうさ、四かひてばまとうさ、天のミやのかうじやしゆ、雨のミやのかうじやまへ、ちろや大司、かなやすて司、ゑりぢよあわちへ、とこゑあわちへ、井口ひろくあけて、ゐはなひろくあけて、げにたまふれ、たにたまふれ、あふし越たまふれ、あぜら越たまふれ、あはす風乞ぬ、しきよと風乞ぬ、なく/\とたまふれ、やは/\とたまふれ、ミまふやうちへたまふれ、やしなやうちへたまふれ、天にてろ照かは、たしま照てろかは、あめふらちへたまふれ、いふふらちへたまふれ。  右同時、儀間濱ニ而くいにや 一、けふときに、なまゑかに、雨乞はまおれて、雨乞さきおれて、むかしからあろやに、けさしからすろやに、あまミやあろやに、しねりやすろやに、雨乞ておれて、いぶ乞ておれて、ちろや大司、かなやわか司、天のミやのかうじやしゆ、雨のミやのかうじやまへと、□せぢあわちへ、御げをあわちへ、雨おろちへたまふれ、いぶおろちへた□□□、三かひてばとうさ、四かひてばまとうさ、夜くれのふにたまふれ、□すゝめにたまふれ、しきよと風乞ぬ、あはす風乞ぬ、やは/\とたまふ□、なご/\とたまふれ、雨よねと乞ろ、いぶよねと乞ろ、ミまふや□ちへたまふれ、やしなやうちへたまふれ、あらさきの大ころう、まころくか、ミななへは浮て、ゆなへは浮て、五めくりめくて、七めくりめくて、雨ふらちへたまふれ、いぶふらちへたまふれ。  ああらはまニ而くいにや 一、けふ〔ど〕きに、なまゑかに、あらさきにおれて、まきよかねにおれて、むかしからすろやに、あまミやからあろやに、雨乞ておれて、いぶ乞ておれて、あらさきの大ころう、まきよの根のまころくか、あかぐちやばたかへて、せろまゝばたかへて、五のたけたかへて、七のたけたかへて、てりやうちばたかへて、かなふちばたかへて、ちろや大司、かなやわか司、天のミやのかうじやしゆ、雨のミやのかうじやまへと、御ぜちあわちへ、御けをあわちへ、雨たまふれ、いぶたまふれ、けふのときなふちへ、なまのゑがなふちへ、あさかあすひ、しぢよくあすひ、げにしむ、だにしむ、たけかほうわい、もりのほう□□、いミやしほうわい、おろしほうわい、ミまふやうちへたまふ□、やしなやうちへたまふれ、あらさきの大ころう、まころ□□、ミなへは浮て、ゆなへは浮て、五めくりめくて、七めくりめく□。  いしたうね雨乞御たかへ言 一、いしたうね御たかへ、かなたうね御たかへ、あまのきみかなし、て□□きみかなし、天のミや、あめのミや、かうじやしゆ、かうじやまへ、ちろや大司、かなやわか司、あまのはし掛よわちへ、くれのはし掛よわちへ、ゑりぢよ、とこゑあわせめしやうち、井はなひろくあけ、井口ひろくあけよわちへ、いぶおろちへたまふれ、雨おろちへたまふれ、あんじおそいか田原、さとぬしかみとり、水ふしやにわれて、いぶふしやにわれて、三かひてはとうさ、四かひてはまとうさ、夜くれのふにたまふれ、夜すゞめたまふれ、森城かなし、嶋始かなし、久米の世のぬしかなし、大てたかなし、せんきみかなし、とよむきみかなし、あふりやへ、さすかさかなし、ちへせんきみかなし、とよむせんきみ、まかて苅大ころうか、おし立ろ、寄り立ろ、あかぐちやせろまゝかなし、森くすくおひやかなし、おし立て、寄りたてろ、あかぐちやぜろまゝかなし、なかのまきよおひやか、おし立ろ寄り立ル、あかくちやせろまゝかなし、よきのはま、寄りあけまきよ、なよくら、くしらわいか、てず□よわろ、おかミよわろ、あかぐちやぜろまゝかなし、なかむたの□□やか、あかぐちやせろまゝかなし、いたきよら、たなきよらいへの□かなし、めまよきよら、あすかきよら、すて司かなし、わか司かな□、みなとかしら、とまりかしら、うつりあすひめしやうろ、わたり□すひめしやうろ、いへとのかなし、さたとのかなし、嶋司、