【CS優勝】
トリーヴァギャラクシールド

-デッキ紹介-



  1. はじめに
     初めまして、アイザックと申します。
     今回は私が以前アドバンスCSにて使用し、優勝したトリーヴァギャラクシールドの解説になります。各対面への細かいプレイングが多くありますが、なるべく言語化して伝えますので、最後までお読みいただければ幸いです。

     このデッキは当時のアドバンス環境を占めていた赤単などのビート系統、4cドラグナー、アナカラーダークネスのみを相手に有利に取れるデッキとなります。逆に言うと、それ以外には滅法不利なデッキとなります。ネバーループやマーシャルループのようなループデッキには手も足も出せず回されますし、オリジナルにおける環境トップのドラサイ5cや墓地退化も不利対面です。
     ですが、当時環境であった上位三つには有利を取れる所謂アンチトップメタのデッキとなります。そのため、握る際は地域環境を読み切ることをお勧めします。

    ※本レシピは王来MAX第一弾が発売される前のCSにおける優勝構築になります。そのため、現在の環境においてはこのレシピは最適解とはなり得ません。一応対面時の対応などは記述しますが、悪しからず。



  2. 戦績
    3/27開催 トレカマーケットCS 優勝

     一回戦 アナカラーダークネス ○
     二回戦 シータバーンメア ×
     三回戦 JO退化 ○
     四回戦 JO退化 ○
     五回戦 赤単 ○
     本戦一回戦 赤単 ○○
     本戦二回戦 4cドラグナー ○○
     決勝戦 赤単 ×○○



  3. デッキリスト

  4. 採用カード紹介
    【メインデッキ】

    「フェアリー・Re:ライフ」「地龍神の魔陣」各4枚
     初動札になります。このデッキは4マナ目での動きが重要プラス「赤単」「JO退化」を止めることが出来るため、この2枚が優先されます。他の採用候補としては普通の「フェアリー・ライフ」などがありますが、現環境でそれ一枚踏んだところで解決はしないため、どうしても初動で色が揃わず地龍神が打てない人だけ入れてください。


    「希望のジョー星」
     当時環境に突き刺さる強力なメタカードになります。「赤単」はギャラクシールドギミックを貫通できるだけの火力を失い、「アナカラーダークネス」はGRのリソースとアダムスキーギミックを失い、「4cドラグナー」はバニラの集団になります。確定枠です。


    「Dの牢閣 メメント守神宮」
     後述する佐助バイケンのギミックと合わせて一度に3面止められるようになるスーパーカードです。また、「佐助の超人」の忍者ストライクや「絶対の楯騎士」の起動をDスイッチでの1ターン確保で間に合わせられたりなど、汎用性が高いカードとなります。


    「【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】」
     「トリーヴァギャラクシールド」における重要なリソース回復札兼マナ回収札となります。何しろデッキにピンのカードが多く、対面によって欲しくなるカードも変わるため、必須枠となります。


    「護天!銀河MAX」
     ギャラクシールドギミックにおける最重要枠となります。これが無くてはギャラクシールドは動かないと言っても過言ではありません。4枚確定です


    「怒流牙 佐助の超人」
     佐助バイケンのギミックの一部となります。4マナのブースト札としても及第点の性能はあり、使用済みの「聞け」や破壊された「希望のジョー星」をマナに埋めて回収して使いまわしたりなど、器用な札となります。とはいえ、4枚入れる枠もなく、だからと言って後述の「バイケン」の枚数を減らすわけにもいかないので、3枚となります。


    「斬隠蒼頭龍バイケン」
     アドバンス環境における最重要札となります。これを一枚抱えておくだけで、当時「4cドラグナー」に有利をとっていた「アナカラーダークネス」のハンデスを「カット」以外無力化することができます。先述した「佐助の超人」とのコンボも「赤単」の「我我我」を手札に戻して遅延することも出来ます。必須カードではありますが、「アナカラーダークネス」対策の為だけであれば一枚あれば良いのと、「赤単」対策であれば相手は自動的に殴ってきてくれるので別に探しにいかずとも盾から拾える上、結局のところ相手がハンデスをしてこなければ「佐助の超人」がない限りただのバニラとなる。ただ、2枚だと相手のハンデスに間に合わないため3枚の採用になります。


    「「雷光の聖騎士」」
     対「赤単」・「4cドラグナー」への遅延札となります。とはいえ、盾が何枚もある状態でこれを貼っても相手が盾に貼った「雷光の聖騎士」を殴り先にして仕舞えばそれを維持しなければいけない以上、他の盾が残っていてただでさえ手札リソースが少ないのに毎回手札を切る必要が出てしまいそこまで強くない上、盾が減っていればそれだけ「雷光の聖騎士」が手札に来る可能性も上がるため、2枚の採用となります。


