KATO's Home>Concertina Home>FAQ Home>This Page

コンサーティーナ入門 FAQ

最初の公開2011-10-23 最新の更新2017/8/14

【問】コンサーティーナのボタンの並びかたは、イングリッシュとかアングロとか、どうしていろんな方式があるのですか? なぜ統一しないのですか?
【答】パソコンやケータイの「日本語入力」に、いろんな方式があるのと同様の理由です。
機器入力方式
パソコンかな入力
ローマ字入力
親指シフト
ケータイトグル入力
フリック入力
 パソコンのキーボードは大きいので、日本語の入力では、かな入力、ローマ字入力、親指シフトのいずれかの方式が便利です。
 最も効率的で合理的なのは「親指シフト」ですが、専用の「キーボード」を必要とすること、初心者にはとっつきにくいこと、などの理由で、普及率は低いままです。
 ローマ字入力は、非合理的ですが、英語の入力に慣れた人ははいりやすいこと、英語のキーボードでも打てること、などの理由で、普及率は高いです。
 かな入力の入力効率は、親指シフトには及びませんが、ローマ字よりも良好です。
 筆者は、パソコンでは「かな入力」を使っています。
 アコーディオンでたとえると、日本国内での普及率からすると、ピアノ式アコーディオンはローマ字入力、イタリー式配列(C-system)のクロマチック・ボタンアコーディオンは「かな入力」、 ベルギー式配列(B-system)のクロマチック・ボタンアコーディオンは「親指シフト」に、それぞれなぞらえることができるかもしれません。
 一方、ケータイ(携帯電話)は、片手で小さなスペースしか使えないという制約があるため、日本語入力も、パソコンとは違います。
 昔ながらの携帯電話、いわゆる「ガラケー」の日本語入力は、「トグル入力」が多い。
 同じ携帯電話でも、いわゆる「スマホ」の日本語入力は、「フリック入力」が多い。
 コンサーティーナは、アコーディオンよりも小型なため、限られた狭いスペースで音階を「入力」しなければなりません。
 イングリッシュを「トグル入力」にたとえるなら、アングロは「フリック入力」になぞらえることができます。それぞれ、一長一短です。
 携帯電話でも、せっかくスマホを買ったのに、フリック入力になじめず、ガラケーに戻したい、という人も中にはいます。逆に、トグル入力のガラケーから、 フリック入力のスマホに買い換えて、日本語を簡単に入力できるようになったと喜ぶ人もいます。
 なぜ、日本語入力は、パソコンやケータイでそれぞれいろいろな方式が乱立し、いまだに統一されていないのか。
 その理由は、要するに、人それぞれに「相性」があるからです。
 蛇腹楽器の「音の入力」方式も、同じことです。ピアノ鍵盤とボタン鍵盤、クロマチック式とダイアトニック式、それぞれの「入力方式」には、一長一短があるのです。
 自分が、どんな音楽性をめざしているのか、自分のフィーリングにもっとも合うのは、どの鍵盤配列なのか。
 首都圏在住の人なら、例えばお茶の水の谷口楽器さんに行けば、いつでも店頭でダイアトニック式(アングロ・コンサーティーナ)とクロマチック式(イングリッシュ・コンサーティーナ)の両方を試奏できますが、地方に住んでいると、なかなか現物にさわるチャンスがありません。
 YouTubeなどでいろいろなタイプのコンサーティーナの演奏道がを見て、ネットでそれぞれのタイプのコンサーティーナのボタン配列を見比べるなど、調べて見てください。
 もし楽器を買うお金に余裕があれば、ダイアトニック式とクロマチック式の両方を買ってマスターしたら、とてもカッコイイと思います。私には無理ですけど。

[back to FAQ Home]