ヘンリー四世あらすじ



第一部
・ヘンリー四世は先王リチャード二世から王位を奪う形で即位し、その罪悪感から聖地遠征の計画を立てていたが、なかなか実現できずにいた。
一方王の息子ハリー(ハル)は王子でありながら、巨漢で大酒飲みの悪党フォルスタッフ達とつるみ、いつか立派な王となることを夢見ながらも、悪事を働く自由奔放な日々を送っていた。
 そんな中、王位簒奪の際、力を借りたノーサンバランド伯一派がその待遇に不満を抱き、謀反を企て始める。中でも、血気盛んな武将であるノーサンバランド伯の息子ハリー・パーシー(ホットスパー)は、一族の名誉回復のため闘志を燃やしていた。  王側と反乱軍の間で話し合いが行われたが和解とはならず、戦争が始まり、ハルやフォルスタッフらも兵士として戦いに参加する。
激しい戦いの中、ついに二人のハリーが対決する。死闘の末、ハルがホットスパーを打ち負かし、戦いも王側の勝利となるのだった。


第二部
・ホットスパーらの死により、ノーサンバランド軍は悲しみに暮れていた。しかし大司教の援軍を得ることにより、再び反乱を企てる。
その頃ハルは、ロンドンに戻り、相変わらず仲間と飲み食いに興じていた。フォルスタッフは戦いでの働きにより、部隊長となっていた。
再び戦場へと向かうことになった二人。フォルスタッフは判事のシャロ―を頼り、部下となる兵隊たちを募る。
一方、ノーサンバランド軍の加勢に来た大司教たちであったが、王側の策略にはまり、あえなく捕まってしまう。
反乱軍処刑、王軍大勝利の吉報を聞いたヘンリー四世だったが、ついに病に倒れ危篤状態に陥る。
父の最期の言葉を聞き、王を継ぐ者としての自覚に目覚めるハル。そのころシャロ―判事らと宴会を開いていたフォルスタッフだったが、新王即位の知らせを聞き、友として褒美をもらおうと戴冠式へと向かう。 ハルとフォルスタッフ、二人の奇妙な友情と、最後に待ち受ける衝撃の結末とは――



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