    「【今すぐ】うわっ・・・相手の攻撃止めすぎ・・・?【クリック】」
     対「アナカラーダークネス」のカードとなります。相手が「アダムスキー」で殴ってきた場合、これ一枚がデッキに残っているだけで「希望のジョー星」を引くまでの遅延が出来ます。ただ、マナ回収札がある上、枠も残っていないので1枚の採用となります。


    「凄惨なる牙 パラノーマル」
     対「赤単」・「アナカラーダークネス」のカードとなります。特に赤単相手はこちらのデッキに軽量全体除去札が少ない関係上、無限に打点を増やされて圧殺される可能性もあるので少ない枠を消費してでも入れなくてはいけないカードです。カードパワーの高いGRギミックを半壊させる上、赤単の横並びを永久に防ぐことが出来るアドバンス環境必須カードなため絶対入れましょう。


    「「光魔の鎧」」
     呪文封殺されている状態でも使える優秀なトリガーとなります。枠が無いためこの枚数になっておりますが、どこか一枠抜いたらこのカードが真っ先に採用候補として上がります。


    「「絶対の騎士」」
     ギャラクシールドを使う理由の一つです。入れない理由がありません。4入れましょう。コイツは実質ギャラクシールドデッキにおけるデドダムです。


    「水上第九院 シャコガイル」
     このデッキにおける勝ち筋の一つとなります。普通に出しても元々減りやすいデッキを回復したり、相手ターンに捨てる手札をバイケンにすることで最大3体バウンスを狙えます。1枚でもいいですが、盾落ちした場合は「楯騎士」「バイケン」ビートダウンに成り下がるのでかなりキツイ事になります。故に自分は2枚採用です。


    「深海の伝道師 アトランティス」
     最強の受け札です。展開し尽くされた「赤単」・「4cドラグナー」・「アナカラーダークネス」をこれ1発で消し飛ばせます。ラス盾で踏まれてもあまり強くないのは玉に傷だとは思いますが、自分の「佐助の超人」・「斬隠蒼頭龍バイケン」をバウンスしたりなども出来る器用なカードとなります。


    【超GRゾーン】【超次元ゾーン】

     完全なるブラフです。一応、「雷光の聖騎士」に「レッドゾーンバスター」が乗りますが、手札が減る上「雷光」を実質的に失うためやる事は滅多にありません。役割としては、後手を取った時の相手の判断ミスを誘う目的です。超次元は「4cドラグナー」のものを採用しているため、相手がもし「赤単」の場合、初手で早期に盾を削り切るための「ブレイズクロー」を出すか一旦溜めて殴り切るための「ブンブンチュリス」を出すかの択を作れます。もしブラフだと思われたとしても、当時ではギャラクシールドのデッキ自体かなりマイナーなものであったので、GRを使う別のデッキがブラフとして採用したのだと二重の勘違いをさせることが出来ます。ただ、正直そこまで重要では無い上、伏せているGRなら適当なストレージのGRクリーチャーを入れておけばいいものの、超次元が数千円越えのカードが数枚に加え、千円越えのカードがゴロゴロ入っていてクソ高いので別に入れなくても問題はありません。ただ、入れて財布の中身以外損になる事はないです。


    【採用候補カード】

    「怒流牙 サイゾウミスト」
     相手の「アダムスキー」攻撃時に投げることでデッキ回復をしたり、盾にあるであろう「シャコガイル」をマナに落として回収したりするなどの動きができます。ただ、枠がない上CSの制度上シャコガイルを探しに行くだけの時間が無いため、今回は不採用としました。


    「闘争類喧嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ」
     初動札兼デッキ回復のためのカードとなります。墓地退化が少ない。2,4のマナカーブを作れない。その上後述する「神の試練」とのコンボに構造的な欠陥を抱えているため、不採用となります。


    「神の試練」
     便利なリソース札兼上記と併せて所謂試練ループを行うためのカードとなります。オリジナルの「トリーヴァギャラクシールド」では採用率が高いようですが、暴力に溢れた魔境であるアドバンスでは受け札にかなりの枚数を割く必要があるため最低でも5枚コンボだけの札を採用する必要のある試練ループはシンプルに枠が足りません。


