これは,Mac OS を使用している人向けの説明です. Apple XCode,または Commandline Tools のいずれかをインストールします.
下記の内容は2022年4月現在の情報です.Mac OS X 12.3 で動作確認をしています. アプリのインストールを行うので,管理者権限が必要かもしれません.
Mac OSでのC言語開発環境は,純正の公式ソフトウエアが用意されているため,簡単にインストールできる.
通信容量を削減したい場合,ディスクの空き容量が少ない場合は,方法1がおすすめ.(それでもディスク空き容量は,5GB 程度必要)
まず,以下のコマンドでコンパイラが既にインストールされているかどうか確かめよう.
以下のように,コンパイラのバージョン表示が正しく出る場合は,インストール作業は不要である.
% c++ -v Apple clang version 13.0.0 (clang-1300.0.29.3) Target: arm64-apple-darwin21.1.0 <- (Apple silicon Macの場合) Thread model: posix InstalledDir: /Library/Developer/CommandLineTools/usr/bin
上記は,コンパイラが既にインストールされている場合である.
version number に違いがあるかもしれないが,Apple clang version ... と出ればOK.
% c++ -v command not found: c++
このように,command not found ,あるいは類似のメッセージが出る場合は,コンパイラがインストールされていないので,以下の手順でインストールする.
この際,下記の「方法1」が自動的に開始することがあるので,そのままインストールを進めるのが簡単である.
「アプリケーション」「ユーティリティ」「ターミナル」から上記のように c++ コマンドを入力した際に,コマンドラインツールをインストールするダイアログ
が表示される場合がある.
この場合は,そのまま指示に従ってインストールを進めれば良い.
インストールを促すダイアログが表示されない場合は,コマンドを打ち込んで手動でインストールしよう.
「アプリケーション」内の「ユーティリティ」内にある「ターミナル」を開いて,以下のコマンド(赤文字の部分)を入力.
% xcode-select --install
管理者権限が必要な場合は,
% sudo xcode-select --install Password: (パスワードを入力)
このような確認ダイアログがでるので,Installをクリック
と入力,インストールを進める.
インストールが完了したら,引き続き以下のコンパイラの動作確認を行う.
インストール後に以下のようなアップデートが通知される場合もある.
時間のある時に早めにアップデートしておこう.
Apple純正の統合開発環境(IDEという)であるXCodeをインストールすると,コンパイラも併せてインストールされる.
こちらのサイト,(要AppStoreサインイン)から,Xcodeをダウンロード・インストールする.
ただし,合計サイズが11GB以上(2020年現在)あるので,ダウンロード及びインストールに時間がかかる.
(スマホ経由やテザリングなど,容量制限のある回線でダウンロードしないほうが良い.)
すでにダウンロード・インストール済の場合は,以下の様に表示される.
インストールが完了したら,引き続き以下のコンパイラの動作確認を行う.
「アプリケーション」「ユーティリティ」内の「ターミナル」アプリ
をクリックして実行,白い背景の窓が開く.(下記は設定で背景色を黒色に変えている.)
ここに,キーボードから以下のコマンド(赤字の部分)を打ち込む.
cc, c++ のどちらかで良い.
% cc -v % c++ -v
インストール済みであれば,
Apple clang version 12.0.0 (clang-1200.0.32.29) Target: x86_64-apple-darwin20.3.0 Thread model: posix InstalledDir: /Applications/...(省略).../bin
のようなメッセージが表示される.(表示されるversionの値などは異なる可能性がある)
command not found: c++
のようなメッセージが出る場合は,Xcodeがインストールされていない.
あるいは,インストール後に再起動が必要な場合もあるので,いったんMacを再起動してみよう.