2024-06-11
復習問題
振動波動論 第9回 復習問題
実施・提出期間
締切: 2024/06/19 (水) 13:30 までに, 下記の問題を実施し, 提出してください.
注意事項
手書きで計算したものを1つのpdfにまとめて提出してください
紙に直筆したものを写真 or スキャンする場合は, 中身がハッキリ読めることを確認してください
タブレット等を用いて電子的に手書きするのもOKです
画像ファイルをそのまま何枚も提出したり, zipにまとめて提出したものは受取不可とします
授業資料の解答を丸写しするのではなく, 授業内容を思い出しながら自分の手で計算するようにしてください
授業直後に復習することはもちろん素晴らしいです!! その後, なるべく数日空けてから再学習として本課題を実施し, 提出することを是非試してみてください.
問題
位相速度, 群速度
波長・周期の異なる2つの進行波 (正弦波) が重なり合う場合を考える. それぞれの進行波 (正弦波) を波数
となる. 簡単のために, 特に,
初期位相がともに0 :
振幅も共通で
:波数, 角振動数ともに近い値 :
という場合を考える.
重なり合った波
を記述せよ(1)の式を簡単のために初期位相, 振幅, 波数, 角振動数に課した条件を用いて書き直して記述せよ. 差分をそれぞれ
とし平均を と書くことにする.この系の群速度を記述せよ
この系の位相速度を記述せよ
まとめ
今回の授業内容を100文字以上で自分なりにまとめてください. ただし, 写経のように丸写しすることだけはやめてください.
解答
位相速度, 群速度
波長・周期の異なる2つの進行波 (正弦波) が重なり合う場合を考える. それぞれの進行波 (正弦波) を波数
となる. 簡単のために, 特に,
初期位相がともに0 :
振幅も共通で
:波数, 角振動数ともに近い値 :
という場合を考える.
重なり合った波 を記述せよ
2つの波を重ね合わせた波は, 重ね合わせの原理より,
となる.
(1)の式を簡単のために初期位相, 振幅, 波数, 角振動数に課した条件を用いて書き直して記述せよ. 差分をそれぞれ とし平均を と書くことにする.
和積の公式 (
と書くことができる.
今回, 波数と角振動数がそれぞれほぼ等しい場合を考えているため, それらの差分をそれぞれ
と書くことにする. また, 両者の平均を
となる. すると, 重ね合わせた波
となる.
この系の群速度を記述せよ
今回の場合は, 振幅の変化が波数
となることから,
となる.
一般には
群速度 :
と記述する. ここで,
この系の位相速度を記述せよ
また, 細かく振動する部分
となっているため, 位相部分の進む速度
となり, これがこの系の平均的な位相速度となる.
一般には, 単一の進行波の場合と同じで,
位相速度
と記述される.