    「機術師ディール/「本日のラッキーナンバー!」」
     構築開始時は入れていたカードです。入れていたということは抜いたカードという事でもあります。ではなぜ抜いたのかというと、シンプルに打つ暇がなかったからですね。使い回すにしても「クリック」でデッキに戻してからもう一度引きに行くか、「佐助の超人」でマナに送ってから「聞け」回収するなど、ひと手間かけなくてはいけません。そんなことをやっている暇無いです。だからと言って一回だけこれ打ったからと言って何かが変わることもないです。元々こちら側からのアクションが少ないデッキでもありますし、1ターン止めたからといってリーサル組めるわけでもないです。上面も強くはありますが、戻したいカードのコスト帯が被っておらず、被っているのは同じ7コスとはいえ耐性持ちの「ザーディクリカ」と「最終龍覇グレンモルト」くらいしかありません。最終的には枠の問題もあって抜けました。


    「とこしえの超人」
     ドラグナーなどの連ドラ系統のデッキ以外、緑が入っていればほぼ確実に入っていると言ってもいいアドバンス環境最強のメタカード。現環境で言えば「アナカラーダークネス」に採用されており、様々なデッキをサレンダーへと追い込むパワーを持ったメタカード。勿論強力なカードではありますが、採用しなかった理由として、自分的にはこのデッキにこのカードはデッキの枠の問題以上にそもそも噛み合わなかったと言うのがあります。このカードが採用されるデッキに有名なものとして「アナカラーダークネス」や「5cモルト」などが挙げられます。それらのデッキにおけるこのカードは非常に強力なものでありましたが、これらのデッキにあって、「トリーヴァギャラクシールド」に無いものが一つ。それが何かというと、デッキの主体性です。「アナカラーダークネス」であれば「ダークネス」の連打やGRの暴力による圧倒的なリソースの開きを利用した妨害。「5cモルト」であれば「ドラゴンズ・サイン」からの「最終龍覇グレンモルト」による圧殺。ですが、「トリーヴァギャラクシールド」にはそれらのような、相手がメタに困っている間に決められるフィニッシュブローはありません。このデッキで行える最強のムーヴは「楯騎士」によるリソース回復です。どっからどう見ようと先ほどのバケモノムーヴについていけるとは思わないでしょう? 自分もそうおもいます。それに、出したところで当時の環境では「ダークネス」で消えますし、「カツキング」や「ザーディクリカ」に展開されながら殺されます。となれば、下手な妨害を行うよりも、受けに全振りした方がいい。最終的には自分はこの心理に行きつきました。





  5. 立ち回り
    【プレイでの注意点】

    ・手札にギャラクシールド持ちを抱えておく
     それを埋めなくてはマナ加速出来ないなどの状態であろうとも、マナに埋めてはいけません。(アナカラーダークネスのような、殴るまで時間の掛かるデッキは除く)特に対「赤単」では抱えていなければ例え何枚「銀河MAX」や「光魔の鎧」を踏んでも意味がほぼ無くなります。ギャラクシールドというデッキ名ではあるもののギャラクシールド持ちは6枚しかないので、気をつけましょう。


    ・手札に「バイケン」を抱えておくこと
     「アナカラーダークネス」への唯一の回答です。相手が「ダークネス」を打ってきたタイミングで「バイケン」を握っていなかったら六割方負けだと考えてください。「赤単」や「4cドラグナー」に対しても「佐助の超人」を盾から引けば妨害を行う事もできます。握っておいて損のないカードになります。


    【vs.赤単】
     先ず「パラノーマル」「希望のジョー星」を探しましょう。赤単に対する明確な勝ち筋の一つです。ただ、これらを探している間にも相手は無数の打点を用意してやって来ます。そのため、こちらは盾に「銀河MAX」・「光魔の鎧」・「深海の伝道師アトランティス」があることを祈りながらリソースを稼いでいきましょう。もし2ターン目に相手が殴った盾が「銀河MAX」・「光魔の鎧」だったらほぼ確定勝ちなど色々ありはしますが、基本的には有利対面ですので心配する必要はありません。とは言え、こちらのデッキに除去札が少ないのに気づいて圧倒的盤面を作ってから殴り出すプランが赤単側にあるので油断はできません。実際、自分も決勝戦で30打点近く作られて圧殺されました。強いていうのであれば、相手が「カンゴク入道」を出して来た場合は「バイケン」を並べて殴るプランを取ることを考えておいてください。


