これは,Mac OS,gcc(clang)を使用している人向けの説明です.
Apple XCode,またはCommandline Toolsのいずれかがインストール済とします.
「アプリケーション」「ユーティリティ」内の「ターミナル」アプリ
をクリックして実行,白い背景の窓が開く.(下記は設定で背景色を黒色に変えている.)
ここに,キーボードから以下のコマンド(赤字の部分)を打ち込む.
cc, c++ のどちらかで良い.
% cc -v % c++ -v
インストール済みであれば,
Apple clang version 12.0.0 (clang-1200.0.32.29) Target: x86_64-apple-darwin20.3.0 Thread model: posix InstalledDir: /Applications/...(省略).../bin
のようなメッセージが表示される.(表示されるversionの値などは異なる可能性がある)
command not found: c++
のようなメッセージが出る場合は,Xcodeがインストールされていない.
あるいは,インストール後に再起動が必要な場合もある.
インストールの手順をもう一度確認しよう.
コンパイラのインストールが確認できたら,エディタ(miやVisual Studio Code, Xcodeなど)で以下のプログラムを打ち込んで,ひとまずデスクトップにhello.cppという名前で保存する.
エディタがない場合は,こちらを右クリックして,デスクトップに保存する.
(「作業ディレクトリ」の概念や,ls, cd コマンドがわかっていれば,好きなディレクトリに保存しても良い.)
/* 有名なHello world プログラム */
#include <stdio.h>
int main(void)
{
printf("Hello World!\n");
return 0;
}
「ターミナル」を起動し,以下のようにcdコマンドなどでソースファイル hello.cpp を保存したフォルダに移動する.
(ここではDesktopフォルダを仮定)
フォルダに移動したら,lsコマンドでファイルがあるかどうか確認し,コンパイルおよび実行してみる.
(以下の赤字を入力)
% cd ~/Desktop (作業フォルダに移動) % ls hello.cpp (他にもいろいろ表示されるので,今作成したファイルを探す) % c++ hello.cpp (エラーがなければ何も表示されない) % ls hello.cpp a.out (a.out が増えている) % ./a.out Hello World!
と出れば,動作確認完了!
ターミナルから,今作業しているフォルダを開きたい場合は,
% open .
ドット記号は,「今作業しているディレクトリ」という意味.カレントディレクトリという.
gccでは,実行ファイル名はソースファイル名に関わらず a.out となる.
実行ファイル名を別の名前で出力したい場合は,コンパイル時に -o オプションで実行ファイル名を指定する.
% c++ hello.cpp -o hello コンパイル % ./hello 実行. UNIX系のOSでは,実行に ./ が必ず必要.
-o オプション以外にも様々なオプションがあり,--helpオプションで確認できる.
以下に,代表的なもののみ示す.
% c++ --help OVERVIEW: clang LLVM compiler USAGE: clang [options] <inputs> OPTIONS: -c Only run preprocess, compile, and assemble steps -I <dir> Add directory to include search path -L <dir> Add directory to library search path -o <file> Write output to <file> -v Show commands to run and use verbose output -w Suppress all warnings