めまよき□きよらかなし、おにしもり、ま森かなし、きみたかきみ、よゝせかなし、五のいへ、七のいへ、仲森、いつ森、ま森かなし、十ののろ、十のぬし、十のきみ、廿のきみ、大たけ、いしの森、小たけせつらわい、大のろ、大ぬし、さろむたけ、さろむ森、照屋たけ、照屋森かなし、重ひ嶽、重ひ森、五のいへかなし、七のいへかなし、けろう地、かなふちのいへかなし、あらさきの大ころうか、あかぐちやせろまゝかなし、ちろや大司、かなやすて司かなしと、ゑりぢよ、とこゑあわせめしやうちへ、あんじおそいかおや田、わうにせかた原、水ふしやにわれて、いふふしやにわれて、三かひてはとうさ、四かひてばまとうさ、けふか日にたまふれ、夜くれのふにたまふれ、あはす風おとろしや、しきよと風やくめさ、やは/\とたまふれ、なこ/\とたまふれ、あふし越たまふれ、あせら越たまふれ、ミまふやうちへたまふれ、やしなやうちへたまふれ。  いしたうね由來之事 一、昔、石たうね御たかへ始ハ、長旱ニ付、諸人呑水も無之砌、嘉手苅比屋□て牛逃走、同所江參、水呑候を、かて苅之比屋〓(より)<309F>見出シ、大旱之時、□掛所ニ水有之候儀、とかく御ぜちも有之かと存、たかへ言仕候間、雨降申ニ付、是〓(より)<309F>心ヲ付、嘉手苅之比屋おなりきみせないミつらしと申、禰神□□申請、雨乞たかへさせ候處、相叶申候故、其〓(より)<309F>諸人取持、たかへ所ニ爲成來由候。  堂村屋慶名御嶽神御名記 一、屋慶名森、見あけ森、いたきよら、たなきよらに、ちやよくめしやる、きみよし、きみちやかかなし。  比屋定村けつま御嶽神御名記 一、けつま森、見あけ森、きくかゑた、きくかはなに、ちやよくめしやる、あもめしやる、あふらい、さすかさかなし。  比屋定村上あみふし御嶽神御名記 一、あみふしの、さてふしの、めまよきよら、あしかきよらかなし。  比屋定村下あみふし御嶽神御名記 一、あみふしの、さてふしの、めまよきよら、あしかきよら、わかつかさ、すてつかさかなし。  右由來不相知候。  比屋定村おへい御嶽神御名記 一、おへい森、そく森の、をとぢきよ、わかちきよか□し。 一、井くち神の、井はな神の、あふらい、さすかさかなし。  右由來不相知候。御嶽之儀、昔ハそはうひらつじ道と申□御座候處、其近ク田之畝燒火移燒申ニ付、今おへいと言所ニ御□移、御嶽爲成由候。此内ニ田之形共于今御座候。 安嘉村立始之事 一、昔仲里城之下ニ罷居候人罷下り、阿嘉比屋家所ニ立始、あかのおひやと名付申候。  仲里村立始之事 一、たう村かなはニ罷居候たう大筑、まみたるせとう兩人罷越、家立始申由。但、長嶺親雲上惣地頭之時。  仲里城觀音堂由來之事 一、昔、久米法印と申座主、波之上之住寺ニ而候處、隱居之時分、當嶋江古郷ニ付、觀音列渡、眞謝村江觀音堂相建、住居ニ而候。然處、右法印死後ニ、弟子久米仲城親雲上〓(より)<309F>、城近ニ堂作立候而可然と見合ニ而、仲里城下ニ堂建立ニ而、右觀音相移、崇敬爲被申由。  船之かわら居せ并すらおろし之時、御たかへ言 一、むかし始り、けさし始り、あまミや始り、しねりや始り、ころいし□、あまミや森、よたましの大のろ、よたまし□大なさ、おしられ□と、御みのけやへら、おしわきのおやのろ、おしわきのおやぬし、五の神、七の神、ミ袖あわちへ、こんてあわちへ、おかミやへらに、眞謝□□□、おやとまり、いぞくみうね、はきおけらに、おしおけらにてゝ、かわ□ゐとやへもの、見守めしやうち、御たほいめしよわれ、とのなはの、みあけ森、大司、わか司、御たかへしやへら、せのぐぜ、いしらこ、ましらこに、おれなふれめしよわろ、めまよきよら、あすかきよら、わか司、すで司、御たかへしやへら、おうれ森、そくもり、あしたかの