USBメモリの性能

情報処理実習の実習で使用する開発環境は,USBメモリや外付けディスクにコピーしておけば持ち運びが可能である.

ひとくちにUSBメモリといってもさまざまな種類,容量,価格帯のものが市販されているが,その性能(ファイルの読み込み・書き込み速度)はさまざまである. 同じ容量(サイズ)のメモリでも,その価格により性能が大きく異なる場合がある.
また,USBメモリとよく似た外付けHDD(ハードディスク)やSSD(ソリッドステートディスク)があり,こちらは価格はやや高いが,容量や性能は格段に高いものが多い.

USBメモリの性能

ここではフリーのベンチマークソフトを使った READ/WRITE 試験の結果を示す.

左:古い4GB USBメモリ(USB2.0)  中央:少し古い高速な16GB USBメモリ(USB3)  右:USB3/USB-C両用のメモリ(USB3 and C)

測定結果のうち,左列がREAD(ディスクからの読み込み),右列がWRITE(ディスクへの書き込み)を表す.
合計のファイルサイズは同じで,上2列は少ない個数の大きめのファイルサイズ,下2列は多くの個数の小さめのファイルサイズを使用する結果である.
一般にファイル入出力の性質として,同じByte数であば,大きなファイルのR/Wのほうが,たくさんの小さなファイルR/Wよりも圧倒的に速い.

授業で使用する開発環境のインストールでは小さなファイルを数多くコピーするので,この結果の右側,下半分(小さなファイルの書き込み速度)が体感速度に大きく関係している.

外付けSSD

外付けディスクのうち,(HDDではなく)SSDは半導体に記録する方式なのでUSBメモリとよく似ているが,結構性能が違う.
もちろん価格や世代などで異なる.

左:外付けSSD 1TB(USB-C)  中央:薄型外付け SSD 512GB(USB-C)  右:外付けSSD 512GB(USB-C)

PC内臓ディスク

参考までに,PCに内蔵されている高速ディスクの性能は以下のとおりである.
ディスク読み書きの性能を重視する場合は,外付けディスクではなく,内臓の高速ディスクを使用するほうが良い.

MacBookPro内蔵ディスク 2TB
ワークステーション内蔵ディスク