出かけて話して来ました

   西川伸一『もうひとつの世界へ』第8号(2008年4月)54・55頁

 二月十八日、東京・国分寺の労政会館で、「立川反戦ビラ弾圧から三年??反戦ビラは無罪だ!大がんばり集会」に講師として招かれた。テーマは「最高裁ってどんなところ?」。参加者は約一〇〇人。主催者が拙著『日本司法の逆説』(五月書房)を読み、講演を依頼された。

 この事件の裁判は一審被告勝訴、二審逆転敗訴となって、現在最高裁で係争中である。私は、最高裁の裁判官たちは決して「最高の」裁判官たちではないことを、彼らの出身背景から説明した。

 主催者はおじさんだろうと勝手にイメージしていったら、若い大学院生の方だった。参加した人びとも多彩で、若い人や女性も少なくなかった。会場の熱気に「まだ捨てたもんじゃない」ととても心強く思った。

 集会の最後に、本誌前号に「アーチストの想い」に登場したさっちゃんはじめ、七十五日間勾留された三名があいさつした。彼らの獄中での闘いに深い尊敬を禁じ得なかった。


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