大司、わか司、御たかへしやへら、ミやがとまり、ミやがのこだ、おそびや、たんぢやく、ミゝ長のわか司、すて司、御たかへしやへら、あふもり、□ねの森、かよさの大司、わか司、御たかへしやへら、久米森、そく森、わか司、すて司、御たかへしやへら、Kいし森、あまミや森、よたましの大のろ、よたましの大なざ、御たかへしやへら、とまりかしら、みなとかしら、Kまんの、まきまんのいへ、御たかへしやへら、五嶽の五のいへ、七嶽の七のいへ、御ぜちあわちへ、御げをあわちへ、見守めしやうちへ、御たほいめしよわれ、はぎおけらば、おしおけらば、まうへち風たほうちへ、眞南風風たほうちへ、ふねのおやのあかころうか、まころくか、絲□□、たまかち、うけなふちへ、とりなふちへ、絲帆あけて、布帆あけて、こきい□らば、おしいてらば、地は□れの、かミしもの、□□くみうねの、先うね、はなうねになやうちへ、まひろまに、まひつじに、なはのおやとまり、こかね口、おし付け、引付て、たまふちへ、あんじおそいか、わうにしが、いざよいの、いきやしちやろみうねか、のふしちやろいぞくが、かにまごと、□れまごと、げにミしやうちへ、だにミしやうれは、久米のしま、かねの嶋、まちやとまり、おやとまり、はきおけたろ、おしおけたろ、いぞくみうね、うけきよら、はりきよらか、まひろまに、まひつじに、なはとまり、おやみなと、はり着ろ、引着るてゝ、御しられ、御みのければ、きむほこれめしよわい、あよほこれめしよわひ。 一、長月御たかへ之事 一、麥穗祭大祭之事 一、三、八月四品御物參事 一、同四度御物參之事  右當嶋ニ而ハ古より無御座ニ付、于今不仕候。 一、四月朔日〓(より)<309F>五月廿九日迄山留之事 一、あふしはらい之事 一、稻穗祭大祭之事 一、年あめ之事 一、柴差之事 一、作物之ため御いへ火神御前御たかへ之事 一、麥初種子、ミや種子之事 一、竈廻之事 一、あらさうり、向さうり之事 一、鬼餅之事  右由來不相知候。 一、二、八月百度御物參之事  右 首里加那志美御前御爲、御嶽御いへ并君南風殿内、のろ殿内、禰所火神御前へ、御願立ほとき、往古〓(より)<309F>相傳からめき申候。 一、當嶋之内、嶋尻村ハ毎年稻大祭、翌日しゆく祭とて同村禰所庭江、のろ、禰神、禰人始百姓中相揃、さでを立、舟こぎ、しゆくすき眞似仕祝申儀式、往古〓(より)<309F>有來候處、前午年、御檢者御渡海之時分〓(より)<309F>御法度被仰付、于今終申候。  たう、比屋定作物ため、濱おれ之時、火之神前御たかへ言 一、むかし始り、けさし始り、あまミや始り、しねりや始り、あつミなの大ころう、まころく、まきよの根の大ころうかとゝの内、あかくちや、ぜろ□□か、生口はしめ口、あかろいのてたかあなの、こもくぜのまたまぜの、まなかから、ま辻から、こころ生めしよわろ、すくれ生めしよわろ、おとじや六ところ、こゝし六ところ、しまそい、きむたかの、あかくちや、せろまゝかなし、いしらこ、ましらこに、ざよくめしよわろ、がけじめしよわろ、大なざ、さたとのかなし、あふりやへ、さすかさかなし、おもひきみ、よゝせきみかなし、いつミこおり、わきてこおり、てた始、はしまりかなし、屋慶名森、やけ名たけ、いたきよら、かなきよらに、さよくめしよわち、かけじめしよわろ、きみよしかなし、きみたかかなし、けつま森、ミやあけ森、きくかはな、きくかゑた、ざよくめしよわろ、あふりやへ、さすかさかなし、あミふしの、さてふしの、めまよきよら、あすかきよら、すて司、わか司かなし、おへい森、そく森の、おとつちう、井口かミ、井はなかミ、あふりやへ、さすかさかなし、たけ/\の御せぢかなしと、ゑりぢよ、とこゑ、あわせめしよわちへ、天のてたの、よはいくわの、ふれくわの、大しまにおれて、たいくににおれて、きもくらになたうて、あよくらになたうて、いつのすじやの、大野原、ひろのはる、田數まし數、さしうへろ、のきうへろ、いしきよら、ほさつのふ、さつかいしよもの、たゝらしゆもの、けふとかけのから、大ちかい、世ちかいしめて、ちろや、かなやにとゞけて、た□□□。  