●データを分析する
得られたデータを分析する際には、今日では、データベースソフトあるいは表
計算ソフトは必須のものとなります。もう数をかぞえて「正」を書いていった段
階は過ぎています(私の卒論のときは、そうしましたが)。
表計算ソフトは、今なら、パーソナル・コンピュータを買えば、たいていExcelが
ついていますので、まずはそれを利用することを考えればいいでしょう。 少し
複雑な統計や並べ替え(ソート)・抜き出しをする際には、データベースソフトを
使います。これも、いろいろなものがありますが、管理工学研究所の「桐」など
は、慣れるまでは大変ですが、慣れてからの使い勝手のよさは素晴らしいもの
があります。
よく雑誌に載った論文などで、非常に複雑で広い表が付されているのを見ます
が、表は、なるべく単純で一目見てその傾向がわかるような作り方を目指す
べきであると、自戒もこめて思います。項目の配列順序、小計の置きかたな
ど、工夫を重ねていく必要があります。その意味では、始めからコンピュータ上
で表を書かずに、フリーハンドで(例の、卒論専用ノートなどを利用して)、大体
のレイアウトを作ってみるのもいいかもしれません。また、数値が大きい順から
小さい順に並べるにはどのような配列が望ましいのかなどということを、逆算的
に考えるのもいいかもしれません。
表も、卒論の表現のうちの、大きな一つです。
表も表現のうちなら、グラフも、表現のうちです。グラフを作るとき、折れ線グラ
フがいいのか、円グラフがいいのか、積み上げグラフがいいのか、単純な棒グ
ラフでいいのかということも考える必要があります。表計算ソフトには、グラフを
簡単に作る機能を備えたものがありますから、それでいろいろと作ってみるの
もいいかもしれません。