    【vs.JO退化】
     対応策は「赤単」とほぼ同じですが、「JO」の場合は「銀河MAX」・「光魔の鎧」の2種のトリガーに加え、GS持ちも有効トリガーとなります。そのため、「絶対の盾騎士」の効果で常に盾にGS持ちのカードを貼っていけば余程のヘマか引き弱をやらかさない限りは負けません。唯一、GS貫通することが出来る「禁断のモモキングダム」がいますが、「絶対の盾騎士」にパワー負けしている上、それであっても結局「銀河MAX」・「光魔の鎧」を貫通する手段が無いため、問題ありません。正直言って赤単以上のカモです。


    【vs.アナカラーダークネス】
     先ずはバイケンを探しにいきましょう。初手で引き込んでさえいればほぼほぼ勝ちは確定します。ですがもし引いていなかった場合は死に物狂いに探しましょう。一回ダークネスを打たれたくらいであればまだまだ軽傷。それ以降のハンデスを無効化するためにも探し続けてください。手札を切らしたが最後、相手のアダムスキーを待ち続けることとなります。ただ、デッキの性質上いきなり死ぬことはないので「盾騎士」や「聞け」でリソース確保しながら相手のアダムスキーに備えましょう。もし途中で「パラノーマル」・「希望のジョー星」を引いたら大当たりです。すぐにでも貼ってください。どちらかを貼るだけで相手のGRギミックとアダムスキーが半壊します。この対面も「バイケン」を引けるか次第ではありますが、有利対面です。ただ一つ注意として、時間切れには気をつけてください。本戦ならまだしも、コントロール同士での20分間なんて一瞬で過ぎるものです。時間を気にしながら、「シャコガイル」でのフィニッシュか、「バイケン」ビートどちらで行くかを決めてください。


    【vs.4cドラグナー】
     正直に言います。最初にこの対面は有利とか言いましたが、そんな事はありません。なんなら微不利まであるかも知れません。では何故有利と言ったのかというと、相手のプレイ練度によって全てが変わるからです。知っての通り、このデッキは「バトライ閣」や「バトガイ銀河」などによるドラゴンの暴力で盤面を広げていき、「ラフルルラブ」や「ミラダンテ」などのロック性能の高いクリーチャーを出しながら制圧していくデッキです。聴いた限りでは勝ちようのないデッキですが、そのデッキにも弱点と言えるかも分からない程度の弱点があります。それはデッキ枚数です。「カツキング」や「エスカルデン」などによるデッキからの手札補充や「ザーディクリカ」のEXライフによるデッキ消耗。これらを積み重ねていく事で相手のデッキが切れるまで耐久する。これがこのデッキに対する主な勝ち筋です。「希望のジョー星」を貼るなどの対策もありはしますが、それは最大の上振れをした場合です。それをメインプランにしていては環境を渡り歩けません。殴るたびに減っていくデッキを確認しながら、「アトランティス」での全体バウンスや「盾騎士」で盾を増やすことで必死に耐久し続ける。特に「アトランティス」での全体バウンスに成功すればそれだけで相手のデッキに十分な痛手を与える事もできます。相手のデッキ内のクリーチャーのほぼほぼが登場時効果でデッキを削ります。「エスカルデン」しかり、「カツキング」しかり。とは言え、出さねばこちらの防御力に勝てる訳もなく。渋々出して、デッキを幾らでも削っていってくれる。では、何故プレイ練度によって変わるかというと、十数枚デッキがある状態からもデッキアウトの可能性を考えられるかどうかによってデッキアウトできるか出来ないかが変わるからです。プレイ練度の高い人であれば、まだまだデッキが厚い状態からデッキアウトの可能性を読んで「バトライ武神」などで殴らないようにするなどのケアを考えますが、プレイ練度が高くない人はそこまで考える事はありません。CSに出るような人がそこまで考えないのかとお思いになるでしょうが、実際この状況に陥っては判断ミスも多くなります。これは実体験ですが、相手の盤面を「アトランティス」で消し去った後、相手は盤面を広げるためにも閣を使いました。捲れたのは「エスカルデン」。この時点で相手のデッキは残り7枚。もちろんデッキアウトで勝利しました。なので対「4cドラグナー」において最も必要なことは、相手に圧を与えながらデッキアウトを待つ事です。  尚、現状の「インフェル星樹」型の「4cドラグナー」は以前の型よりデッキを削りやすくなっているので、実を言うとかなり有利になりました。ドキンダムでデッキを6枚も削ってくれる上、「インフェル星樹」の強制効果でドローし続けて自滅をしてくれます。相手側から見ても、「雷光」が見えている以上除去の可能性を考えると禁断解放をするわけにもいかず、赤のコマンドを出せないセルフロック状態に陥ってくれるため、昔の型では出来なかった「シャコガイル」でのエクストラウィンも狙ってみましょう。