同所、濱おれ之時、ませない言 一、天のてたの、よはいくわの、ふれくわの、大しまにおれて、たいくににおれて、肝くらになたうて、あよくらになたうて、ひゞきやになたうて、尾長になたうて、いしきゆら、ほさつのふ、さつかいしゆもの、たゝらしゆもの、ひゞきやも、尾長も、かなかほと、かなかけて、かけてひかは、かけ□□めて、乞てひかは、乞死しめて、にかもしや、からもしやも、たかはたき死しめて、乞は乞死しめて、にかさいも、からさいも、ほくさはいも、つろおてしめて、羽おてしめて、なかはいとひつかんやうに、ち中飛つかんやうに、肝くらかまきり、あよくらかまきり、けふから、なまから、大ちかい、世ちかい、あさかちかい、しちよくちかいしめて、そくふしきやにのせて、とたてなしやにのせて、雲とゝめやらさは、風とゝめやらさは、ちろやにとゝけらは、かなやにとゝけらは、ちろや大司、かなや大司の、よしミつな付て、くなきつな付て、あくらかしたに、よりかけかしたに、くめておけば、けふからと、なまからと、いしきよら、ほさつのふや、しらさかいしめて、さかいしめて、大ころうも、まころくも、肝ほくれしめて、あよほくれとらちへ。  宇根、眞謝作物爲濱おれ之時、宇根のろ火之神前御たかへ言 一、むかし始り、けさし始り、あまミや始り、しねりや始り、おしわきのおやのろ、おしわきのおやぬし、とゝの内、かとの内、おし立、より立ル、あかぐちや、ぜろまゝかなし、生口、始口、あかろい、てだかあなの、こもくぜ、またまぜの、まなかから、ましたから、こゝろ生、すぐれ生、めしやうちやる、おと□や六ところ、こゝし六ところ、ちろやかなやに、いまふれば、おとまのこゝし、わかまのこゝしと、名付さづけめしよわろ、とゝのかどのに、いまふれば、六つき月の、庚子日、庚午日おし立めしよわろ、よりたてめしよわろ、あかぐちや、せろまゝかなしと、名付さつけめしやい、おほつかくらに、いまふれは、火のはあ、火の大ぢと、名付さつけめしやい、なかばい、ちなかに、いまふれは、飛やいまいやいの司と、名付さつけめしやい、天のミや、雨のミやに、いまふれは、大てだ、世のてたかなしと、とごゑ、ゑりぢよ、あわせめしやうろ、あかくちや、せるまゝかなし、おしられ、御みのけやへら、けふのよかろひに、けふのかほときに、おしわきのおやのろか、五の神、七の神、ミ袖あわち、こんであわち、あたしおりしき、こんでおしあけて、向并こしやあてなふち、おみのけやへら、五嶽の五のいへかなし、七嶽の七のいへかなしと、おせぢあハせめしよわちへ、おげをあハせめしよわちへ、御たほいめしよわれ、けふのかほ時に、なまのよかるひに、おしられ、御みのけやへら、天のてだ、いきろてだの、あどなくわ、びなくわの、おとぢちよ、わかぢちよか、なしやぶりくわ、ひれやぶりくわの、尾長びゞきやになり、田數まし數、あふしなかい、あせらなかい、さくかや、ちかやかしたに、とねしち□うて、やねいしちやうて、かなこまて、かなかきて、打て引よせ、かけて引よせ、いしきよら、ほさつのふ、さつかいし、たゞらしゆす、くわば乞□、た□ばたき死しめて、けふから、なまから、おもあけしめらん、こまあけしめらん、にがもしや、からもしやか、さつかいし、たゞらしゆす、くわば乞死、たかはたかはたき死しめて、どるのした、土のした、押込、より込てたまふれ、さいつちや、ミなつちやか、さつかいし、たゞらしゆす、なかはいとびあからち、ちなかまへあからちへ、羽たれしめて、くびたれしめて、たまふれ、あふさはい、ふくさはいか、さつかいし、たゝらしゆす、干Pか外、なミの外、あふゑいだちへ、ていゑいたちたまふち、大ちかいしめて、世ちかいしめて、あざかぢかいしめて、せぢよくちかいしめて、五さい越て、七さい越て、ちろや大司、かなやわか司の、よしミつな付て、くなきつな付て、きみくらの、ぬしくらの、いしぜいかした、かなぜいかしたに、とねいしめて、やねいしめて、御たほいめしよわれ、けふから、なまから、いしきよら、ほさつのふや、いでさかい、しらさいしめて、ほうにならば、ほさにならは、いし實入、かな實いりて、ミまぶりめしよわちへ、やしないめしよわちへ、御たほいめしよわれ。  右同時、濱ニ而御たかへ言 一、けふのかほ時、なまのよかるひに、おしわきのおやのろか、五の神、七の神、大濱におれて、ほくはまにおれて、五嶽の五のいへか□□、七嶽の七のいへかなし、御たかへおみのけやへら、天のてだ、いき□□□の、あとなくわ、びなくわの、おとぢちよ、わかぢちよか、なしやふりくわ、び□やぶりくわの、尾長か、びゞきやになり、あんじおそい、たゝミきやうか、おや田はる、おやみとり、あふしなかい、あせらなかい、さくかや、ちかやかしたに、とねいしちやうて、やねいしちやうて、かなこまて、かなかきて、打て引よせ、かけて引よせ、いしきよら、ほさつのふ、さつかいし、たゞらしゆす、くわば乞死、だかばたき死しめてたまふれ、にかもしや、からもしやか、さつかいし、たゝらしゆすや、くわば乞死、だかばたき死しめて、どろのした、土のしたに、おし込て、より込てたまふれ、さいづちや、ミなづちやか、さつかいし、たゝらしゆす、なかばい飛あからちへ、ちなかまへあからちへ、羽たれしめて、首たれしめてたまふれ、あふさはい、ほくさばいのさつかいし、たゞらしゆす、干Pか外、なミの外、あふゑいだち、ていゑいたちたまふれ、大ぢかいしめて、世ぢかいしめて、あざかちかいしめて、のろちかいしめて、ぬしちかいしめて、おもあけしめらん、こまあけしめらん、五さい越ちへ、七さい越ちへ、ぢろや大司、かなやわか司の、よしミつな付て、くなきつな付て、きみくらの、ぬしくらの、いしぜいがしたに、かなせいのしたに、とねいしめて、やねいしめて、むすび/\むすびかため、かため/\かためむすで、とねいくめよもの、やねいくめよもの、けふから、な□□□、いしきよら、ほさつのふ、しらざかいしめて、いてざかいしめて、ほうに□らは、ほさにならは、いし實いりて、かな實いりて、御たほいめしよわれ、おしわきおやのろか、掛間田、おし間田、しまがほう、世かほう、あらちへたまふれ。  比嘉村作物ため濱おれ之時、嶺井比屋火之神前ニ而御たかへ言 一、むかし始り、けさし始り、あまミや始り、しねりや始め、あや嶺井の大ころう、まきよの根のまころくか、とゞのかとのに、おし立、より立ろ、あかぐちや、せるまゝかなし、生口、始め口や、あかるいの、こもくぜの、まなかから、ましたから、こゝろ生、すぐれ生、めしよわろ、おとじや三ところ、こゝし三ところ、ちるやにいまふれば、かなやにいまふれは、おとまのこゝし、わかまのこゝし、なかはい、ちなかにいまふれば、とびやいまやいの司かなし、けふのかほ時に、なまのよかるひに、おしられ、おみのけやへら、かなもりのあかぐちやかなしと、御せちあわせめしよわちへ、めまよきよら、あすかきよら、わか司、すで司、名幸もり、よなもりの、十ゑたいへ、八ゑたいへ、めまよきよら、あすかきよら、わか司、すで司かなしと、五嶽の五のいへかなし、七嶽の七のいへかなしと、とこゑ、ゑりぢよ、あわせめしよわちへ、いしきよら、ほさつのふ、ミまぶりめしよわちへ、