Statistical mechanical approach to lossy data compression: Theory and practice

[概要]

レプリカ法と呼ばれる統計力学の計算手法によって,歪みありデータ圧縮の性能評価を行う計算枠組みを提案した.これは特定の符号化に対して特化したものではなく,一般的な計算枠組みとなっている.さらに本論文では,確率伝播法を用いて有限長データに対する現実的なアルゴリズムも提案し,実データを用いた数値実験によってその有効性を確認した.