明治大学理工学部機械工学科
材料強度研究室

本研究室への所属を希望する本学機械工学科の1,2,3年生へ

 4年生になると研究室に所属し,ゼミナールと卒業研究を履修することになります.研究室とは10名程度の学生が,同じ指導教員の下で大学院の学生と一緒に研究を遂行する場所であり,3年生までの授業とは大きく異なった形態をとります.そして,3年生になるまでに学習したことを生かす実践の場でもあります.
 さらに,大学に来ても講義に出席する割合が少なくなる代わりに,所属した研究室に通うことになります.一般に卒業研究は少人数で研究を遂行する(本研究室の場合は原則として1名で1テーマ)ので,時間を自由に使うことができますが,結果に対する責任を負う事になります.また,講義で学ぶことは全て一般に正しいと認知されている事柄(時には歴史が示すように修正される場合もありますが…)なので,与えられた問題には必ず正解がありますが,研究は未知なテーマに対して取り組むので,正解,あるいは結果の行方(成果)は指導教員でも知りません.さらに,正解にたどり着くまでに多大の時間を必要とし,必ずしも投資した時間に見合った成果が得られるとは限りません.時には十分に満足する成果(正解)が得られない場合もあります.このことでしばしば混乱する学生が見られます.しかし,将来エンジニアとして活躍するために必要な能力は未知な課題に挑戦し,何らかの正解を導くことのできる能力なのです.
 エンジニアとは常に”新しい”物を創造することへの挑戦です.つまり,誰も正解を知らないこと(成果)を自分自身,あるいはチームで解く(創造する)ことの繰り返しなのです.4年生になって卒業研究を遂行する意味と意義を本研究室で体験したことから導いてください.
 本研究室は主に材料の力学や性質に関する研究を行っています.本研究室に所属を希望する学生に対しては固体の力学,材料力学,機械材料等の科目の修得を希望します.しかし,それらの科目の単位がある(なくてもよい.)というだけでなく,固体物理や高分子化学,さらに,計算力学や計算科学等,材料の性質と応用に対して幅広く興味がある,あるいは興味を持てる人が本研究室を希望・所属することにより,有意義な1年(あるいは大学院に進学すれば3年)をおくることができると思います.研究は大変な努力を必要としますが,努力は必ず報われます.一緒にがんばりましょう.

本大学院機械工学専攻に進学を予定し,本研究室への所属を希望する方へ

 明治大学大学院は夏と冬の2回に大学院入試を行っています.本試験に合格し,本研究室を希望すれば,定員の範囲内で本研究室に所属することが可能です.大学院入学試験の過去の問題は本学大学院事務で閲覧が可能です.本研究室の研究内容については,”研 究”ページを参照してください.常時研究室見学も受け付けます.大学院博士後期課程を希望する学生は,研究方針等について打ち合わせが必要と考えますので,受験前に予め下記のアドレスまでご連絡ください.本学は社会人に対しても博士号が取れるようなシステムとなっています.社会人の方で博士号の修得に興味がある方も下記のアドレスまでご連絡ください.ご相談させていただきます.
  E-mail: notomim■meiji.ac.jp(■を@に置き換えてください)

高校生の皆さんへ

 機械工学というのは幅広い学問です.最初に浮かぶイメージは自動車,飛行機,ロボットだと思いますが,それら機械・構造物を構成する材料の研究も機械工学の範疇に含まれます.本研究室は最先端の材料の強度や特性発現のメカニズムについて研究をしています.華やかさはありませんが社会や産業に対して重要な意味を持つ研究を緻密に積み重ねて様々な分野に対して成果を出しています.従って卒業生の就職先も,産業機械,輸送機械,自動車工業,精密機械,航空機器,電子機器,鉄鋼,食品,鉄道,ソフトウェア等,幅広い分野にまたがっています.皆,本研究室で学んだことを生かして企業で活躍しています.本学は年に数回オープンキャンパスを実施しています.研究室(生田キャンパスD館1階D108室)の前には研究に関するポスターが掲示されていますので,材料強度研究室も見学してください.

留学生(大学院)の皆さんへ

 本研究室では研究に関する読み書きは英語で行うことを認めますので,大学院の授業に対応できる日常会話程度の日本語能力があり,大学院試験に合格することができれば,大学院を本研究室で修了することが可能です.本学では大学院の留学生に対してさまざまな奨学金が用意されています.詳しくは国際教育センターにお問い合わせください.