2024-05-08
復習問題
振動波動論 第4回 復習問題
振動波動論 第4回 復習問題実施・提出期間問題cos型の外力のある場合の振動sin型の外力がある場合の振動まとめ解答cos型の外力がある場合の振動この系の運動方程式を記述せよ外力がない場合の一般解
実施・提出期間
締切: 2024/05/15 (水) 13:30 までに, 下記の問題を実施し, 提出してください.
注意事項
手書きで計算したものを1つのpdfにまとめて提出してください
紙に直筆したものを写真 or スキャンする場合は, 中身がハッキリ読めることを確認してください
タブレット等を用いて電子的に手書きするのもOKです
画像ファイルをそのまま何枚も提出したり, zipにまとめて提出したものは受取不可とします
授業資料の解答を丸写しするのではなく, 授業内容を思い出しながら自分の手で計算するようにしてください
授業直後に復習することはもちろん素晴らしいです!! その後, なるべく数日空けてから再学習として本課題を実施し, 提出することを是非試してみてください.
問題
cos型の外力のある場合の振動
下図のような, バネによる単振動に速度に比例する抵抗 (摩擦) と周期的な外力を作用させた系を考える.
ここでも前述と同様に
という周期的な外力
この系の運動方程式を記述せよ
外力がない場合の一般解
を求めよ外力がある場合の特解
を求めよこの系の一般解
を求めよ
sin型の外力がある場合の振動
下図のような, バネによる単振動に速度に比例する抵抗 (摩擦) と周期的な外力を作用させた系を考える. おもりの質量を
ここで
という周期的な外力
おもりにかかる力を図示せよ
この系の運動方程式を記述せよ
外力がない場合について下記の問に解答せよ
3-1) 外力がない場合の運動方程式を書き直せ. ただし,
とする3-2) 解の概形を
とした場合の を求めよ3-3) 外力がない場合の一般解
を求めよ. ただし, 未定定数は とする3-4) 抵抗力が小さい場合 (
) の一般解を導出せよ
外力がある場合について, 下記の問に解答せよ
4-1) 外力がある場合について, 変位を
と複素数に拡張する. この場合の複素数に拡張した運動方程式を導出せよ4-2) 外力がある場合の複素数の特解
を求めよ4-3) 外力がある場合の実数の特解
を求めよ4-4) 外力がある場合の一般解
を求めよ4-5) 外力があり, 抵抗力が小さい場合 (
) の一般解 を求めよ
まとめ
今回の授業内容を100文字以上で自分なりにまとめてください. ただし, 写経のように丸写しすることだけはやめてください.
解答
cos型の外力がある場合の振動
下図のような, バネによる単振動に速度に比例する抵抗 (摩擦) と周期的な外力を作用させた系を考える.
ここで
という周期的な外力
この系の運動方程式を記述せよ
運動方程式は
となる.
外力がない場合の一般解 を求めよ
外力がない場合は
となり, 抵抗のある場合のバネによる運動 (減衰振動等) の運動方程式に帰着する.
したがって, この一般解は
となる.
また, 抵抗が小さい場合 (
外力がある場合の特解 を求めよ
複素数に拡張された運動方程式 :
について考える. 右辺が
と置くことにする.
この特解を拡張された運動方程式に代入すると,
となり, 定めるべき
として求まった.
係数の分母
したがって, 極座標表示と対応させると
となる. これを特解の式に代入すると
となる. ここで
と置けば,
と書くことができる.
あとはこの実部をとれば, 特解
が求められた.
この系の一般解 を求めよ
以上より,
一般解 (単振動+速度に比例する抵抗+周期的な外力 (強制振動) ) :
が導出できた.
特に, 抵抗力が小さい場合 (
一般解 (減衰振動+周期的な外力 (強制振動) ) :
となる.
sin型の外力がある場合の振動
下図のような, バネによる単振動に速度に比例する抵抗 (摩擦) と周期的な外力を作用させた系を考える. おもりの質量を
ここで
という周期的な外力
おもりにかかる力を図示せよ
この系の運動方程式を記述せよ
運動方程式は
となる.
外力がない場合について下記の問に解答せよ
外力がない場合の運動方程式を書き直せ. ただし, とする
外力がない場合は
となり, 抵抗のある場合のバネによる運動 (減衰振動等) の運動方程式に帰着する.
解の概形を とした場合の を求めよ
時刻
とおく.
運動方程式に代入して整理すると
となる. 2次方程式の解の公式 :
を用いて
となり,
のように, それぞれ独立した解が導かれる.
外力がない場合の一般解 を求めよ. ただし, 未定定数は とする
以上より, この一般解は
となる.
抵抗力が小さい場合 ( ) の一般解を導出せよ
のように根号内の正負を明示的に記述できる. さらに, 簡単のため
とおくと,
となる. これを元の一般解の式 (
に代入すると
となる.
この右辺の括弧内は, 抵抗力なしの場合と同様に計算すると
となり, 単振動の一般解に帰着する.
したがって,
が導出できた.
外力がある場合について, 下記の問に解答せよ
外力がある場合について, 変位を と複素数に拡張する. この場合の複素数に拡張した運動方程式を導出せよ
運動方程式
と置き換える.
さらに, 運動方程式
を考える. すると, 運動方程式
拡張された運動方程式 :
と拡張することができる.
外力がある場合の複素数の特解 を求めよ
拡張された運動方程式
について考える. 右辺が
と置くことにする.
この特解を拡張された運動方程式
となり, 定めるべき
として求まった.
係数をもう少し整理してみよう. 係数の分母
したがって, 極座標表示 (
となる. これを特解の式
となる. ここで
と置けば,
と書くことができる.
外力がある場合の実数の特解 を求めよ
あとはこの虚部をとれば, 特解
が求められた.
外力がある場合の一般解 を求めよ
以上より,
一般解 (単振動+速度に比例する抵抗+周期的な外力 (強制振動) ) :
が導出できた.
外力があり, 抵抗力が小さい場合 ( ) の一般解 を求めよ
特に, 抵抗力が小さい場合 (
一般解 (減衰振動+周期的な外力 (強制振動) ) :
となる.