たまふれ、いでざかい、しらざかいしめて、ほうにならは、ほさにならは、いし實入、かな實いり□、あふしまくら、あぜらまくら、しめてたまふれ、天のてだ、いきろてだの、あとなくわ、びなくわの、おとぢちよ、わかちちよか、なしや□りくわ、ひれやぶりくわの、尾長びゞきやになり、田數まし數の、あぶしなかい、あせらなかい、あかかや、ちかやのしたに、とねいしちやうて、やねいしちやうて、こまて、こまかきて、打て引よせ、かけて引よせ、いしきよら、ほさつのふ、さつかいし、たゞらしゆす、くわば乞死、だかはたき死しめて、にかもしや、からもしやか、さつかいし、たゝらしゆす、どろのした、土のしたに、けれおとちへ、ふミおとちへ、さいつちや、ミなづちやや、なかばいとひあからちへ、ちなかまいあからちへ、はねだれしめて、首たれしめて、あふさばい、ほくさばいや、干Pの外、なミの外、あふゑいだち、ていゑいだち、大ちかいしめて、世ちかいしめて、あざかちかいしめて、すぢよくちかいしめて、おもあけしめらん、こまあけしめらん、五さい越ち、七さい越ち、けふから、なまから、いしきよら、ほさつのふ、しらざかいしめて、いでさかいしめて、ほうにならは、ほさにならば、いし實いり、かな實いりて、ミまぶりめしよわれ。  右同時、濱ニ而たかへ言 一、むかし始り、けさし始り、あまミや始り、しねりや始り、けふのかほ時に、なまのよかるひに、ミぜりきよのおやのろ、五の神、七の神、大濱におれて、しら濱におれて、天のてだ、いきろてだの、なちやろくわ、ひちやろくわの、おとぢちよ、わかぢちよ、あどなくわ、ひなくわの、びゞきや、尾長にな□、田□まし數の、あふしなかい、あせらなかい、あかかや、ちかやのしたに、と□いし□□□て、やねいしちやうて、いしきよら、ほさつのふは、こまて、こまかきて、打て引よせ、かけて引よせ、さつかいし、たゝらしゆす、くわば乞死、たかばたき死しめて、けふから、なまから、おもあけしめらん、こまあけしめらん、にかもしや、からもしやや、土かした、とろかしたに、けれおとち、ふミおとち、けふから、なまから、おもあけしめらん、こまあけしめらん、ミなつちや、さつちやや、なかばいとひあからち、ちなかまいからち、羽たれしめて、くひたれしめて、おもあけしめらん、こまあけしめらん、あかさばい、ほくさばいや、干Pの外、なミの外、あおゑいたち、ていゑいたち、しらはまにおれて、大濱におれて、大ちかい、世ちかい、あざかちかい、すぢよくちかい、のろちかい、ぬしちかいしめて、五さい越ち、七さい越ち、ちろや大司、かなや大ぬしの、きみくら、ぬしくらのしたに、とねいしめて、やねいしめて、けふから、なまから、よしミつな付て、くなきつな付て、むすひ/\かため、むすひ付て、かため付て、おもあけしめらん、こまあけしめらん。  嶋尻村作物ため濱おれ之時、嶋尻ひや火之神前御たかへ言 一、あらさきの、まきよの根の、大ころう、まころくか、とゝの、かとの内、おし立ろ、寄り立ろ、あかくちや、せろまゝかなし、生口、始口、あかろい、こもくぜの、ま中から、ましたから、こゝろ生、すくれ生、めしよわろ、おとじや□□□ろ、こゝし三ところ、ちろやにいまふれば、かなやにいまふれば、おとまのこ□□、わかまのこゝし、なかばいにいまふれは、ち中にいまふれば、とひやい、まやへの司、けふのよかろひに、なまのきやかろひに、むかいなふち、こしやてなふち、御しられしやへら、門森、かともり、十ゑたいへ、八ゑたいへ、めまよきよら、あすかきよら、よねのもり、寄りあけもり、あふりやへ、さすかさ、てりやいたけ、さろむたけ、こうてたけ、こうて森、重ひたけ、重ひ森、五たけの五のいへ、七たけの七のいへ、あらさき、まきよのね、あかくちや、せろまゝかなしと、ゑりちよ、とこゑ、あわせめしよわちへ、いしきよら、ほさつのふ、ミまふりめしよわちへ、いてさかい、しらさかいしめて、ほうにならば、ほさにならば、いし實入、かな實入て、あふしまくら、あぢらまくら、しめてたまふれ。  