    【vs.ガイアッシュ覇道】
     このデッキも「4cドラグナー」と系統的にはほぼほぼ同じです。一応ギャラクシールドで場に出すと相手のガイアッシュが反応はしますが、あのデッキに入る10コス以上はターン初めのドローでデッキを削ってくれる上、殴ってきてくれる「クラッシュ覇道」、もしくは「雷光」以外一切刺さる相手のいない「VANベートーベン」くらいですので、出たターン中に殴らないギャラクシールドには出されたとてあまり関係はありません。なんならデッキを2枚も削ってくれる点で有り難くすら思うこともあります。このデッキもまた「4cドラグナー」同様、「希望のジョー星」を探しながら相手のデッキアウトを待ちましょう。


    【vs.青魔導具】
     超絶有利対面です。盾の運が悪くない限りは「JO」以上に負ける要素のないデッキです。先ず相手の「メラヴォルガル」によるEXターンを取った状態での盾破壊が効かず、「ガル・ラガンザーク」による妨害も何一つ刺さる事はなく、アドバンスの青魔導具における最強ムーヴの「ドッカンデイヤー」による横展開も「盾騎士」などで「アトランティス」を盾に埋めるだけで全てが解決します。なんなら「新世壊」による強制ドローで無限にデッキを削ってくれる友情コンボまで炸裂する始末です。なので、このデッキに関しては特に取り立てて解説する事もないです。何も考える事もなく盾を増やし続けて、ただただ相手がデッキアウトをするのを暖かい目で見守ってあげましょう。


    【vs.デイガライオネル】
     諦めましょう。超絶不利対面です。相手の「モモキングダムX」のカウントを止める手段は無く、「シャコガイル」によるEXウィンも一応狙えはしますが、逆立ちしても相手のユニバースに間に合いません。そもそも殴ってきてくれないのでこちらが積んでいる受け札は紙切れと化し、少ない枠を絞って入れた妨害札も何一つ刺さらないので、もし当たったら相手の手札事故か何かしらのトラブルを祈りながら「シャコガイル」のEXウィン達成のためにもデッキを減らし続けましょう。ただ、もし出るCSの地域環境がライオネルまみれだったりする場合は、(そもそもそんな環境でこのデッキを使うべきではないというのは置いといて)「完全防御革命」を2枚程度刺しておくと勝機が見えてきます。相手から見ればこのデッキはカモ以外の何者でも無いので、基本的にはゆっくりリソースを稼ぎながら「ユニバース」達成までこちらに自由に動かせてくれます。なので、その隙にデッキを回して手札に「完全防御革命」を抱えておけば油断した相手が盤面リソース全てを使い切ってくれた上での「ユニバース」による攻撃をしてくれるかも知れません。そこを「完全防御革命」でカウンターすれば相手側のリソースは消えている上、こちらの盾を3枚も割ってくれる理想的な状況となります。それに例え手札に「完全防御革命」があることが分かったとしても、相手としてはケアのしようがないので殴ってくるしかありません。そうとなればこちらの圧倒的有利となります。ただ、デッキに枠も無く元々母数が少ないライオネルにしか効かないピンポイントメタのカードを入れる余裕はないので素直に割り切りましょう。


    【vs.青単スコーラー】
     またもや諦めましょう。勝ち目はほぼありません。ガチで手も足も出ません。「デイガライオネル」はまだ薄い勝ち筋が無いとは言えないレベルでありましたが、このデッキはガチで無理です。「デビル・ドレーン」と「魔導管理室カリヤドネ」の両方が盾落ちするくらいしか勝ち目はありません。「DGパルテノン〜龍の創り出される地〜」を採用すれば確実に勝てるようにはなるものの、こちらの「佐助バイケン」のコンボの邪魔になる上、無色な点が致命的にこのデッキと噛み合いません。素直に割り切りましょう。





  6. おわりに
     いかがでしたでしょうか? 最初に言ったように、このデッキは全てのデッキに対して有利を取れるようなデッキではありません。CSで優勝したと言いましたが、このデッキをデュエマフェスなどの公認大会に持っていっても優勝は難しいでしょう。魑魅魍魎とした環境ならいざ知らず、上位メタがビート系統、「アナカラーダークネス」、「4cドラグナー」で固まっていた場合は、比類なき力を出せるデッキ。それがこの「トリーヴァギャラクシールド」になります。是非一度は握ってみて、この圧倒的な防御力を実感してみてください。


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