ベクトル形式とレイヤーの概念 −フォトレタッチからさらに一歩進んで−

■グラフィックの2形式
ビットマップ(ラスタ)形式
通常の形式。写真などの複雑な図形を表現できるが、拡大するとギザギザが生じる。
ベクトル(ベクタ)形式
単純な図形しかあらわせないが、拡大・縮小しても図形はなめらかなまま保たれる。テキスト(文字)などを扱うときに適している(ふつうのテキストのフォントもベクトル形式のグラフィックの一種)
■レイヤー

作業中の一枚の絵を複数の層(レイヤー)の重なりとして操作することができる。

【レイヤー→新規→レイヤー】で、新たなレイヤーを追加することができる。

それぞれのレイヤーについて、レイヤーパレットで、表示/非表示、書きこみ可/禁止、その他、透明度やレイヤーの重なりかたを指定できる。

レイヤーを重ねることで写真の色合いなどを調整することもできる。この場合、元の画像をひとつのレイヤーとして、それに手を加えないでそのままにしておけるのが利点。

写真に文字を書き加えるときにもレイヤーが使われる。この場合、パレットから文字ツール(T)を選ぶと、自動的に文字用のレイヤーが追加される。

レイヤーやベクトル形式のデータを保ったまま保存するには、*.psdなどの、アプリケーションに特有のファイル形式で保存しなければならない。

JPEGなどのビットマップ形式で書き出すとレイヤーはすべて重ねられ、ベクトル形式のデータはビットマップ形式に変換される。