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コンサーティーナ入門 FAQ

最初の公開2011-10-23 最新の更新2017/8/14

【問】コンサーティーナは、立っても弾けますか?
【答】踊りながらでも、ふとんに寝ながらでも弾けます。一輪車に乗りながらでも、ローラースケートに乗りながらも弾けます(私は一輪車もローラースケートもダメですが)。
 実際、クラウンとかピエロの芸をしながらコンサーティーナを弾く人もいます。
 ただし、立奏にむいてる曲と、座奏にむいてる曲があります。
 アイリッシュの曲のように、速いパッセージを弾いたり、 装飾音を多用する曲を弾く場合は、椅子に座って安定した姿勢で弾くほうが弾きやすいです。
 下に、アングロ・コンサーティーナで立ち弾きしている動画の例を掲げます。あるゲームの中でキャラクターが立ち弾きして弾いている曲なので、立ち弾きしてみました(ヘタクソですみません)。

 次にもう一つの立ち弾きです。とても寒い場所だったので、動きまわりながら弾きました。

 アングロ・コンサーティーナは、両手をバンドの中に入れて両側から楽器をしっかりとはさむ持ち方もできるので、慣れれば「ひも」や「ストラップ」なしでも立ち弾きが可能です。
 これに対して、イングリッシュ・コンサーティーナの場合は、立ち弾きをするときはバンドにくぐらせた親指(と小指)で楽器の重さを支えねばならぬため、短時間なら問題ないのですが、長時間立ち弾きすると親指が痛くなってくることがあります。そのため、イングリッシュで長い時間立ち弾きをする場合は、「ひも」や「ストラップ」を楽器の本体につないで、肩からつりさげる人が多いようです。

 コンサーティーナは、アコーディオンもそうですが、座って弾くほうが簡単ですし、まじめでおとなしい人物に見えます(笑)。無理して立ち弾きをする必要はありません。が、「バカッ騒ぎ」してノリノリで楽しみたいときは、歩奏や踊り弾きがよい場合もあります。
金子元孝『アコーディオン愉し』より
p.42 昔あったスコープコーダーから抜すいされた一九六〇年代の名奏者の実録ビデオを見るとアコーディオンには座奏、立奏のほか歩奏、踊り弾きまであるんだとわかる。ヨーロッパ、アメリカなど向こうのアコーディオンと一緒でバカッ騒ぎする中に巻き込まれると、人生の楽しみ方の凄さみたいなものを学べる。

 楽しんでこその楽器です。もし、立って弾いたほうが楽しめる、という人は、ぜひ立奏にも挑戦してください。座って弾くほうが常に楽しい、という人は、無理して立ち弾きする必要はありません。自然体でゆきましょう。

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