右同時、濱ニ而御たかへ言 一、むかし始り、けさし始り、あまミや始り、しねりや始り、けふのかほ時に、なまのよかろひに、ミせりきよのおやのろ、五の神、七の神、よやわちへ、大濱におれて、しらはまにおれて、天のてた、いきろてたかなしか、なちやろくわの、ひちやろくわの、おとちちう、わかちちうか、あどなくわの、ひなくわの、びゞきや、尾長になり、田數まし數の、あふしなかい、あせらなかい、あがかや、ちかやのしたに、とねいしちやうて、やねいしちやうて、いしきよら、ほさつのふ、こまて、こまかきて、打て引よせ、かけて引よせ、たゞらしゆす、くわは乞死、たかはたき死しめて、けふから、なまから、おもあけしめらん、こまあけしめらん、にかもしや、からもしやや、土かした、とろかしたに、けれおとちへ、ふミおとちへ、けふから、なまから、おもあけしめらん、こまあけしめらん、ミなつちや、さいつちやや、なかばいとひあからちへ、ち中まいあからちへ、羽たれ、こひたれしめて、けふから、なまから、おもあけしめらん、こまあけしめらん、あかさはい、ほくさはいや、干Pか外、なミか外、あおゑいたち、ていゑいたち、しらはまにおれて、大はまにおれて、大ちかい、世ちかい、あさかちかい、しちよくちかい、のろちかい、ぬしちかいしめて、五さいくわちへ、七さいくわちへ、ちろや大司、かなや大ぬし、主くら、きみくらのした、ひらゝしやかしたに、とねいしめて、やねいしめて、けふから、なまから、よしミつな付て、くなきつな付て、むすひ/\、かため/\、むすひ付て、かため付て、おもあけしめらん、こまあけしめらん。  儀間村作物ため濱おれ之時、儀間のろ火之神之前御たかへ言 一、よきはま、寄りあけまきよの、なよくらのおやのろ、くしらわいのおやぬし、かとの内、との内に、おし立、寄り立ろ、あかくちや、ぜろまゝかなし、御たかへしやへら、ちろやはま口、かなやはま口に、五の神、七の神、寄りおれて、つきおれて、たけ/\、森/\、五のいへかなし、七のいへかなし、御ぜちあわせめしよわちへ、ミまふよわちへたまふれ、天のミや、あめのミや、大てたのま□の、てたのまへの、なせやふりぐわの、おとちちうか、ミゝ長くわ、尾長くわは、なし出し、すじや國、まきよ國おれて、あざれて、よられて、野原數、あぜら數、いしきよら、ほさつのふ、たゝらしやべもの、ぢろやはま口、かなやはま口におろちへ、大ちかい、世ちかいとらしやへもの、五のたけ、五の神、七のたけ、七のいへ、御せぢあわちへ、御げをあわちへ、けふから、なまから、ミまふよわちへたまふれ、やしなやうちへたまふれ。  右同時、濱ニ而御たかへ言 一、ちろはま口、かなやはま口、五打はなとりあわち、七打はまとりあわち、五の神、七の神、寄りおれて、つきおれて、大ちかい、世ちかいとやへすや、天のミや、雨のミや、大てたの、はちのくわのおとちちう、ミヽ長ぐわなちやうて、すしや國、まきよ國おろちへ、あされらちへ、よられらちへ、野原數、野嶺數、あんじおそいかおやたはる、わうにせかおや野原、あし入、ひさ入しち、いしきよら、ほさつのふ、たゝらしゆす、ひゞかしゆす、らあか乞物や、たけの口、もりかした、ひらゝしやかした、なさらしやかしたに、やねいしちやうて、とねいしちやうて、赤かやちかやと、乞物やよろ、あまていきよこと、こゑていきよこと、ちろや大司、かなやわか司、きみくら、ぬしくらのした、いしすい、かなすいかしたに、やねくまらちへ、とてくまらちへ、大ちかい〔以下缺〕