コンパイラのインストールと動作確認
MinGW

これは,Windows を使用している人向けの説明です.

下記の内容は2021年4月現在の情報です.Windows10 64bit で動作確認をしています.
アプリのインストールを行うので,管理者権限が必要かもしれません.

コンパイラ(MinGW)のダウンロードとインストール

こちらのサイト,から,インストーラをダウンロードする.
(スマホ経由やテザリングなど,容量制限のある回線でダウンロードしないほうが良い.)
ダウンロードボタン,MingW-W64-builds, Installation:Sourceforge,の順にクリック,(警告が表示される場合あり), インストーラの実行ファイル(mingw-w64-install.exeのような名前)がダウンロードされる. (これはファイルサイズが小さいので,すぐに終わる.)

インストーラをダブルクリックして,以下のようにインストールする.
(「Architecture」は,標準のi686 ( =32bit版 )でよい.x86_64にすると64bit版がインストールされる.)
ここでは,ファイルが多くダウンロードされるので,回線の速度に応じて時間がかかる場合あり.

終わったら「Next」「Finish」を押し,インストーラを終わらせる.

(おまけ:コンパイラへのパスを環境変数 path に追加しておくと,VSCode内のターミナルからコンパイラを使用できる.
例えば,64bit(x86_64)をインストールした場合,C:\Program Files\mingw-w64\x86_64-8.1.0-posix-sjlj-rt_v6-rev0\mingw64\bin など. インストールパス名は変化するので,C:\Program Files や C:\Program Files (x86) などから,mingwフォルダを探してみよう.)

起動

Startメニューから,以下の「Run Terminal」を探してクリック.
コンパイルする際は必ずここからターミナルを開始する.

ターミナル(コマンドプロンプト)が開くので,キーボードから以下のコマンド(赤字の部分)を打ち込む.cc, c++ のどちらかで良い.

 % cc --version
 % c++ --version

のようなメッセージが表示される.(表示されるversionの値などは異なる可能性がある)

コンパイルと実行

コンパイラのインストールが確認できたら,エディタ(Visual Studio Code, さくらエディタなど)で以下のプログラムを打ち込んで,デスクトップにhello.cppという名前で保存する.
(「作業ディレクトリ」の概念がわかっていれば,好きなディレクトリに保存しても良い.)

/* 有名なHello world プログラム */
#include <stdio.h>

int main(void)
{
    printf("Hello World!\n");
    return 0;
}

コマンドプロンプト内で以下のようにソースファイル hello.cpp を保存したフォルダに cdコマンドで移動する.
(ここではDesktopを仮定)
フォルダに移動したら,dirコマンドでファイルがあるかどうか確認し,コンパイルおよび実行してみる. (以下の赤字を入力)

> cd c:\users\(各自のユーザ名)\Desktop
    
> dir
hello.cpp
(他にもいろいろ表示されるので,今作成したファイルを探す)

> c++ hello.cpp
(エラーがなければ何も表示されない)

> dir
hello.cpp  a.exe
(a.out が増えている)

> a.exe
Hello World!

と出れば,動作確認完了!

その他,豆知識

フォルダを素早く開く

コマンドプロンプトから,今作業しているフォルダを開きたい場合は,

% start .

ドット記号は,「今作業しているディレクトリ」という意味.カレントディレクトリという.

実行ファイル名の指定

gccでは,実行ファイル名はすべて a.exe や a.out となる.
実行ファイル名をあらかじめ決めたい場合は,-oオプションで実行ファイル名を指定してコンパイルする.

> c++ hello.cpp -o hello.exe    コンパイル
> hello.exe                    実行.

gcc のオプション色々

-o オプション以外にも様々なオプションがあり,--helpオプションで確認できる.